原水協通信

毎月発行している日本原水協の機関誌です。国内外の反核平和運動についての情報が満載です。 日本原水協のウェブサイト→ http://www.antiatom.org/

「核兵器の全面禁止を!」

【東京】八王子市原爆被爆者の会が被爆の実相を「証言」集とDVDにまとめる

▲バングラディシュ大使館を訪れた上田さん(右端)、中央がモメン大使

八王子市原爆被爆者の会(八六九会)はこのたび、ベンガル語と日本語を併記し広島被爆者17人の「証言」集『広島の声』を出版。また、被爆の実相を伝える被爆者の「証言」をDVDにまとめました。

同会の上田紘治事務局長は、「全国各地で役員として活動している方に加え、八王子市在住被爆者も5人が執筆しています。在日22年のバングラディシュ人の方と協力し、3年がかりで出来上がりました。

多くの方たちが、被爆者の訴えを受け止めていただくと嬉しく思います」と「証言」集を製作した思いを語ります。

上田さんは先日、バングラディシュ大使館を訪問し、マスード・ビン・モメン大使と面談。大使は大変喜び、「今後、協力する」と嬉しいコメントもありました。外務省に「非核特使」を申請し、いずれバングラディシュを訪問する予定です。

後世に耐えうるものとしてDVD作成

DVDの方は、八王子の被爆者9人が小・中学校や平和展などで「証言」している姿を収録。

上田さんは「前者を子ども向け、後者を大人向けとしています。後世に耐えうるものとしてこれも3年前から行政の支援を受けながらとりくんできました。被爆の実相をひとりでも多くの方たちにご理解いただくことが、平和への一番の近道と思っています」と語っています。

お問い合わせ・ご注文は以下まで。

E-mel:ueda☆link.nir.jp

※☆を@に変えて送って下さい。

なぜ?がわかる 原水爆禁止2013年世界大会パンフレットを読もう

原水爆禁止2013年世界大会の学習パンフレットが好評発売中です。

岡﨑加奈子さん(自治労連中央執行委員・青年部書記長)の感想を紹介します。

 

核兵器廃絶への行動、いつやるの? 今でしょ!

いま、世界的に核兵器廃絶が高まっています。先日スイス・ジュネーブで行われた2015年NPT(核不拡散条約)再検討会議第2回準備委員会の要請行動に参加しました。そこで感じたのは、多くの国が核兵器のない世界に向けて核兵器禁止条約を望み一歩ずつ進んでいるということです。

特に今回の準備委員会で、「核兵器の人道的影響に関する共同声明」を発表した南アフリカ政府へ要請した際の言葉は印象的でした。一時核兵器を保有していた南アフリカが「南アフリカは政府の判断で核兵器を廃絶させた。2010年のNPT再検討会議で賛成したことを、締約国に大きな一歩を踏み出すよう言っていかなくてはいけない」と話されました。政府が判断しさえすれば、世界中から核兵器の脅威はなくなるのです。

では、なぜ核兵器はなくならないのでしょうか?

なぜ?がわかる

原水爆禁止2013年世界大会パンフレットでは、その「なぜ?」がわかります。いまの情勢がとてもわかりやすく解説されており、世界の各国政府が、核兵器禁止条約をすすめる行動を起こしていることがわかります。

また核兵器廃絶に向けて、被爆者の声に寄り添いながら、被爆の実態を知っている日本が行動を大きく広げていく意味もこのパンフレットから学ぶことができます。

今回のパンフレットには多くの自治体の市長も載っています。自治体として住民のいのち、くらしを考える上で、核兵器の脅威のない平和な世界を実現することは大切です。私たちの地元から草の根の運動をすすめ、核兵器廃絶の世論を広げていくことが、核兵器のない世界につながります。そのためにも多くの声を集める署名活動が大切です。ぜひこのパンフレットを読んで、核兵器の恐ろしさ、世界の流れ、運動の大切さを学んで一緒に行動しましょう!そして、一緒に原水爆禁止2013年世界大会に参加しましょう!

(自治労連中央執行委員・青年部書記長 岡﨑加奈子)

 

【インタビュー】瀬戸内寂聴さん、選挙を語る

 

日本原水協は12月4日、『原水協通信』2013新年号に登場いただくため、瀬戸内寂聴さんのインタビューを都内で行いました。前半は総選挙のことを中心にした内容になりました。寂聴さんのご了解もいただき、その部分を原水協活動交流ニュースとして公表します(インタビュー全体は新年号に掲載されます。ご期待ください)。

していること、言っていることがぶれない政党に入れるべきね

今度の選挙はもうムチャクチャね。どこに入れていいかわからないと、みんなが色々言いますね。言うことすることぶれる人はだめですね。 広島・長崎と、原爆の被害に世界で唯一あっている日本が、原発に対して無神経ということは不思議なことです。人間に忘却という能力が与えられているのは恩寵(おんちょう)ですが、忘れてはならないことを忘れるのは業罰(ごうばつ)です。 今日の読売新聞(12月4日)には「脱原発だとかしきりに言うけれど、それじゃどうやってそれが実現できるかという方法を言わないのは間違っている」と言って、「選挙の時はそこをよく考えて入れろ」と書いてあるんですね。でも、原発が怖いということは、今度の福島のことでわかったじゃないですか。チェルノブイリは遠いからピンとこない人も福島は目の前に見たじゃないですか。その後始末ができてないんです。しかし、今度立候補した人たちの演説を聞きますと、誰もそれにふれない。そして、被害者たちをどうするかということは言ってないですね。選挙に勝てばいいという考えでしょ。脱原発と言えば有権者が入れてくれるらしいからというので、急に乗り換えて脱原発になったりして、本当に国民の側に立っていないですね。していること、言っていることが。やっぱり、ぶれていない政党に入れるべきです。その点では共産党は一貫してぶれないですね。 この選挙結果で来年のことも決まるでしょう。私たちには幸福になる権利があるんですから、どうしたら自分たちの幸福を守るかという方向に持って行かなければならないと思いますね。

核兵器のシミュレーションなどして戦争になると日本はなくなります

核兵器を持っていないと国際的な発言力が下がるとか、核兵器は必要だと弁舌さわやかに言うと、国民がそうだそうだと思うんですね。核兵器のシミュレーションぐらいしたらいいんだと外国特派員協会で言ったりしたことは、このままじゃ中国にやられると思っているからでしょ。だけど、アメリカと同盟を結んだって、いざとなったらアメリカは中国と戦いませんよ。もし戦ったら、両方が日本を助けるはずがないですからね。日本が沖縄みたいに両方から攻められて、盾になってしまって、日本が戦場になってしまうでしょう。その後はアメリカの州のひとつになるか、中国の省のひとつになるかで、将来日本はなくなりますね。そういう恐怖感というものはみんなあまり持っていないですね。

平和な日本は憲法9条のおかげですよ

国際的な流れで言うと核兵器はなくす方向は決まっているじゃないですか。どうしてそれに準じないのでしょうか。日本は原爆攻撃を二度も受けているんですよ。その日本で核兵器がなければいけないというのはおかしいと思います。この67年間、日本は一応平和に過ごせたじゃないですか。それはやはり憲法9条のおかげですよね。その憲法を変えようとしていることから、全部発生しています。国民がそれをよくわかってないんですね。

今度の選挙は天下分け目ですね

今度の選挙は本当にどうなるんでしょうかしらね。天下分け目ですね。でもマスコミではすでに自民党が取るということになっているでしょ。どうして?あれは不思議でしょうがないです。私はずっと共産党に入れているんですよ。でも入れても、入れてもほとんど取れないので私は党名を変えろというのが主張なんです。なんでもっと親しみのもてる名前に変えないのと何度も言ってきたの。でも今となっては党名を変えない方がいいみたいですね。いろんな政党が出てきてしまって。太陽の党なんて5日間しかもたなかったですからね。

核兵器廃絶の扉ひらく運動すすめる最適の学習資料『国際情報資料34』発行

2011年第66回国連総会は、軍縮と安全にかかわる決議を相次いで採択し、まさに、核兵器全面禁止、廃絶の声は世界のゆるぎない流れとして発展していることを示しました。

国連第1委員会の議論では、核兵器禁止条約も含めて、2010年NPT(核不拡散条約)再検討会議の決定の実行が強調され、特に、多くの国が核兵器国による実行を求めました。核兵器禁止条約の交渉開始を求めるマレーシア案(核兵器使用・威嚇の違法性についての国際司法裁判所の勧告的意見の後追い)は、賛成130、NPTのこれまでの合意の実行を求めたニュージーランド、メキシコなどで構成する新アジェンダ連合の決議は賛成169と、いずれも昨年に続き圧倒的な支持で採択されました。

また、今回新たな注目すべき動きもありました。北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるノルウェーは、オーストリアやメキシコとともに、核兵器禁止条約の交渉開始も含め、国連の責任で作業グループを設置することなどを求めた提案を行いました。これら重要な決議のみならず、期限を切った核兵器廃絶を正面から迫った非同盟運動の発言やオーストリア、ノルウェー政府の発言も収録しています。

さらに、国連第1委員会の冒頭に、セルジオ・ドゥアルテ軍縮担当上級代表は、「アラブの春はいまや中東だけの問題ではない、世界に民主主義の波が押し寄せており、軍縮にもそれが達している」と述べ、核廃絶のために第1委員会がその役割を果たすよう強調しました。そして、その中で、民主主義の波の具体的な表れとして、世界平和市長会議の署名と日本原水協が2010年NPTに提出した700万の署名に触れました。潘基文国連事務総長の講演の中でも、数百万の署名に言及しています。

国連は核兵器廃絶を最優先課題として実現しようとしていること、今、それが実現できる時代であること、そして、核兵器廃絶の扉をひらくためには、署名など市民社会の役割が決定的に重要であることを、この両氏の発言から深くつかむことができます。

また、「21世紀はアジア・太平洋の世紀」として、米国は世界支配戦略の中心をアジア・太平洋に大きく転換しようとしています。この問題についての論評とクリントン米国務長官の講演を掲載。欧州での米国とNATOのミサイル防衛の展開について、ロシアの強硬な声明も掲載しました。

21世紀の世界は激動しています。世界の変化を代表する、アラブの春、「オキュパイ・ウォールストリート」行動について、理解を深める論評や資料を掲載し、盛りだくさんで読み応えのある内容になっています。

 

ぶんちゃんのココがおススメ

まず読んでほしいのは、第66回国連総会において新たな動きを見せた発言の数々。2012年を何もせずに終わらせてしまわないよう呼びかけるのは、NATO加盟国であるノルウェー。「原子力のいかなる利用も破壊的な被害をもたらすリスクがある」とオーストリア。メキシコとともに、この3カ国は核兵器廃絶を国連の責任で確実に進めていくことを強く提案。ほかにも非同盟運動の積極的な発言など、期限を切った核兵器の完全廃絶を迫る各国政府の言葉に、思わず拍手!

ところが、この流れをまたも逆行させる最大の核保有国。「米国の太平洋の世紀」と題した、ヒラリー・クリントン国務長官のフォーリン・ポリシー誌への寄稿文には、実にはっきりとアジアを米国の支配下に置くべく戦略が。加えて、マイケル・T・クレアの論評「オバマのチャイナ・シンドローム」に、経済危機と国内の怒りから逃れようとする米国の焦りと、日本政府が沖縄新基地・TPP加入・社会保障と税の一体改革を急ぐ理由もこれに見て取れます。

しかし、圧倒的多数の国が「核兵器のない世界の平和と安全の達成」を望んでいる事実は消せません。700万人に及ぶ人たちの署名を直に受け取った驚きと喜びと、草の根の運動が大きな力を持っていることを示すセルジオ・ドゥアルテ国連軍縮問題担当上級代表の発言。世界の変化を代表する「アラブの目覚め」「エジプト緊急レポート」、オキュパイ・ウォールストリートから「世界で一番大事なこと」、そして「パン・ギムン国連事務総長の東西研究所核軍縮会議での講演」は、私たち一人ひとりの粘り強い行動に共感と、大きな期待を寄せています。

眉唾の民主主義と、核の安全神話はもういらない。現実にある核兵器廃絶の後押しをするためにも、この一冊は欠かせません。(大越文)

第五福竜丸乗組員の大石又七さんが新著『矛盾』を発刊しました

▲『矛盾 ビキニ事件、平和運動の原点』表紙

 

マグロ漁船第五福竜丸乗組員として1954年3月1日にアメリカが行った水爆実験「ブラボー」によって「被爆者」となった大石又七さんが『死の灰を背負って』(新潮社)『ビキニ事件の真実』(みすず書房)『これだけは伝えたい ビキニ事件の表と裏』(かもがわ出版)『太陽が西から昇った』(『ビキニ事件の真実』が英訳されてハワイ大学から出版)に続く5冊目として武蔵野書房から『矛盾 ビキニ事件、平和運動の原点』を出版しました。

「ビキニ事件」の生き証人としてこれまでさまざまな場所で講演を行い、今年7月3日にはノーベル文学賞受賞者の大江健三郎さんと対談したことも記憶に新しい大石さんが「知識人がよけて通り、政治・メディア・学校でも教えない影のお話」として半世紀にわたって苦しみながら感じ調べたことを綴っています。

日本原水協では、大石さんのサイン入り本を販売しています。お問い合わせフォームよりご注文ください。郵便振替用紙を同封してお送りします。

定価1890円(本体1800円)

以下は「矛盾」の目次です

***

『矛盾 ビキニ事件、平和運動の原点』

 

<目次>

はじめに

核兵器誕生

ビキニ事件——平和運動の原点

 

一、元漁師が歩んだ核兵器と戦争の道

不運続きの最後の航海

閃光と轟音

死の灰

目覚めた反核運動

外交機密文書

防共の砦にされた日本

影の仕掛け人・正力と柴田

外務省のツチヤが密使

長屋の熊さんと八っつぁんのボヤキ

 

二、人類の起源

ミトコンドリア・DNA

類人猿からヒトへ

黄色人種の日本人

古代日本の起源

神話が生まれた背景

もう一つの『古事記』と神話(NHK編)

渡来人

江戸から明治へ

明治憲法

ハーグ平和会議

 

三、 戦争を作る人たち

戦時中の国民学校

ビアク島に白骨の兵隊

レイテ島では

隠された「玉砕」の真実

憲法九条

勲章と靖国神社

[...]

「ビキニ事件」の内部被ばくと「福島原発被災」のこれから

「ビキニ事件」の内部被ばくと「福島原発被災」のこれから

幡多高校生ゼミナール顧問

高知県太平洋核実験被災支援センター事務局長 山下正寿

 

「〝ビキニ事件〟とよく似た福島原発事故」

福島原発事故の放射能被災が深刻化し、ついに海の高濃度放射能汚染が広がりはじめた。現在の福島原発事故の政府対応の特徴は、放射能汚染の過小評価と情報の矮小化を基本姿勢としているために、事故処理が後手に回り、深刻化していることである。「ビキニ事件」も、第5福竜丸だけにスポットを当て、事件の実相を矮小化した政府対応が見られる。被爆マグロを廃棄した船は延1000隻をこえる。アメリカの水爆実験を目撃した第5福竜丸の漁船員は2週間で焼津港に帰り、急性放射線障害と診断された。しかし、死の灰を浴びたその他の被災漁船は水爆実験と気付かず、操業を続けていた。

水爆実験は、ビキニ・エニウェトク環礁で、1954年3月1日から5月14日まで6回行われていた。実験の回数が重なるほど大気や海水の汚染は深刻な状態になっていったが、漁船員らはスコールで体を洗い、雨水を利用し、海水風呂に入り、獲れた魚の内臓を食べたりした。これらのことが、内部被曝による晩発生障害で漁船員を苦しませる原因となった。

しかも、日本の漁港にもどった第5福竜丸以外の被災船については、ガイガーカウンター(放射能探知機)に放射能反応があっても、「頭を洗っておけ」と船員に注意するくらいで、検査対象は船体とマグロの汚染であり、人体の検査記録は除外されていた。

「放射線被曝の影響について 急性放射線障害と晩発性障害、確定的影響と確率的影響」沢田昭二

日本原水協の沢田昭二代表理事の被曝線量についての解説を紹介します。 **** 被曝線量について関心が高まっていますが、この被曝線量ではただちに健康に影響はないという説明があり、それがどの程度か説明を求められることが多くなっていると思います。そこで、以下のような広島原爆被爆者の具体的数値を含めて、被曝影響の説明の資料を提供します。 沢田昭二 [...]

全日本民医連震災対策本部が「放射性被曝による甲状腺障害予防のヨウ素剤の取扱いについて」を発表

日本原水協代表理事の一人、全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)の藤末衛会長が本部長を務める全日本民医連震災対策本部が「放射性被曝による甲状腺障害予防のヨウ素剤の取扱いについて」を発表しました。

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【栃木】原水協を身近に

昨年12月に結成された栃木県原水協「組織部」の責任者、町田順一常任理事の思いを「栃木県原水協ニュース」No.98より紹介します。

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私は、昨年5月のNPT再検討会議・ニューヨーク行動に参加しました。私たちと行動をともにした福島県のMさんは、「代表団派遣」をインターネットで知り、窓口は原水協とのことで、地元の郡山市原水協に申し込んだんだそうです。

彼は「野鳥の会」のメンバーで、普段は平和運動などは全くやっていなかったとのこと。趣味が英語で、自分の語学力を試したくて応募したそうです。ニューヨークの街頭で、得意の英会話を使った署名の呼び掛けに大ハッスルでした。

栃木には、県原水協と宇都宮市原水協があります。

宇都宮市では、6・9行動が行われています。

原水協の目的は、核戦争阻止・核兵器の廃絶・被爆者への援護連帯です。この当たり前の運動に賛同したい方はゴマンといます。もちろん本県にも。一人ひとりのこの声をまとめて日本政府や国連へ届けること、これを組織するのが原水協の運動です。

身近なところに原水協があり、署名や募金活動をやっていれば「私も署名したい、募金したい」という声に応えられます。

地域に原水協をつくりませんか。小さな組織の方が何かと便利です。会を持つのも行動するのも。野鳥を愛する人、花が好きな人、温泉やカラオケ大好き人間、みんなみんな平和を愛する人ばかりです。これらの人たちに署名や募金を訴えることが一人でも二人でも増えることを県原水協は願っています。

NPT再検討会議で核兵器廃絶条約の方向が提起されたことで、2011年は交渉開始を要求するチャンスが生まれました。廃絶条約交渉を求める新しい署名が近々とりくまれます。

この大きなうねりに呼応した地域の旗揚げを、県原水協は追求する決意です。

最新の核軍縮情勢を学べる『国際情報資料33』発行

日本原水協は、昨年末の国連での核軍縮議論、決議採択状況、また、北朝鮮の延坪島砲撃事件、アメリカのアジア太平洋戦略、NATO新戦略概念、ビキニ被災など、盛りだくさんの内容をカバーする情報資料『国際情報資料33』を発行しました。

核軍縮に関して、2010年の国連総会第一委員会での議論、核兵器廃絶を求める決議の採択状況を掲載しました。核兵器禁止条約の交渉開始を求めるマレーシア案が過去最多の133の賛成を得るなど、核兵器廃絶に向けた前進がわかる内容となっています。

東アジア全域に衝撃を与えた北朝鮮の延坪島砲撃は、地域の緊張を高めるとともに、米・日・韓が米軍基地や軍事同盟の強化を進める口実となっています。北朝鮮問題を核に、いかにアメリカが中国を封じ込め、アジアを軍事的にも、経済的にも支配しようとしているか。米国のアジア太平洋戦略がよくわかるクリントン発言を掲載。延坪島事件をめぐって進歩新党のチョ・スンス議員による軍事対応反対討論や、この事件の歴史的経過や背景がわかるファクト・シートを掲載しました。この問題の正しい理解に役立ちます。

また、注目のNATO新戦略概念、ビキニの核実験が世界規模の汚染をもたらしていたとの新事実など、盛りだくさんの内容です。情報資料を読み、さらに飛躍をめざす今年の活動に役立ててください。予約受付中!

◎国際情報資料(33)内容紹介◎ ◆第65回国連総会第一委員会での各国代表の発言:非同盟運動/新アジェンダ連合/ブラジル/エジプト/ノルウェー/日本/中国/アメリカ

◆核軍縮関連決議と採択状況:マレーシア案/新アジェンダ連合案/日本案/核軍縮関連決議の採択状況一覧

◆国連軍縮週間にあたって日本原水協の声明:「日本政府への申し入れ」

◆クリントン・オバマのアジア歴訪の意味―米国のアジア太平洋戦略:ヒラリー・クリントン演説「アジア太平洋における米国の関与」/「アジアを海から捉えるオバマ」

◆北朝鮮の韓国・延坪島砲撃事件をめぐって:韓国国会の「北朝鮮糾弾決議案」に関する進歩新党チョ・スンス議員の反対討論/「とても危険なゲーム」/ファクト・シート「朝鮮半島における黄海の危機」

◆NATOノー関連文書:ICC声明「NATOとは戦争である:新戦略概念にノーを!」/2010年NATO戦略概念「活発な関与と現代における防衛」

◆「もう一つのビキニ事件」延べ1000隻をこえる被災船を追う/山下正寿

『国際情報資料33』 12月30日発行 B5版 頒価800円(送料実費) 御注文・お問い合わせは、日本原水協事務局まで

熱気あふれた大会の感動を共有!『原水爆禁止2010年世界大会の記録』発行

原水爆禁止世界大会実行委員会は、『原水爆禁止2010年世界大会の記録』を発行しました。今年の世界大会は、NPT再検討会議の結果を受けて開かれた大会として核兵器廃絶をめざして次の展望を開く上でも、また「核の傘」から離脱し非核の日本をめざす運動や、被爆者援護の運動をいっそう前進させる上でも重要な成果をおさめることができました。

『大会の記録』は、「国際会議宣言」など大会で採択した3つの文書をはじめ、セルジオ・ドゥアルテ国連軍縮問題上級代表と各国政府代表、広島・長崎市長のあいさつ、被爆者報告をはじめ、国際会議から大会の全日程にしたがって内外代表の発言を網羅しています。 NPT再検討会議を受けて、核兵器廃絶が現実的目標となったことへの確信が語られ、草の根の運動をさらに広げようとの熱意にあふれた大会の感動を共有することができます。

いま、全国でとりくまれている核兵器禁止・廃絶条約を求める署名をすすめるうえでも、格好の記録集です。世界大会の報告会を各地で開き、宣伝・署名運動などの力にしていくためにも、ぜひご活用ください。

B5版194ページ、頒価1500円(送料込み)。お問い合わせは都道府県原水協もしくは日本原水協まで。

広島の原爆を生き抜いた植物”ハマユウ”をご存知ですか?

1945年8月6日、午前8時15分。日本の軍都であった広島市に住む35万人の頭上で、世界ではじめての原子力爆弾が炸裂し、その年の12月末までに約14万人が殺されたとされています。市街地の上空580mで破裂した原爆は、中心の温度が100万℃という火の玉となり、あたり一面に襲いかかりました。

1つめは熱線です。爆心の地上では3000℃から4000℃にもなり、600m離れた瓦は表面が泡状となり、2kmで衣服に火が付き、3kmでも樹木や電柱などが黒焦げになりました。

2つめが爆風です。爆発の瞬間に数十万気圧となり、まわりの空気が膨張して衝撃波となって四方に走り、その後を強烈な爆風が襲いました。この爆風による急激な気圧の変化で、目から眼球が、口からは舌が、そして肛門から内臓の飛び出た人も少なくありません。

3つめは放射能です。生物の奥深くまで入った放射能は細胞を破壊し、爆心から1km以内にいた人に致命的な影響を与え、また残留放射能は救援にかけつけた人たちの命と健康を奪いました。

こうした影響から被爆した広島では、「75年間は草木も生えぬ」とさえ言われたこともありました。

広島の原爆を生き抜いた植物“被爆ハマユウ”は現在、公的な場所としては、以下の場所に植わっています。 ① 広島平和記念公園:広島平和記念資料館東館のすぐ前 ② 東京都上野公園内の東照宮境内:広島と長崎の原爆の火を灯すモニュメントの横 ③ 神奈川県の大船観音境内:被爆の慰霊碑の近く ④ 東京都立第五福竜丸展示館:水爆の恐ろしさを刻み込んだ第五福竜丸展示館の横 ⑤ 東京大空襲・戦災資料センター:空襲で焼け野原となった地に建つセンターの一角 ⑥ 沖縄県伊江島の「命宝(ぬちどうたから)の家」:反戦平和の資料館の一角

『国際情報資料31』注文用紙

International Information and Documents 31 Orderseat ←クリック!

「核抑止論は核兵器廃絶の最大の障害」-日本原水協代表理事 沢田昭二

沢田昭二日本原水協代表理事の核抑止論を批判するレポートを紹介します。

2010年NPT再検討会議を目前にして 2010年5月のNPT再検討会議が、核兵器廃絶条約の交渉開始に向かう第一歩を踏み出せるかどうかにかかわって、日本政府への働きかけが重要になっています。鳩山首相が、核兵器廃絶をめざして「国際努力の先頭に立つ」と述べていることが実行できるかどうか、この12月と1月にかけて、重要な発表が相次ぎます。1つは、12月16日に「核不拡散・核軍縮国際委員会(ICNND)」の報告が鳩山首相の口を通じて発表される予定になっていること、もう1つは、「核密約」の公表に対応する方策を、岡田外相に答申する第3者委員会の報告が1月中旬に発表予定になっていることです。

ちひろカレンダーと私

世界大会議長団の坪井俊二さんから寄せられたいわさきちひろカレンダー普及に対する思いを紹介します。

古希を超えた頃から、私は『いわさきちひろカレンダー』を年齢の数だけ普及(売上)しよう、と目標を立てることにした。しかしいざやってみると、11月後半から大晦日までの間、ことは一人気負ってみたところで中々そうは運ばない。喜寿の年は目標に近いところまで行ったがダメだった。