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原水協通信

毎月発行している日本原水協の機関誌です。国内外の反核平和運動についての情報が満載です。 日本原水協のウェブサイト→ http://www.antiatom.org/

「核兵器の全面禁止を!」

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【和歌山】9.26プレ企画として学習集会を企画

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和歌山県原水協も加入する2015年NPT和歌山推進委員会は9月26日の第1回「国際核兵器廃絶デー」のプレ企画として、9月20日の午後1時からプラザホープ2階多目的室で学習集会を予定しています。日本原水協全国担当常任理事の川田忠明さんが「核兵器のない平和な世界を」をテーマに講演し、参加者からの3分間スピーチなどもあります。

▲クリック

2014年原水爆禁止国民平和大行進<和歌山−広島コース>五十嵐成臣さんの行進日記(5月28日〜6月9日)

6.8(1)

5月28日(水) 「稲むらの火」で有名な「広川町」から、醤油の発祥地「湯浅町」への行進です。“地元の人の話”稲むらの火の話、小学校の教科書では「津波を予測した村長が稲の束に火を付け、村人を高台に導いた」は教科書の創作で、津波で沖に流された人に陸地の方向を知らせるために稲束に火を付けたというのが本当とのこと。行進には子ども6人を含め、65人が参加しました。

5月29日(木) 海南市を行進。海南市の近くには和歌の浦があり、山部赤人が万葉集で詠んでいる「若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る」という歌が広く知られています。行進には医療生協の組合員のお子さん1人を加えて60人が行進しました。5年前に通し行進をした時に、わかやま市民生協のリレー行進で一緒だった浜口さんも参加していて懐かしかったです。

5月30日(金) 紀美野町を行進。今までは海沿いの町の行進でしたが、ここからは山沿いの町に入ります。棕櫚(しゅろ)の木の皮(繊維状の)を使って箒木やタワシなどを作っているとか(昔は盛んだったでしょうが)・・・。

5月31日(土) 岩出市、紀の川市を行進。大阪に近いこの町は、ベッドタウンになっているとか。心なしか人も多いです。手を振ると軽く会釈するドライバーも!!

6月2日(月) 橋本市を行進。ここは、日本初の女性金メダリストである前畑秀子さんの出身地。市内を流れる紀の川で泳いでいたとのこと。また。和竿のヘラ竿の産地とか。行進には子どもを含む75人が参加しました。

6月4日(水) かつらぎ町の行進。今日は和歌山で4回目の雨の日。この町は“フルーツ王国”・・・柿、ぶどう、キウイフルーツ、りんご、みかん・・・。行進は雨の中、国道を1本入った、江戸時代に作られた農業用水路に沿って歩きました。集会には子ども5人を含め、45人程度が参加していましたが、行進終了時には30人弱になっていました。雨のためですネ。これで和歌山県内の行進は終了。6月7日に新宮に戻り、8日に三重県の紀宝町で引き継ぎます。

6月8日(日) 三重県紀宝町で引き継ぎ。御浜町、有田町、尾鷲市へ。各自治体では町長、市長、議長さんや代理の方からあいさつを受け、行進。御浜町はこの町の沖で第五福竜丸のエンジンが引き揚げられた場所です。町役場にはその記念碑が置かれています。三重県では3か所で原発建設が計画され、地元の反対運動で2か所は白紙に、1か所は今も中部電力が土地を確保しています。今も原発絶対反対の看板が!!

▲紀宝町〜熊野市への行進

▲第五福竜丸のエンジン引き揚げの碑

▲第五福竜丸の歴史

6月9日(月) 尾鷲市庁舎で出発集会。尾鷲市〜海山支所(紀北町)〜紀北町役場を行進。この地域は以前、原発が造られようとして、2回にわたって反対運動で潰したところとのこと。行進が進むと、玄関や店先に出て手を振る人、車の中から手を振ったり、会釈する人などが多かったです。

【和歌山】ぬくもりを感じた、有田川町での「原爆写真と絵本展」

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「有田生活と健康を守る会・有田川町班」の主催による「原爆写真と絵本展」が8月20日(火)、有田川町地域交流センター・アレックでおこなわれました。

当日の朝、目的地への道に不安感があり、自宅を7時に出発。カーナビで「吉備地区図書館アレック」を入力するのですが、出ません。とりあえず、「有田川町立きび会館図書室」を目指したのですが、到着するとそこは開催場所ではなく大慌て。大きな道に出て、農作業している方に尋ね、その後も、わからなくなるたび、いろんな方に親切にていねいに温かく教えていただき、無事到着できました。みかん畑の真ん中に整備された近代的な平家で、子ども達の遊びの空間があり、簡単な食事もできるという、私の想像を超えた場所でした。

9時からスタッフの皆さんと展示会場設営。10時から開場です。午前中は少なかった見学者も午後になると増え、最終的には54人が見学してくれました。スタッフ一同、やって良かったねと喜びあいました。

私の主な仕事は、「原爆と人間」写真展の解説です。今日の聞き手は明日の語り手になることを期待して…、

①「広島・長崎に原子爆弾が落とされた」という歴史的事実は知っていても、その原爆のきのこ雲の下にいた人間はいったいどうなったのか。 ②なぜ、アメリカは、原爆を広島・長崎に投下したのか。 ③核兵器の使用は「人類に対する犯罪」である、ということをしっかりと伝えたい。

この3つのポイントをおさえながら、被爆の実相を伝える努力をしました。

見学された方から、「長崎出身です。被爆2世の問題も気になります」、「今、時間がないのですが、この展示はいつまでやっているのですか…」などの声を聞けたことが印象的でした。

おじいさんといっしょの子ども、おばあさんといっしょの子ども、お母さんといっしょの子ども、お父さんといっしょの子ども。やはり、大人の「平和」への意識・行動が子どもたちを育てている姿を目の当たりにしました。大人の責務として「平和」という宝物を子どもたちに伝え続けていかねばと思います。

被爆の実相を伝えることが「原爆ゼロ」、「原発ゼロ」につながると確信していますので、これからも地域での「原爆と人間」写真展開催の広がりを、おおいに期待します。

原水爆禁止和歌山県協議会(和歌山県原水協)事務局長・白井春樹

【和歌山】日本政府に決断と行動求める意見書 和歌山県串本町が全国初で送付

串本町長意見書

日本原水協が4月に提起した「日本政府に核兵器全面禁止のための決断と行動を求める意見書」に和歌山の3首長が賛同しています。

すぐに反応したのは本州最南端の町串本町。田嶋勝正町長名で4月22日に政府へ送った文書をいただきました。続いて5月7日に木瀬武治高野町長、15日に岩田勉すさみ町長が意見書に賛同しています。

▲和歌山3自治体の意見書はクリック! 白井県原水協事務局長が首長・議長に積極的アプローチ

和歌山県原水協の白井春樹事務局長は同県の全30市町村が平和市長会議に加盟したということで、一つの節目として平和行進の先頭に立ち、世界大会学習パンフレットを首長と議長に渡して懇談しています。

「今年はやはり首長4人の文章が掲載されていることで、どこでもまずはその記事を見つけようとパンフに関心を示してくれ、いい反応です」と白井事務局長。

5月15日の午前中には、古座川町へ訪問。同町は第五福竜丸が誕生した町であり、2010年から町長自らすすんで「核兵器全面禁止のアピール」署名をしてくれています。白井さんは「今回は一度あいさつに伺おうということで、世界大会パンフを持ってアポなし訪問をしたら、町長はとても歓迎してくれ、第五福竜丸がつくられた話などしてくれた」と話します。

また、和歌山県が平和行進出発前日の5月7日に「原爆と人間」展パネルの購入を決めました。「被爆者の方から話をしてもらったことが大きかったのかもしれない」と白井さん。

8日の出発地となった全国で唯一の飛び地の村である北山村の奥田貢村長が若い職員に平和行進に参加するよう促し、その職員が最後まで行進を歩いてくれたこともこれまでになかった大きな変化だということです。

(日本原水協事務局・大越文)

【大阪】非核と9条輝く日本を―関西原水協学校開く

2013.1.26関西原水協学校 003

日本原水協近畿ブロック主催の2013年関西原水協学校が1月26日~27日に東大阪市の「ホテルセイリュウ」で開かれ、近畿6府県から83人が参加。3・1ビキニデーのとりくみをはじめ「核兵器全面禁止のアピール」署名の推進について学習と交流を深めました。

▲開校挨拶する岩田理事長

岩田幸雄大阪原水協理事長の開校挨拶ののち、第一講座は川田忠明日本平和委員会常任理事が「核兵器のない世界へどう前進するか」と題して国連や国内外の動静について講義。

▲「核兵器のない世界へどう前進するか」と題して講義する川田氏

第二講座は伊藤直子日本原水協専門委員が「被爆者運動と原爆症認定訴訟」と題して被爆者との援護連帯の重要性について講義。

▲「被爆者運動と原爆症認定訴訟」と題して講義する伊藤氏

第三講座では安井正和日本原水協事務局長が「2013年原水爆禁止運動の展望と課題」と題して、憲法9条と非核三原則を輝かせ核兵器廃絶の先頭に立つ日本にむけ、いかに草の根から運動を広げていくか全国各地の経験と教訓について講義がありました。

▲「2013年原水爆禁止運動の展望と課題」と題して講義する安井氏

一日目の講義終了後夕食交流会が開かれ、2013年の展望を大いに語り合いました。

(大阪原水協副理事長・山崎義郷)

感想

(第3講座)平和憲法と非核三原則を堅持し、核兵器廃絶の先頭に立つ日本の役割についてよくわかった。署名運動にとりくみたい。

(和歌山)

***

(第1講座)総選挙の結果もあり、日本の憲法と核政策をめぐる動向は一見複雑になりそうな感じはするが、国民世論と国際世論の大道を見失わない、よく見極めることの重要さをあらためて認識した。

(第2講座)被爆者運動と認定訴訟の歴史と背景を学ぶことができ、認識を深めることができた。特に、一般では知り得ない伊藤さんならではのお話が貴重だった。

(第3講座)“非核日本宣言運動”第2次キャンペーンの紹介が新鮮だった。私が住んでいる地域での草の根の、地域原水協の再建や、署名をすすめるネットワークづくりの必要性を痛感した。

(京都)

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(第1講座)安倍新政権の動きに不安も感じていたが、世界の大きな流れの中で、核兵器廃絶や憲法改正問題も見ていくと、我々の運動は決して弱くないこと、追いつめられているのは、これに逆行しようとしている自公政権だと教えていただき、心強く、頑張らねばと思った。

(第2講座)被爆者の運動をわかりやすく教えていただいた。現状と課題についても考えさせられた。今、被爆者の語り部活動をサポートしているが、より多くの人の体験を拾い集めなければならないと思った。

(第3講座)全国のそれぞれの地域で創意のあるアピール署名のとりくみがされていることから学び、自分の地域でも工夫していかねばと思った。

(兵庫)

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(第2講座)歴史的によくわかった。もっと周りに伝えられるようにしていきたい。被爆者の方々ともっと強く結びついていきたい。

(第3講座)国際的、国内的責務という話が心に落ちた。また、各地の活動にも学び、頑張ろうと決意を新たにした。

(兵庫)

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(第1講座)草の根の運動に関しては、今の若い世代に訴えるには、インターネットで問題提起をしたら、少しは反対であっても反応があった。これからも工夫して続けていく。

(第2講座)被爆二世として聞き取り作業をしている。何回も語り部をされていた方だが、いつもは時間の制限があり、まとめて話されていた。新たに聞き取りをしたら、6時間ぐらいかかった。今回初めて話した話があったそうだ。私達が語り部をする時、このぐらい時間をかけないといけないと思う。まとめた話や手記は、本人が語るから伝わる。自分は時間をかけて聞き取りをして、記録していきたい。

(第3講座)署名数はこつこつと集めているが、今まで知らなかった人達に伝わるように努力していく。

(京都)

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(第3講座)「原点の運動に学ぶ」と安井さんのお話、とてもわかりやすく、今日からどう運動をすすめていくのか、埼玉や徳島の経験を踏まえてわかりやすくお話していただき、本当にありがたかった。まず、これからビキニデーに向けて、自分の所属する労働組合で運動をすすめていきたい。

(京都)

[…]

【和歌山】若者からエネルギーをもらった成人式署名宣伝行動

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和歌山県原水協は1月13日、和歌山市の成人式会場・ビッグホエール前で署名宣伝行動をおこないました。

いつ雨が降ってきても不思議ではない天候の中、新婦人和歌山市支部のみなさんが15人も集まってくれました。

新婦人のメンバーはあちこちとへとちらばり、続々と集まってきた新成人に語りかけながら署名行動にアタック。いつもながら、しなやかでねばり強い行動力にはおそれいります。

帰りぎわ、新成人から声をかけられ、ふりむくと中学生の頃バレー部に所属していた女生徒たちでした。すっかり大人になっていてびっくりしました。私は必死になって「核兵器をなくすための署名をして下さい」と訴え、署名をしてもらいました。若者たちに接して、エネルギーをもらい少し若返ったような気持ちになった成人式署名宣伝行動でした。

今回の署名宣伝行動では、新成人の方々から152筆の署名をいただきました。

(和歌山県原水協事務局長・白井春樹)

【和歌山】原発ゼロ!震災復興!いのちを守ろう!3・11和歌山県民大集会=和歌山県民の熱い意志をあらわした=

和歌山県原水協は3月11日、和歌山城・西の丸広場で開かれた「原発ゼロ!震災復興!いのちを守ろう!3・11和歌山県民大集会」で署名宣伝行動とミニ被爆写真展を開きました。

私一人でアピ-ル署名90筆、カンパ1000円をいただきました。また、「原発署名」数十筆、原発関係本19冊販売とめまぐるしい1人4役でした。

集会では、和太鼓・歌声から始まり、福島県富岡町から避難している佐藤勉さんや関東から避難しているお母さんは、小さなわが子を抱きながら必死に避難者への理解を求めました。

午後からは、参加者らが和歌山城を一周するアピ-ルデモ行進。その後、小雨降る中、1500人による巨大な「原発ゼロ」の人文字が西の丸広場に完成。

最後は、14時46分の黙祷で締めくくりました。

(和歌山・白井春樹)