【京都】「被爆者をはげますつどい」に150人

京都の被爆者を支援する年末恒例の「被爆者をはげますつどい」が12月20日、京都市内のラボール京都ホールで開かれ、被爆者と家族、被爆二世三世の53人、滋賀県からの被爆者をはじめ150人が参加しました。

このつどいは、京都原水協、被爆二世三世の会、京都生協、京都教職員組合女性部、退職教職員の会、母親運動連絡会、退職教職員の会、新婦人などでつくる実行委員会が主催しました。

恒例のコープ西賀茂にこにこ合唱団によるうたごえで開会し、府内の団体や個人から寄せられた被爆者援護・連帯募金からの見舞金や実行委員会団体が作製したプレゼントを被爆者に贈呈。被爆者を代表して京都被災者懇談会代表の花垣ルミさんが「高市首相の非核三原則見直し発言や政府高官の核保有発言は被爆者の長年の苦しみや痛みをまったく分かっていない。本当に腹が立つ」と怒りを表明。あいさつを終えた花垣さんに、代表を受け継いだ三山正弘さんが労いの花束を渡し、「核兵器はあってはならない。亡くなった被爆者のためにも頑張りたい」と決意表明しました。

参加した被爆者全員からの被爆80年を振り返る一言メッセージタイムでは、「80年たっても被爆の傷は残っている。結婚もできなかった」「今でも戦争のことを思い出すと胸が詰まる」「弟も被爆し、後遺症のがんで苦しんでいた」などと胸の内を語り、「こうやってつどいを開いていただいて本当にうれしい」と発言されました。

二部では、京都生協や高校生平和ゼミナールからの原水爆禁止世界大会や活動報告、恒例の被爆者や二世の肖像画披露と贈呈もおこない、新婦人のフラダンスサークルによるフラダンスの披露やアコーディオンの伴奏で昭和歌謡を合唱するなど楽しい企画で盛り上がりました。

来賓として出席された日本共産党の井上哲士前参院議員は、この間の高市首相発言や政府高官の核保有発言について厳しい批判とともに、被爆者と連帯し核兵器廃絶と日本政府に核兵器禁止条約に参加するように求めるとあいさつしました。

参加した被爆者や家族のみなさんから「来年も楽しみにして来ます」との声が多く寄せられていました。(京都原水協事務局長・伊坂博文)

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