竹田昭彦日誌（１４）５月２４日（土）
＜徳島駅頭で米軍艦でて行けとビラ配布＞
今日は行進がなく、米軍艦の小松島港入港に抗議するビラ配布が、１１時から徳島駅前で行われました。
米軍艦船の小松崎港寄港に抗議するビラ配布＝徳島駅前、５月２４日
４０人ほどが参加し、受け取る人が多かったので、４０分で終わりました。
ビラを受け取った年配者の中には、入港した経緯を詳しく聞こうとする人が何人もありました。そして、軍港になることを心配していました。
今日のビラ配布は、入港した２１日の抗議集会に続き、平和団体や労組の統一行動として行われました。構成団体は、徳島人権・平和運動センター、徳島労連、徳島全労協、全港湾四国地本、安保廃棄徳島県実行委員会など７団体です。徳島県の統一行動は、何年かぶりだそうです。
平和行進の出発に先立ち、４月下旬に神奈川の米軍基地調査ツアーへ参加しました。神奈川県は、沖縄県に次ぐ米軍の基地県といわれ、１７ヶ所あります。
調査ツアーは、横須賀基地、厚木飛行場、キャンプ座間、相模総合補給廠など見てまわりました。横須賀基地では船に乗り、海上から調査しました。空母キテイホークは、出港中でしたが、原子力空母が接岸するとされる１２号バースは、水深を掘り下げる浚渫作業船が何隻もありました。海上自衛隊の潜水艦、給油艦、イージス艦などは、所せましのようでした。
海上自衛隊の艦艇。番号４２３がインド洋で米軍に油を給油した艦艇＝横須賀港、４月２７日
８月に配備しようとしている原子力空母は、熱出力６０万キロワットといわれる原子炉２基を搭載しています。これは、原子力発電設備１台分に相当します。原子力発電所を、人口密集地に建設することを禁止していますが、それを首都圏に置こうとしています。それも、狭い船に積み込み、移動し、ゆれ、短時間で出力を増減する仕組みです。原子炉が、溶解、爆発などの事故を起こせば、首都圏の３千万人が被害を受けるといわれます。
原子力空母は油で動く空母とちがい、航行中にスピードを落とし、４日に１度の給油がなくなります。そして、油タンクの分に弾薬を多く積めるようになります。目的地に早く着け、戦力を強化拡大できます。原子力空母の配備は、日本国民の安全を脅かし、母港が永久化され、先制攻撃を戦略とする米軍の世界をにらんだ戦力が強化されるばかりです。
３月にタクシー運転手が米兵に刺し殺された現場を訪れ、花をあげ、焼香しました。崖下の暗闇で突然と刺し殺され、なんともひどいことです。言いようがありません。
その場所は、横須賀基地の正門から少し離れた、車が通り抜けない路地です。最初から殺害するため、タクシーを誘導したのです。
タクシー運転手が米兵に刺し殺された現場で焼香する＝横須賀市汐入町、４月２７日
米軍が綱紀粛正を何べん言っても、兵士が戦争という異常な環境や激しい訓練にさらされている訳ですから、不祥事が絶えません。基地をなくす以外ありません。