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【2014国際青年リレー行進】マラヤ・ファブロスさんの日誌(6月28日)

6.28(1)

6月28日、奈良県行進3日目(最終日)

竹田さん、田中さん、五十嵐さんと一緒に斑鳩町役場に8時半に到着しました。そこで今日の行進中通訳をしてくれるミギナリさんと会いました。 彼は「私の名前ミギは日本語で“right”を意味するので覚えやすいよ」と言っていました。「ミギさん」と呼んでもいいそうです。つまり、“Mr Right”ということですね。ヘヘヘ。また、若いころ電信電話会社の管理職としてフィリピンとマレーシアで働いていたこと、今は定年となって平和運動などさまざまな団体で活動していると自己紹介してくれました。

町役場でおこなわれた式典では町議会議長が、平和行進への賛同のメッセージを披露してくれました。そして今度は地域から平和行進に参加した人から、町議会・市長に向けて核廃絶へのとりくみを今後も強化、継続することを求めるスピーチがありました。私も含め、通し行進者全員が一言ずつスピーチをしました。

細い路地の脇に共有の土蔵があり、大きな屋敷では自前の土蔵が並ぶ斑鳩の静かで古い町並みを行進しました。ミギさんは伝統的な土蔵の壁は、土と藁と竹で作られていて、内部の温度を適温に保ち、米などの穀物といった大切なものを保存するために300mmから400mmの厚みがあると説明してくれました。奈良は農業県だとわかりました。

6.28(2)

午前中とても暑くなってきたので、9時55分に大きな生協の店舗に到着して10分間の休憩と言われた時、ホッとしました。昨年もそうでしたが、生協の皆さんは日本中で平和行進にとても積極的に参加しています。休憩時間中、生協の皆さんから飲み物とお菓子が提供されました。それだけでなく、生協の皆さんは労働組合や商工団体、女性団体(新婦人)、公務員組合などさまざまな団体と一緒に地域で平和行進を成功させるために奮闘されています。平和行進の最中だけでなく、事前準備の期間や行進終了後も、広島に行進が到着するまで緊密な協力が続くのが見て取れます。

生協は日本社会の中で興味深い性格を持った商店で、組合員が質の高い食品や商品を公正な値段で買えるようにしています。

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10時5分には行進を再開し、平群町に向かいました。ミギさんは平群町を流れるきれいな川にまつわる話をしてくれました。20年前はゴミで汚れていて、誰もゴミを川に投げ入れることを気にしていなかったそうです。そこで、町がまず川の汚泥をさらって清掃をおこないました。その後、町民が年に3回川の清掃活動を始めたそうです。もし、川がきれいになれば、ゴミを投げ入れるのをためらうようになるものだ、とミギさんは教えてくれました。マニラ中心街を流れる川でも同じ変化が起きるのを生きているうちに見たいなぁ (^^)!

また、農地も通り過ぎました。日差しは強かったのですが、穏やかな風が吹いていたおかげで、楽しんで行進を続けることができました。田んぼの他に野菜や菊の花が植えられた農地もありました。菊はまだ若く花は咲いていませんでした。ミギさんが、米と菊を3年ごとに植え替えて農地を休ませていることを説明してくれました。

11時には平群町へ到着し、役場の人々に盛大に迎えられました。ここもミギさんの町です。週末にもかかわらず、役場の人々がたくさんいらっしゃるのを目にして嬉しく思いました。3人の市議会の代表の方が連帯の挨拶をくださり、その全員が現在の憲法9条の危機に懸念を表明されていました。

6.28(4)

その中で一番若い市議会議員の方は、かつて父親が自衛隊の一員であったことを話してくださいました。お父さんは、憲法9条があるから決して戦争には行かない、安心しなさいといつも言われていたそうです。しかし彼は、もはや状況は変わってしまったが、憲法9条の内容が国の指導者によって変更されることを止めるために全力を尽くしたい、と述べていました。

昼食中に、ミギさんに奈良についてもう少しお聞きしました。奈良の人口は約140万で、人口の半分の人たちが大阪で働いています。奈良は野菜と農業でも有名です。大阪は消費が非常に大きな町なので、奈良県は大阪府に県の農産物を売っています。

好奇心から、伝統的な建物以外に大阪と奈良の違いは何か、彼の意見を聞いてみました。ミギさんが言うには、大阪は東京のようによそから移り住んできた人が多い町だそうです。大阪の住民の多くは、もともとは別のさまざまな地域の出身です。彼は、このように人々が集まってくる状態を小さなニューヨークになぞらえていました。

再び平群町役場に集合して行進を続けました。ちょっとした、しかしとってもおもしろい混乱がありました。というのも、先頭を歩く行進者たちが、まったく反対方向に歩き出してしまったのです!(^^)

再び閑静な通りを過ぎました。ここでも何人かが外に出てきて私達に挨拶をしてくれたことに非常に驚きました。正午にコープのお店について軽食をとり、今日の最終地点に向かいました。午後4時ごろには終着地に到着し、参加者のみなさんも今日の行進に満足していました。私も行進参加者のみなさんと、休憩のたびに楽しませてくれた大きな操り人形にさよならを言いました。

6.28(5)

今日は奈良県を終日歩く最後の行進でした。明日は行進はお休みの日で、通し行進者は6月30日正午までに大阪へ移動し、奈良県から大阪への引継ぎ集会に参加します。

再び平和行進を歩くことができてとても嬉しかったです。今回私が奈良県を歩くことに挑戦したのは、私が昨年ここで行進を断念せねばならなかったからです。つまり、今年は、昨年行進を中止したところからの続きということになります。通し行進者を続けることの大変さと、毎年行進を組織し続けることは忍耐のいる作業だということを実感しました。

最近、憲法9条の解釈が変更される危機にあり、日本の行進者の皆さんの間に深い懸念と怒りが渦巻いていることを感じます。もし解釈の変更が強行されれば、戦争に参加しないという日本の約束から大きく後退することになります。しかし行進に参加をしている方々の活力を見ると、私の周囲の人たちは、真に公正で平和な世界という、生涯をかけた願いを実現しようと固く決心しているように見えます。それが平和行進の精神に示されているのだと思います。

Minnasan, konnichiwa! Heiwa koshin desu!

みなさんこんにちは!平和行進です!

(Hello everyone! We are the Peace March!)

(翻訳:名取 学・大内 響)

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