福岡県・糸島原水協は10月24日、市内の伊都文化会館で『一枚のハガキ』(新藤兼人監督作品)上映会と「原爆と人間」写真展を同時開催しました。
昼と夜2回上映で合計788人の入場者があり、チケット販売は900枚を超えました。同時開催の写真展も短い時間ながら熱心に見ていただき、「核兵器全面禁止のアピール」署名も181筆寄せられました。すすんで募金された方もいます。
糸島原水協は毎月駅前で6・9行動を行なっていますが、本当に核兵器のない世界を実現するためには、さらに多くの人に署名を呼びかけることが大切だと改めて思いました。
幅広い共同が実現
7月13日に『一枚のハガキ』試写会を行い、「『一枚のハガキ』を観る糸島の会」主催で上映会を開催することを決めました。糸島市、教育委員会、社会福祉協議会、老人クラブ連合会の後援も得ることができ、ポスター貼り出し、チケット普及にも協力してもらいました。
実行委員の中で、上映時にホールロビーで「原爆と人間」写真展を同時開催したいと糸島原水協が提案し、実行委員全員の賛成を得てとりくむことになりました。
また、上映会プレ企画として「戦争体験を語り、伝えるつどい」を9月5日に行いました。糸島市在住のお二人から、神戸空襲の体験、北満洲での捕虜・難民生活の体験を聞き、二度と戦争への道を許さないために、歴史を勉強し、行動することの大切さを学びました。このつどいには50人以上が参加し、上映会成功への大きな力となりました。
平和を求める私たちは多数者
映画、原爆展への感想アンケートは65通寄せられました。「許すまじ原爆」「核兵器の廃絶、脱原発への流れは決して止めてはいけない」「核とは共存できない」「原爆と同じ物質で作られた玄海原発が身近にある。これをなくし、事故を防止することが急務」「戦争を知らない世代のためにもこのような催しを続けてほしい」など熱く語られており、平和を求める私たちは多数者だと実感。これからも核兵器も原発も戦争もない、平和で公正な世界を実現するために、多くの人とともに歩き続けたいと思います。
(福岡県糸島原水協事務局・黒木弘子)