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原水協通信

毎月発行している日本原水協の機関誌です。国内外の反核平和運動についての情報が満載です。 日本原水協のウェブサイト→ http://www.antiatom.org/

「核兵器の全面禁止を!」

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2014年原水爆禁止国民平和大行進<北海道−東京コース(日本海側)>山内金久さんの行進日記(5月22日〜29日)

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札幌で別れた平和行進幹線コース通し行進者の山口逸郎さんには、たくさんのことを学ばさせていただき、元気をいただきました。31日に函館で再会することを楽しみに、私は21日に小樽市を表敬訪問。市役所に署名用紙を置き、文字通り市ぐるみで「核兵器全面禁止のアピール」署名にとりくんでいることを聞き、感動しました。

小樽市議会で昨年6月議会の党議員の一般質問に、市長がアピール署名に署名すると答弁したことを契機に、一歩一歩変化をつくってきたのだそうです。

小樽の新婦人の事務所をたずねたら、なんと、板橋の新婦人事務局長の山内朋子さんのお母さんが名乗り出てびっくり!握手しました。朋子さんに似ていました!

5月22日、余市町では議長さんは、岸和田部隊にいた父が広島原爆投下直後に派遣されて被爆し、自らは被爆2世。どうしても核兵器はなくすべきだと強調されました。仁木町では、かつて徳島の友好姉妹都市交流事業で小学生全員を派遣し、その帰りに広島へ寄って原爆資料館など見学していた。いま財政問題から中止している。というので、是非再開してくださいとお願いしました。

夕方、勤医協余市診療所ホールにおいての交流会で、全員で「原爆を許すまじ」「青い空は」を歌いました。

23日、泊村役場訪問、オフサイトセンター、PRセンターも見学しましたが、歴史的な大飯原発再稼働差し止め判決の直後なので、関係者は緊張気味な様子でした。羊蹄山の雄志をカメラにおさめました。岩内平和委員会のみなさんと市内パレードの後、出発間際にトランペット伴奏で「原爆を許すまじ」「青い空は」を歌い始めたら、バス停周辺の人たちがビックリしていました。

24日、休養日で小樽を観光させてもらいました。小樽商科大の学生のソーラン踊りを間近に見て「若いっていいな!」と思い、多喜二のお墓参りをし、小樽運河を散策し、あらためて時代をさかのぼり感慨に浸りました。なお、日本の鉄道敷設が小樽の手宮線が3番目ということにビックリしました。ちなみに、2番目が夕張線です。

DSCN0102▲小林多喜二のお墓参り

DSCN0119▲小樽運河の夜景

25日、倶知安に到着。昼食は地元の男爵いも澱粉が原料という「豪雪うどん」。透き通ったつるつる麺で美味しかったです。通し行進者が来るというので、スローガンを手書きでポスター裏に書いて貼り付けての自動車パレード。出発前に羊蹄山をバックに役場前で記念写真を撮りました。

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DSCN0138▲羊蹄山

26日、京極町では、小中学生4人ずつ8人を毎年広島に派遣し、作文を書いてもらい、発表していると聞いて嬉しかったです。夕方、予報通り雨風が強くなったので勤医協黒松内診療所で交流集会を開催。発言者の一人が勤医協綱領を引いて「命と健康を守るためにこれからも原水爆禁止運動にいっそう頑張りたい」と決意表明しました。

DSCN0159▲勤医協黒松内診療所で交流集会参加者と

27日、寿都町では道内で風力発電を設置売電している唯一の自治体で、7億円余の収益を上げ、コスト差し引き3億円余の黒字とのこと。

28日、厚沢部町では毎年、20人の6年生の児童を広島、知覧などへ平和教育事業として派遣し、今年は沖縄ということを聞き、すごいと思いました。江差町では、町長が留守で署名をいただけなかったのが残念でしたが、集会で「原爆を許すまじ」「青い空は」をみんなで歌い、パレードをし、すこし観光もさせてもらいました。

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29日、福島町では議長が「20年ほど前に子ども2人を連れて広島へ行き、資料館を見てきた。2度と戦争はやってはいけない」と強調していました。これを聞いていた日本共産党議員は、6月議会で非核平和宣言のことも含め一般質問しようと後で話していました。福島町長、松前町長と同教育長とそれぞれ記念撮影をしました。

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ここまで7日の根室市訪問をトップに51自治体を表敬訪問し、126本の原水爆禁止世界大会ペナントの署名をいただきました。私がこの間歩いてきたコースは幹線コースではないのですが、それだけに、粘り強く地道に頑張っている地方議員の皆さんや新婦人、教職員組合、年金者組合、勤医協のみなさんの努力に頭が下がる思いです。通し行進者を引き継いでいく草の根の力があってこそ続けて来ることができた57年、そして自治体関係者の皆さんが「公式訪問者」として迎えてくれる”底力”だと実感しました。

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