日本原水協は2012年以降、全国から寄せられた募金でいわさきちひろカレンダーを被災地に贈呈しています。2026年版カレンダーを福島と石川へ届けます。伊藤響子事務局員の福島贈呈リポートです。
2025年12月2日、全国自動車交通労働組合総連合 東京地方連合会 青年部の皆さんの協力を得てカレンダーを福島県浪江町に運び、津島支所の職員さんにカレンダーを渡してご挨拶しました。

東京電力福島第一原発事故により高濃度の放射能に汚染されて帰還困難区域となった浪江町津島地区の住民による「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」は仙台高裁で最終局面を迎えています。「たとえ避難できても、ふるさとに戻れない」という人たちの苦しみを二度と誰にも味わわせたくないという思いで立ち上がっている原告団235世帯にカレンダーを届けます。
福島県原水協の石堂祐子事務局長や福島県楢葉町の宝鏡寺にある「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」の丹治杉江事務局長も一緒に、馬場績(いさお)元浪江町議の案内で浪江町津島地区の避難解除された場所を視察しました。



2025年12月3日、福島県楢葉町にある県立ふたば支援学校を訪問。

同校は旧富岡支援学校として、昨年末まで県立四倉高校の敷地内に仮校舎を設営して運営していましたが、今年1月に楢葉町に県立ふたば支援学校として移転・開設されました。小・中・高等部の児童・生徒が在籍しています。贈呈式には生徒会の3人が来てくれ、「大事に家に飾ります」と受け取ってくれました。

先生方に学校全体を案内してもらいました。とても綺麗な校舎で先生、生徒が仲良くみんなで工夫しながら学校運営にとりくみ、学びを深めている様子を紹介してもらい、一人ひとりの生徒が大事にされ、生き生きしている姿が素敵でした。

2025年12月3日、福島県いわき市にある社会福祉法人の福島県福祉事業協会 東洋学園を訪問。
知的障がいをもつ児童と成人が生活する福祉施設でもともと富岡町にありましたが、東日本大震災と原発事故で被災し、過酷な避難生活を経ていわき市に再建されました。
対応してくれた先生方2名は、「みんなに前もって、ちひろカレンダーもらえるよと伝えていたので、とても楽しみにしていました」とお話してくれました。
利用者代表の5名が贈呈式に来てくれました。カレンダーを持って喜んで廊下を歩いてくれたり、利用者のKさんはずっと私たちを気にかけて送り迎えをしてくれたりと、とても歓迎ムードで嬉しかったです。



未来に希望をつなげるエールを送るために、募金でのご協力をお願いします。
■募金目標: 1,000 本
■募金額: 団体 1口 5,000 円
個人 1 口 1,000 円(何口でも OK です)
≪郵便振替口座≫ 00110-9-1780 原水爆禁止日本協議会
「被災地カレンダー」と明記してお振込みください。
(「控え」を領収書に換えさせて頂きます)
■目標期限:2026 年 1 月末日


