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原水協通信

毎月発行している日本原水協の機関誌です。国内外の反核平和運動についての情報が満載です。 日本原水協のウェブサイト→ http://www.antiatom.org/

「核兵器の全面禁止を!」

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東京⇛広島コース・山口逸郎さんの行進にっき 7/9~7/23

7月9日(月)尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市(東灘区)を行進。

梅雨が明けたのではないかと思われる猛暑の中、非核「神戸方式」守れの声を響かせて行進。1975年に制定されている。『歩く』を製作した年と同じ37年前だ。

尼崎市の立花ひよこ保育園(12人)、ゆりかご保育園(13人)の園児が武庫川橋まで行進。チビッ子が参加したのは神奈川県以来だ。行進後、一緒に記念写真を撮り、ハイタッチで別れる。

西宮市役所前では、河野昌弘市長、中川経夫市議会議長、水野喬司西宮原爆被害者の会会長がそれぞれ激励と連帯のあいさつ。市長からは平和市長会議に加盟し、原爆写真展、広島への「親子バスツアー」など平和行政を熱心に行っていると述べられた。市職労から「平和Tシャツ」が私たち通し行進者3人に贈呈される。

芦屋市内の高級住宅地、西宮市内と同じく16年前の地震で大被害を受けたところだが、立派な家々が並ぶ中を行進。休憩地での冷えたトマトは最高でした。

神戸市内(東灘区)を行進し、最終地点の御影公会堂では民医労東神戸支部が冷えたスイカを準備してくれ、参加者は大喜びで食べる。このような接待は有り難い。感謝。

行進終了後の地元の「交流会」に出席。美味しい料理に最後は赤飯が出る。

『歩く』DVDを2本普及。

 

7月10日(火)神戸市内(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区)を行進。

昨日に続いて暑い日差しの中の行進。

市役所前での集会では市職労から6000筆を超える「核兵器全面禁止のアピール」署名が手渡される。揃いの赤いTシャツ姿の組合員200人位上が行進に参加して歩く。

県庁では知事のメッセージはあったが、関西では唯一1県平和都市宣言をしていない県とのこと。1日も早く宣言をして下さい。お願いします。

阪神淡路大震災で一番被害・大火があった長田区を行進。立派な高層ビル住宅が建ち並んでいるが、入る住民は少なく空き室になっているとのこと。下の商店も入っていない。市政として問題ありとの意見。

各休憩地ではバナナ、アイスキャンディー、トマト、冷えたオシボリと工夫された接待に感謝感激。

終結地の須磨浦公園では、須磨区原水協が準備してくれたコロッケ、ビールなどで小休止後、田中敏夫神戸子どもを守る会会長から「みどりの塔」の説明と「新しい教科書」の問題点などの解説があった。杉並では12年間もこの教科書が使われていたのだ。

神戸医療生協の「懇親交流会・平和のつどい」では一弦琴の演奏や民謡と踊りで楽しみました。

『歩く』DVDを3本普及(合計105本)。

 

7月11日(水)神戸市内(須磨区、垂水区)、明石市を行進。

今日は29キロと2番目に長いコース。集合出発時は晴れていたが、どしゃ降りの雨となり、海岸沿いのため風も強くずぶ濡れになりながら行進する。

私が明石のたこ焼きが食べられなかったと言ったところ、県内通し行進者の松浦さんが買ってきてくれた。休憩地で風雨に濡れながら私たち3人は舌鼓を打つ。美味しかった。松浦さん本当にありがとうございました。

世界一の明石大橋を見ながら行進。舞子公園では新婦人・年金者組合がスイカを用意してくれた。

学校帰りの子どもに声をかけると喜んで横断幕を持って行進してくれる。

宿泊では羽田家の2階の部屋のため、急きょ私だけ岡島様宅にやっかいになる。わがままを言って申し訳なく思う。

『歩く』DVDを3本普及(合計108本)。

 

7月12日(木)明石市、播磨町、加古川市、高砂市を行進。

予報では雨降りだったが、昨夜からの雨も上がり、東播センター合唱団の加古川太鼓が激励に打ち鳴らす太鼓の中を出発する。曇り空の中の行進だが、かなり蒸し暑く、汗が滝のように出る。オーバーではなく、服、ズボンも汗でビッショリ。

播磨町役場では、美人町長の清水ひろ子町長があいさつ。福島原発事故問題と核兵器廃絶等を盛り込んだ女性町長らしいメッセージだった。

加古川市で市長あいさつは代理だったが、高砂市は登市長があいさつする。

宮本百合子作『播州平野』を行く。昔は田んぼだったが、現在は住宅が建ち並んでいる。

『歩く』DVDを1本普及(合計109本)。

 

7月13日(金)高砂市、姫路市を行進。

新婦人高砂支部から3000羽の折り鶴が通し行進者に手渡される。

兵庫の行進では珍しく11時に寿司屋さんでの昼食。いつもは12時30分か1時の昼食。穴子寿司を注文。美味しく頂く。江戸前穴子寿司とは違う箱寿司だ。

白浜の松原神社前には「喧嘩祭り」の見学のために客席が作られており、行進する街の山の高台にも客席が数カ所作られてあった。

大塩駅前広場では、種々のジュース等の差し入れがあり、喉を潤すが急に激しい雨が降りだす。

今日の終結地は世界遺産・姫路城をのぞむ大手前公園だが、お城は全体工事中のためシートに覆われていて見えない。残念無念。

『歩く』DVDを1本普及(合計110本)。

 

7月14日(土)姫路市、太子町、たつの市、旧新宮町を行進。

雨がぱらつく天候の中を飾磨街道の旧街並みを行進。店から家から募金を届けてくれる人、5円玉をヒモに通して(164枚、820円)渡してくれる方もいる。ありがとうございます。

太子町役場では町長のあいさつがあり、前姫路原水協会長の山本学さんからの冷えたトマトの差し入れがあり、たつの市役所では民商婦人部からの冷えたスイカの差し入れがあった。今年はスイカをずいぶん食べさせてもらった。

35人が車に分乗して夜の旧新宮町へ。夜の行進は愛知県豊田市内の行進以来だ。家々から封筒に入れた募金を受け取る。小1時間で3万円近い募金が寄せられ驚く。

宿泊所は教会。食事も寝るところも礼拝所。私は早朝(3時頃)目が覚めて日記等を書くために台所のところにあるベッドに寝る。この日も3時に起きて仕事をしていたところ、4時頃に県内通し行進者の大森さんが起きてきて、会社側との闘争体験の話をされ聞いた。このような人が行進に参加しているのだ。

『歩く』DVDを2本普及。

 

7月15日(日)旧新宮町、たつの市、相生市、赤穂市を行進。

教会に宿泊した通し行進者は、早朝の午前8時出発で新宮町内を行進した後、今日の集合地の本竜野駅前に行く。愛知県の松下さんが行進参加に来てくれる。小学校1年生の少年も父親と参加し、一軒、一軒ビラを配布してくれる。大活躍。

相生市、赤穂市へと行進し、兵庫県で「最大の難所」と言われる。高取峠を登るが、私にはさして苦にならなかった。頂上にある「赤穂浪士早カゴ像」前で西岡幸利県実行委員長のミニ講義を聞き、江戸から赤穂まで早カゴ4日間で来たことと比べて、今更ながら驚き、赤穂市内へと向かう。赤穂の街は、赤穂浪士にまつわる立札が随所に立てられてある。

明日で兵庫県内行進も終わり、兵庫県もクリアして1都2府7県となり、あとは岡山、広島の2県で完歩だ。民宿旅館では3階の部屋とのこと。わがままを言って別の宿泊旅館をとってもらう。申し訳ない。実行委員会、通し行進者の交流会には出る。皆さんの感想、話は素晴らしかった。

『歩く』DVDを4本普及(合計116本)。有原さんへ追加注文の連絡。

 

7月16日(月)赤穂市を行進。岡山県へ引き継ぎ。岡山県備前市を行進。

『しんぶん赤旗』学問、文化欄に私の文章が載る。通し行進者から「よかったですよ」との言葉をかけられる。

兵庫県内最後の行進。鳥打峠はきつかったが、兵庫の皆さんとはつらい別れ。お世話になりました。

岡山県への引き継ぎ集会では、又、又、泣きのあいさつとなる。情けないが、こみ上げてきて泣けてしまう。岡山県内通し行進者は『歩く』に活躍した当時民青委員長の氏平長親さんと紹介され、固い握手を交わす。引き継ぎ集会後、ただちに行進が始まるが、私たちは車の中で昼食(穴子弁当)をとり、打ち合わせ後に行進参加する。瀬戸内海を見ながらの行進だが、夏日の強い日照り、しかし海風で暑さを感じさせない。

竹田さんがあいさつの中で和歌山、三重で太平洋側に関西電力、中部電力の原発を建てさせなかったとの発言を聞き、岡山でも建てさせなかったとの声。

 

7月17日(火)備前市、瀬戸内市、岡山市を行進。

岡山の平和行進ニュースNo.2はカラーでタブロイド版。1面が16日の引き継ぎ集会の記事。2面で私の16日付の学問・文化欄に掲載された文章。3面は16日に東京・代々木公園で開かれ17万人が集まった「さようなら原発10万人集会」の記事がそれぞれ転載されていた。それにしても17万人とはスゴイ。同時に日生町鹿久居島の原発建設反対の当時発行したビラ1970年7月の岡山県原水協ニュースが配られた。

今日は県内最長のコース、約23キロという行進を出発。のどかな田園風景の中を歩く。緑濃い山、すくすくとのびている稲の田んぼを見ながら、暑い日差しだが、時々さわやかな涼しい風が吹き、体を癒してくれて行進は苦にならない。

『歩く』DVDを5本普及(合計121本になる)。

 

7月18日(水)岡山市を行進。

午前7時30分ホテルを出発して西大寺の原爆慰霊碑の「平和の塔」に参拝してから集合地の東区役所へ。そして、曹源寺にて昼食休憩中に通し行進者は「岡山県原爆被爆者の碑」に参拝に行く。付近には陸軍、海軍の戦没者の碑がそれぞれ建てられてある。曹源寺の僧侶は「9条の会」に理解があり、心のこもったねぎらいのあいさつがあった。

午後、行進団は東山原爆慰霊碑に向かう。暑い中での山登りはかなりきついが、時々冷風が吹くおかげでなんとか登り着く。「岡山市原爆被爆死没者供養塔」と書かれてある。岡山市被爆者の会6人の方たちも参加して線香をささげる。

共立病院前では協力保育園児14人から私たち通し行進者に折り鶴のレイを首にてもらい、元気をもらう。チビッ子の皆さんとハイタッチ。有難う。

今日のゴール地、県庁に着くと職員の皆さんが冷たいお茶での接待があり、美味しく頂く。

夜は岡山歓迎懇親会が「まつのき亭」で行われ、美味しい料理を頂きました。

『歩く』DVDを2本普及。

 

7月19日(木)岡山市内を行進。

今日は暑い中での行進。風はなく、道路の照り返しでさらに暑いが、アーケードの商店街を歩くのはありがたい。

オルガホールで被爆者の訴え。岡山市被爆者の会の大倉満子さんの話を聞く。被爆者の話はどなたから聞いてもつらい話。だが若い人にはぜひ聞いて知ってもらいたい。語り部がだんだん少なくなっている現在、生命力を生かして長く語り部としてご活躍を願う。

午後の行進休憩地の福祉センター会館内では、戦災資料展が行われていた。

解散地市役所裏の公園でも市職員が冷たいお茶の接待。ご苦労様です。

今日は距離も短く、時間も早く終わる。竹田さんは午後2時、玉野市の網の目行進(午後4時30分より7時まで)参加のため、基幹コースより離れる。ご苦労様です。

『歩く』DVDが30本届く。

 

7月20日(金)岡山市東区瀬戸地域、赤磐市を行進。

今日は私のみ網の目行進に行く。瀬戸駅で赤磐原水協の水田浩人事務局長が出迎えてくれ、集合地へ案内してくれる。

瀬戸地域での行進団は約20人、元気よく行進。私も声を大きく訴えながら歩く。

岡山市東区役所瀬戸支所には、支所長、職員10人が出迎えてくれ、支所長の歓迎のあいさつ後、大きく立派な折り鶴に千羽鶴がさげられてある折り鶴が手渡され、職員も含めて書かれた署名、カンパ等も渡される。2人の婦人が詩の朗読、私のあいさつ後、「青い空は」を合唱して終わる。

車で移動して赤磐市役所へ。出発式には副市長、議長、教育長はじめ職員30人が出迎えてくれる。ここでも副市長のあいさつ後、折り鶴と署名の入った袋が手渡され、瀬戸支所同様、詩の朗読等があって行進出発。ご婦人が封筒に入ったカンパを渡して下さる。約30分の行進でしたが、私が参加したことを大変喜んで下さり、私も元気をもらって終わりました。私が「もの足りないのでは」と冗談を言うと、皆さん笑いながらうなずく人、「そうね」という人など応えてくれる。昼食後解散。ホテルに午後2時30分に着きホッとひと休み。

『歩く』DVDを1本普及。

 

7月21日(土)早島町、倉敷市を行進。

渡邉さんは津山市の網の目行進のため朝からいない。

出発集会地早島町役場では林義弘副町長、福田健町議会議長のあいさつ。林副町長は「核兵器廃絶は平和の原点。人災である福島原発事故の被災に悔しい思い」と激励のあいさつ。福田議長は「核兵器が抑止力だと考え、核保有する国、しようとする国があるが、核がある限り恒久平和は望めない。1984年に非核平和の宣言で『つくらない、持たない、持ち込ませない』と宣言した」とあいさつする。お二人とも立派なごあいさつ。早島町、町議会から募金とペナントが贈呈された後、行進に副町長、議長も参加し、一緒に歩いていただく。岡山県では初めてだ。ありがとうございました。

竹田さんは新見市の網の目行進のため11時30分に離れる。

昼休憩地、コープ倉敷北店では、倉敷医療生協の行進名物となった「平和カレー」をごちそうになった。このカレーライスの美味しかったこと。おかわりもらう。ごちそうさまでした。

午後からの行進では途中で倉敷駅での署名宣伝行動が加わり、10分ほどではあったが62筆、300円の署名と募金が寄せられた。来年からは時間をもっと長くするとのこと。

観光客でにぎわう美観地区、倉敷川沿いを行進。観光客に「東京から行進している。80歳です」と言うと驚きの顔で手を振ってくれる。反応大いに良く、まるで選挙の候補者のごとく握手しながら歩く。大変嬉しかった。

『歩く』DVDを3本普及(合計127本)。

 

7月22日(日)倉敷市を行進。

岡山県内7日目の行進。午前は市役所から水島支所までのコース。夏の暑い日差しの中を行進する。

健寿協同病院では歓迎の集会があり、日曜日にもかかわらず大勢の患者さん、職員の方が出迎えてくれる。1年間かけて折ったたくさんの千羽鶴が贈呈される。私はあいさつでお礼とともに年老いた患者さんに「私の元気をもらって下さい」と反対に激励の言葉をのべ、全員の患者さんと握手を交わす。

休憩地の連島公民館前ではトマト、きゅうり、旧霞橋西詰ではスイカと疲れを吹き飛ばす接待に感謝。

船穂支所までの道すがら、第1回目の岡山県通し行進された柚木進子さん宅前では、平井昭夫県原水協事務局長からミニ解説があり、平和行進の歴史に思いを馳せる。暑さに負けずに歩き抜く。

『歩く』DVDを1本普及。

 

7月23日(月)総社市、倉敷市を行進。

総社市山手支所をスタートし、今日の行進は吉備路コースを行く。

総社市役所での集会には、片岡聡一市長、渡邉繁雄議長からあいさつがあり、2人とも横断幕を持って行進に参加する。

暑い中での行進だが、田園では田んぼからの爽やかな風の中、吉備路コースを完歩する。

休憩地ではスイカ、トマト、きゅうり、コーヒーゼリー等の心づくしの接待があり、水分、糖分、塩分の補給が大変ありがたい。

終結地の真備支所では、医療生協真備西支部の83歳になる石井昭治さんから私に平和の祈りを込めた折り鶴が贈呈される。

『歩く』DVDを1本普及(合計129本)。

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