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原水協通信

毎月発行している日本原水協の機関誌です。国内外の反核平和運動についての情報が満載です。 日本原水協のウェブサイト→ http://www.antiatom.org/

「核兵器の全面禁止を!」

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潘基文国連事務総長より「核兵器のない平和で公正で持続可能な世界のための国際会議」へのメッセージ ニューヨーク、2015年4月24日 アンゲラ・ケイン軍縮担当上級代表による紹介

潘基文

国連事務総長より

「核兵器のない平和で公正で持続可能な世界のための国際会議」へのメッセージ

ニューヨーク、2015年4月24日

アンゲラ・ケイン軍縮担当上級代表による紹介

この重要な集会にごあいさつをおくることができ、うれしく思います。核兵器のない世界という共通の目標にむかって献身されていることにたいし、すべての参加者のみなさんに感謝いたします。みなさんは、私たちの共通の良心のために理性の声を訴え、広がりつづけている地球的な連合の一員です。

会場としてみなさんが選んだ場所も適切です。 信仰、人種、男女や社会的地位の違いを超えた平等を含めてクーパーユニオンの価値は、国連がそれを守り、掲げるために結成された価値と同じものです。

核兵器がもたらしている脅威は生きとし生けるものすべてに影響を及ぼし、私たちと私たちの地球の存在そのものとを危険にさらしています。核兵器使用の人類への影響が基本的な道義と相容れないことは明らかです。

国連は、安全安心の世界を創りだすことをみずからの使命の基本的部分として、核兵器の廃絶に向かって活動することを優先してきました。

今年は広島・長崎を破壊した核攻撃の70年の節目として特別の意義を持っています。私は二つの都市を訪れ、被爆者のみなさんとお話しし、心を揺さぶられる経験をしました。被爆者の勇気、立ち直る力、断固とした活動力には本当に励まされます。私はこの場においても、勇敢な被爆者のみなさんに特別の感謝を送ります。

被爆者は、みずからの悲劇を超えて立ち上がり、私たち全員に、「これら非道義的な兵器がもう決して使われることがないように、完全に廃絶しなければならない。それも将来のいつかではなく、今すぐに」とのメッセージを送っています。

4月27日から始まるNPT再検討会議はこの目標に向かって明確な道筋を示さなければなりません。核兵器国は、条約第6条のもと、核軍備撤廃の交渉を追求するという拘束力ある約束を履行しなければなりません。2010年に合意された行動計画は、期限のない文書とみなされてはならず、履行されなければならないものです。そして、再検討会議は、核兵器がもたらす幾何級数的に破局的な人道的結末を検討し、考慮に入れなければなりません。

核兵器を廃絶する運動は、圧倒的多数のNPT締約国によって支持されています。どの国の人々も、人類が完全に自らを滅ぼすことになるこの脅威の本質を理解しています。どうか、核兵器のない世界という私たちのビジョンを実現するために活動を続けてください。国連は、この気高い事業で、みなさんとともに努力を続けます。

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