核兵器なくそう・世界青年のつどい準備委員会は5月25日、最後の準備委員会を開催し、「つどいinニューヨーク」のふり返りをしたうえで、準備委員会を解散しました。


5年連続開催をふり返ってまとめを掲載します。

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これをもって、このブログの更新も終了します。なお、「核兵器なくそう」という青年の行動は、今後原水爆禁止日本協議会(日本原水協)のML(http://groups.yahoo.co.jp/group/antiatom55/)や原水協通信ブログ(http://www.antiatom.org/Gpress/)などでフォローしていきます。


「核兵器なくそう・世界青年のつどい」という企画は「つどいinニューヨーク」をもって終了し、6月の早い時期に新しいイベント名の実行委員会が立ち上がる予定です。

5月4日に行った「つどいinニューヨーク」で発言した海外代表のスピーチを紹介します。


ドイツ:カタリーナ・ベルグマン(核兵器遺産プロジェクト)

英語
speech_youthrally_katharina_English.pdf

日本語
speech_youthrally_katharina_Japanese.pdf

イタリア:ジョルジョ・アルバ(核兵器禁止世代=BANg)

英語
speech_youthrally_Giorgio_English.pdf

日本語
speech_youthrally_Giorgio_Japanese.pdf

アメリカ:ジェニファー・ノードストロム(シンク・アウトサイド・ザ・ボム)

英語
speech_youthrally_Jennifer_English.pdf

日本語
speech_youthrally_Jennifer_Japanese.pdf

フランス:ドミニク・モリエール(平和市長協会<アランド市長>)

英語
speech_youthrally_Dominique_English.pdf

日本語
speech_youthrally_Dominique_Japanese.pdf


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岩手自治労連青年部は、6月1日から6月4日の日程で「第25回県内一周反核・平和マラソン」を実施します。

4日間かけて県内を2コースで一周し、反核平和の「輪」をつくります。

毎年、独自ポスター、Tシャツを作成しています。デザインは青年組合員の手によるものです。

最近では、Tシャツに「名文句」の英文を印刷しています。

今年は「 There never was a good war or bad peace 」(「善き戦争のありしことなく 悪しき平和のありしことなし」 ベンジャミン・フランクリン)です。

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ポスターデザイン↓クリック!
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つどい準備委員会は5月16日、「まともに生活できる仕事を!」「人間らしく働きたい!」をテーマに東京・明治公園で開かれた「全国青年大集会」に「ニューヨークからヒロシマ・ナガサキへ」分科会を出し、ニューヨーク行動参加者が感想を話しました。


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▲テントに入りきれない参加者


快晴の下、全国から5200人が参加したメイン集会の前に開かれた分科会では、テントに敷かれたブルーシートに入りきらず、立ち見、座り見が続出。のべ400人以上の参加がありました。


「核兵器なくそう・世界青年のつどいin静岡」でも決意を語ってもらった焼津代表の下村真琴さんを皮切りに、愛知、岡山、神奈川、秋田、佐賀など全国を網羅する報告者がマイクを握りました。


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▲報告する神奈川の青年たち


参加者からも活発な質問やコメントが出され、なんでも自分の意見を言い合える場になっていました。


この日のために準備した「つどい通信」号外や、核兵器ゼロにかけてドーナツを配ったBang-Europeのドイツ青年たちに連帯してバウムクーヘンを配ったことも好評でした。


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▲「つどい通信」号外(クリックすると拡大されます)


集会後のアピールウォークでは、兵庫や熊本の青年がニューヨークで配布した青年ステッカーをプラスターにしたものを持って歩きました。


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▲兵庫の青年たち(写真下も)


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▲熊本の青年たち

5月16日(日)に東京・明治公園で開催される全国青年大集会の分科会(11:00~)で「ニューヨークからヒロシマ・ナガサキへ」というブースを出します。


このブースでは、原爆被害展示組写真やNPT再検討会議日本原水協ニューヨーク行動の特徴的な写真を展示しながら、代表団として参加した青年たちに感想と今年の夏、広島と長崎で開かれる原水爆禁止世界大会へ向けた想いを語ってもらいます。


ニューヨークに行った方はもちろん、全国のみなさんの参加をお待ちしています。


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▲チラシ(クリックすると元の大きさになります)

「核兵器なくそう・世界青年のつどい2010inニューヨーク」に寄せられたセルジオ・ドゥアルテ国連上級代表(軍縮担当)のメッセージを紹介します。


「核兵器なくそう・世界青年のつどい」への国連上級代表によるメッセージ

2010年5月4日

 「核兵器なくそう・世界青年のつどい」にご挨拶を送ることは、私にとって喜びです。核軍縮という共通の関心をもつ多くの国の青年が多数あつまることは、この困難の多い世界において、数少ない励まされることの一つです。

 国連は人道につくす青年に門戸を大きく開いています。国連の軍縮における最優先課題は、すべての核兵器と大量破壊兵器の廃絶です。今私はこの歴史的目標をめざすエネルギーとビジョンをもつ新しい世代に呼びかけます。

 しばしば世界規模の核軍縮は非現実的な夢であると耳にします。しばしばこのような主張によって、核兵器廃絶の目標は勝ち取る責任が私たちの子や孫の世代に先送りされようとしています。

 核兵器独自の危険性と、遵守に高い基準を作る必要があるため、核軍縮はそれ自体が大きな事業であり、勝ち取ることは容易ではありません。しかし、それらは人間性のために行動を起こさないことの理由にはなりません。

 今日みなさんは、核兵器廃絶のため、みなさんの連帯をより強固なものにするために集っています。国連のインターネットサイト「サイバースクールバス」にアクセスして、軍縮分野での様々な分野での努力について、Facebook、ツイッター、マイスペースや電子メールのネットワークを通じて、国連の「廃絶せよ!大量破壊兵器」のキャンペーンに参加していることでしょう。署名を広げ、サインを集めていることでしょう。国連の軍縮・不拡散プログラムに影響された学校教育プログラムで学んでいることでしょう。

 核軍縮という偉大な大義にはみなさんの支持が欠かせません。国際連合は皆さんの支援を必要としているのです。そしていつの日か、みなさんの子どもや孫の世代がみなさんのリーダーシップを振り返ることでしょう。ですから、みなさんの軍縮分野の関心に感謝し、これから直面するであろう困難にもめげないでください。未来は本当にみなさんの手にあります。みなさんの集会の成功を祈念しています。

メッセージPDF版
Message by UNODA High Representative.pdf

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▲署名を積み上げたハマーショルド広場に来たドゥアルテ氏(5月2日、左から6人目)

核兵器なくそう・世界青年のつどい準備委員会は4月20日、「NPTニューヨーク行動青年代表結団式&壮行会」を開き、20人が参加しました。


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冒頭、高草木博日本原水協事務局長が核兵器をタバコに例えてわかりやすく説明しながら、核兵器のない世界はどうすれば実現できるのかを講演。


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▲講演する高草木事務局長


「現にある核兵器の危険、アフガニスタンへの攻撃、環境破壊、経済格差などはすべて人間の活動によって引き起こされているので、人びとが動くことでそれらを止めることはできる」と指摘し、そのことをもっとも体現している原水爆禁止運動に参加した若いみなさんがニューヨークで大きくアピールして、広島・長崎につなげてほしいと期待を語りました。


準備委員会から、ニューヨーク滞在中の青年行動スケジュールの説明があり、参加する16人の代表が決意表明を行いました。


「学内で折り鶴と署名を集めている。予想以上にメッセージを書いてくれるし、頑張ってくださいと言われて元気をもらっている」、「昨年12月にデンマークで行われたCOP15に参加し、若者の力で世界をリードしていることを見てきた。若者のパワーで会議をする人たちに伝えて動かしたい」、「バイト先の塾でニューヨークに行くと言ってスタッフに署名を書いてもらっている。埼玉の戦争展でニューヨーク行動のパネルを創ることになっているので、帰ってきてからも報告会などで広げていきたい」、「人生初のカンパ活動をやり、お年寄りから応援されたことがすごく嬉しかった。10人の外国人青年と平和について語ることが目標」、「初海外で語学もあまりできないけど体当たりで『核兵器はどんな兵器だと思いますか?』などアメリカ人にアンケートしたい」、「学生時代にこういう経験ができるのは光栄。歴史を動かしてきたのは人びとの行動なので、その一翼を担えたらいいなと思う」、「庭師なので公園に興味がある。セントラルパークでiPodを聞きながら散歩して、出会う人に署名をもらいたい。(準備委員会がグッズとして用意するシールの色が)ジャパンブルーということで、ぼくらは核兵器廃絶の日本代表なのだと思った」など次つぎと思いが語られました。


最後に松山友幸全労連青年部長から「ニューヨークに1500人行くということの重みももちろんだが、みんなが帰ってきてさらに大きく広げることが大事。核兵器のない世界を実現させるために日本の青年、世界の青年と一緒に力を合わせよう」と提起がありました。


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▲準備委員会作製ニューヨーク行動限定「ジャパンブルー・ステッカー」


ニューヨーク行動青年スケジュール(予定)


◆4月30日(金) イベント@ニュースクール(※詳細は照会中)
主催:TOTB(アメリカ)参加対象:Aコースの青年
◆5月2日(日) バーモント州の学生との交流(※詳細は照会中)
主催:ジョゼフ・ガインザ(アメリカ)参加対象:学生代表
◆5月2日(日) 14:00~ 核兵器のない世界のための国際行動デー集会・パレード@タイムズスクエア
 参加対象:全員 世界中の青年が青色を身につけてパレードに参加することになっています。
◆5月3日(月) 8:00~12:00 集会&パフォーマンス@国連前
 主催:Bang 参加対象:希望者 NPT再検討会議開会日。世界中が注目する中で世界の青年たち「核兵器No!」の声を国連にアピールします。
◆5月4日(火) 15:30~18:00 核兵器なくそう・世界青年のつどいinニューヨーク@SEIU1199オーディトリウム(つどい終了後、同所でアフターパーティ―あり。軽飲食つき交流会。参加費$10。)
※このほか、原爆被害展示組写真を学校に届ける訪問行動や街頭署名行動も予定されています。
※行動は変更になる可能性があります。

NPT青年代表結団式を行います!

準備委員会は4月20日(火)19時からNPT(核不拡散条約)再検討会議ニューヨーク要請代表団の青年結団式を行います。


開催日時:4月20日(火)19:00~20:45 (18:30開場)
開催場所:平和と労働センター・全労連会館3階会議室
(JR「御茶ノ水」駅徒歩7分、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水」駅徒歩5分)
地図 http://www.zenrouren-kaikan.jp/image/kaikan_acsess_map_large.jpg


ふるってご参加ください。


↓クリックすると拡大されます↓
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秋葉忠利広島市長からメッセージが届きました。


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▲秋葉忠利広島市長

メッセージ

「核兵器なくそう・世界青年のつどい2010inニューヨーク」が開催されるに当たり、メッセージをお送りいたします。

ヒロシマは、65年前の被爆体験を原点に、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を訴え続けてきましたが、その努力はようやく世界的な動きにまで発展してきました。

昨年4月のオバマ大統領によるプラハでの「核兵器のない世界」に向けた演説以降、世界は今正に核兵器廃絶に向けて大きく動き出しています。このようなリーダーが活躍し始めた時代に生きる私たちは力を結集して、核兵器廃絶に向け全力を尽くさなければなりません。

本市は、全世界の約3,800都市が加盟する平和市長会議やこれら加盟都市の市民、世界のNGO等と連携して、2020年までの核兵器廃絶を目指し「2020ビジョン」を展開しています。2020年が大切なのは、一人でも多くの被爆者と共に核兵器の廃絶される日を迎えたいからであり、また、私たちの世代が核兵器を廃絶しなければ、次の世代への最低限の責任さえ果たしたことにはならないからです。

私たちは、現在開催されているNPT(核不拡散条約)再検討会議において、2020年までの核兵器廃絶への具体的道筋を示した「ヒロシマ・ナガサキ議定書」の採択や議定書の趣旨を踏まえた国際合意が得られるよう、全力で取り組んでいます。

核兵器のない世界の実現は、人類史上、特筆すべき出来事になります。本市は、2020年の核兵器廃絶実現を記念する「平和の祭典」として、2020年オリンピック招致を検討しています。

21世紀は、都市や市民の力で問題を解決できる時代です。対人地雷の禁止、グラミン銀行による貧困からの解放、温暖化の防止等、大多数の世界市民の意思を尊重し市民の力で問題を解決する地球規模の民主主義が発芽しつつあります。その芽を伸ばし、核兵器廃絶というさらに大きな問題を解決するためにも、平和を願う「核兵器なくそう・世界青年のつどい2010inニューヨーク」が開催されますことは誠に意義深く、その取組に対し深く敬意を表します。

皆様には、今後とも、核兵器廃絶とオリンピック開催という二つの夢の実現に向け私たちと共に力を尽くし、行動して下さることを心から期待いたします。
 
終わりに、「核兵器なくそう・世界青年のつどい2010inニューヨーク」の御成功と御参加の皆様の今後ますますの御健勝と御多幸をお祈りいたします。

平成22年(2010年)5月4日
広島市長 秋 葉 忠 利


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九州大学3年生の藤本佐和さんは3月24、25両日、広島で原爆について学ぶフィールドワークを行いました。


藤本さんは昨秋、反核医師の会・医学生部会の2期目の代表になり、できたばかりの医学生部会の活動のきっかけを作りたいと思い、まず現地で実際に学んで、学生どうし交流しようと呼びかけました。


当日は藤本さんの他に福岡大学の医学生、藤本さんの地元の友人で広島の大学に通う看護学生と工学部生、春から大学生になる藤本さんの妹さんの4人が参加。


初日は本通りや平和公園の遺跡・碑巡りをした後、広島県被爆者団体協議会(被団協)事務所で被爆者の矢野美耶子さん、吉岡幸雄さんから被爆体験を、県被団協事務局次長の大中伸一さんから原爆とは何かについて話を聞きました。


碑めぐりでは、アンデルセン(ベーカリー)、福屋デパート、レストハウス、原爆ドームなどを歩きながら、当時の広島の街は軍事・商業都市としてとても繁栄していて、豪華でおしゃれな建物もあったこと、たくさんの人が集まり生活していた街の上に原爆が落とされたことなどの説明を聞き、人びとや建物の被爆前から現在、そして未来に思いを馳せました。


原爆ドームのすぐ近くにある墓地では、墓石に昭和二十年、二十一年と刻まれているものの多さに、いかに大勢の人が原爆で殺されたのかと胸が痛くなった。家族をことごとく奪われながら「原爆」「原爆症」と刻んだ方の無念の思いを感じたといいます。


碑めぐりを終えた藤本さんは「平和公園だけでなく、広島にある公園には多くの碑があることに気づいた。また、占領下のプレスコードの下、初期の碑には『原爆』という字を書けなかったことも知った」と語りました。

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▲碑めぐりをしたメンバー(左端が藤本さん)