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マラヤ・ファブロスさんの行進日誌1日目

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平和行進一日目 夢の島公園から芝公園へ

 

今日はみんなが待ちに待った日。これから始まる平和行進への期待で私もかなりドキドキしている。出来る限り多くの事をブログでも綴っていきたいと思う。

 

木村さんと私は平和行進の開会式のために9時24分に夢の島公園に向かった。昨日までの3日間、木村さんは私を彼女の広いお家に泊めてくれた。和室で寝かせてくれて,美味しい朝ご飯(サケおにぎりとか!)を食べさせてくれた。彼女は夢の島公園にある第五福竜丸展示館のボランティアガイドをしている。

 

私たちが到着した時には日本原水協と東京原水協のみなさんがすでに忙しく準備をしていた。私は第五福竜丸展示館に案内され、蓮沼佑助さんが展示を説明してくれた。彼はこの春大学を卒業したばかりで第五福竜丸展示館でガイドをしている。これからガイドか学芸員になるための資格試験を受けようと思っているらしい。

ゆうすけさん、ガンバッテクダサイ!

 

さて、第五福竜丸展示館とビキニ事件とは?

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ここは第五福竜丸を展示してある場所だ。第五福竜丸は1940年代後半に元々マグロ漁船として作られた大きな木の船だ。太い丸太で作られており、この種の船としては大きな方だった。第二次世界大戦後のまだ日本に食料が少ない時代、第五福竜丸の乗組員はより多くのマグロを穫るために太平洋に乗り出していった。

 

1954年3月、第五福竜丸の乗組員らはビキニ環礁でおかしな時間に日が昇るのを目撃した。地平線から強烈な光が射し、激しい揺れを彼らは感じた。数分後,爆発した珊瑚からの灰の雨に見舞われる。以前に広島の原爆で同じような揺れを経験していた船長は何となく危険を察知した。彼らは他の船乗りたちに知られる事を恐れてすぐにはこの事を関係当局には伝えないことにした。これは冷戦時代の出来事だ。

 

彼らは数週間後に焼津にもどってからこの事を報告した。彼らは船に付着していた灰のサンプルと身体の様々な部分の細胞を近くにあった大学に検査のために送り,そこでわかったのは全てが放射能汚染されているという事だった。さらに彼らは自分たちが見たものが、米国がビキニ環礁で行った核実験だった事を知る。当時そんな実験のことは誰も知らなかった。

 

このニュースはすぐに日本全国に広まり、全国からたくさんの抗議が巻き起こった。広島と長崎の原爆から10年足らずでこんな事が起こったのだ。また当時は捕まるかもしれないという恐怖心から原爆投下への批判はそれほど公にはされていなかった時代だ。

 

第五福竜丸以外にも核実験は魚介類への放射能汚染,とりわけマーシャル諸島の環境を汚染した。

 

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日本の多くのマグロは放射能に汚染され「原爆マグロ」と呼ばれた。展示館の地図は太平洋のさまざまな場所で原爆マグロが獲れたことを示している。フィリピンでもこのようなマグロは10数回以上見つかっていたという事を知って私は驚いた。是非写真を参照してほしい。

 

この事件は、さらに多くの人々が毎年行われる原水爆禁止世界大会に参加し始める契機となった。

 

次の質問は平和行進とは?というところだろうか?

 

1958年、広島の一人の僧侶が広島から東京まで世界大会に参加するために歩く事を決めた。当時世界大会は東京で開催されていた。彼は一人で歩き始めたが、立ち寄る様々な町、市、県で多くの人々がこの行進に参加し始めた。東京に到着する頃にはこの一団は驚く程の大人数になっていた。それ以来平和行進は毎年続けられた。一年たりとも欠かすことなく続けられている。

 

1958年から変わった事もいくつかある。毎年の世界大会は広島と長崎で開催されることになった。現在は平和行進にもいくつかのコースがある。一番知られているコースは東京ー広島コースだ。他には沖縄から長崎に向かうコースもある。他にもいくつかのより短いコースがあると思う。またこれから詳しい事は紹介していくつもりだ。

 

また当時、初めての行進は6月中旬頃に始められ、8月6日に東京に到着していた。今は5月6日に東京の夢の島公園を出発し,8月6日に広島の原水爆禁止世界大会の会場がゴールになっている。だからこれから私たちは約3ヶ月間かけて広島まで歩くことになる。

 

予定と行進コースに沿って、平和行進は毎日、日本中の様々な街や沿道で核兵器の廃絶と世界平和を求めて進んで行く。主に2つの効果がこの行進にはあると思う。

 

1)日本全国津々浦々で人々と繋がり,核兵器廃絶を訴え,支持してもらったり,参加してもらうための強力な宣伝効果。

 

2)平和運動に関わっている全ての人にとって核兵器のない地球をという共通の願いを表現する重要な運動としての効果。

 

今日までに私が見て来たところでは、平和行進は日本人の過去に行われた誤りを自国にも世界中どこにも繰り返させないという強い決意と絶え間ない努力の象徴だと思う。これはとても力強く,クリエイティブなシンボルなのだ。

 

これが、平和行進です!

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