夢の島出発集会・主催者あいさつ

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国民平和大行進に参集したみなさん、雨の中をご苦労様です。ご紹介いただきました原水爆禁止年世界大会運営委員会代表の野口邦和です。


1958年に開始された国民平和大行進は、今年で51周年を迎えます。半世紀以上もの間、雨にも負けず、風にも負けず、厳しい夏の暑さにも負けず、核兵器廃絶を訴え歩き続け、受け継いできました。核兵器廃絶を願う人なら誰でも、そしてどこからでも参加できる行動として発展してきました。国民平和大行進は、今日ではすべての都道府県と7割を超える自治体を通過する、10万人を超える人びとが参加する平和のための国民的大行動となっています。


みなさん
世界にはいまなお2万発を超える核兵器が配備・貯蔵され、人類の生存を脅かしています。しかし、核兵器廃絶は今日では世界の声であり、国連総会では毎年8割を超える国ぐにが核兵器廃絶の合意の実行を求める決議に賛成しています。ヘンリー・キッシンジャーさんなどアメリカの元政府高官、イギリスの元外務大臣、元NATO事務局長、国連のバン・ギムン事務総長も「核兵器のない世界」について公然と発言しています。昨年暮れには核兵器の廃絶をめざす国際的レベルの新たな運動として「グローバル・ゼロ」がパリで創設されました。今年4月、チェコのプラハでバラク・オバマ米国大統領が「核兵器のない世界」の実現を追求する、「核兵器を使用したことのある唯一の核兵器保有国として、米国は行動する道義的責任がある」と発言しています。


このように国際世論の大潮流は、核兵器廃絶を求める方向に大転換しています。何よりも歴史の大きな流れの発展方向に確信をもち、核兵器廃絶という全人類的課題を実現するため、大いに奮闘しようではありませんか。


みなさん
2010年にニューヨークで開催される核不拡散条約再検討会議で実りある成果を勝ち取るため、第3回準備委員会が5月4日から15日までの日程で、ニューヨークで開催されています。日本原水協、日本被団協をはじめ日本の代表団も「核兵器のない平和で公正な世界」を実現するため、今まさに奮闘しています。日本の代表団ばかりでなく、世界各国の代表団が、核兵器廃絶を願って第3回準備委員会で奮闘しています。


2010年の核不拡散条約再検討会議に向け、「核兵器のない平和で公正な世界」を求めて、世界中でいま行動が拡がろうとしています。ヨーロッパでは、NATO(北大西洋条約機構)60周年にフランスのストラスブールで開かれたNATO首脳会議にあわせて、「戦争ノー、NATOノー」をかかげた国際共同行動が現地で行われました。NATO反対をかかげた全ヨーロッパ規模の行動は、史上初めてのことです。

 
国内では、日本原水協や非核の政府を求める会の代表を含む広範な人びとが「非核日本宣言」の運動を推進しています。「非核日本宣言」運動は、全国1823自治体のうち425人の首長、295人の地方議会議長が賛同し、229の地方議会が意見書を採択しています。核兵器廃絶の扉を切り開くために昨年の原水爆禁止世界大会で提起された新署名「核兵器のない世界を」も、日本人口の1割、1200万筆を目標に取り組まれています。新署名の目標を必ずや達成して来年4月、世界中で取り組まれた幾千万筆の署名をニューヨークの国連前に積み上げようではありませんか。


みなさん
国民平和大行進に寄せたメッセージの中で、秋葉忠利・広島市長は、「人類は、『核廃絶か』それとも『更なる核拡散か』を決断する重大な岐路に立っています」と述べています。また、田上富久・長崎市長は「核不拡散体制が崩壊の危機にある現在、核兵器の廃絶の取組みは急務であり、私たちは世代や国境を越えて連帯しなければならないと思います」と述べています。


みなさん
私たちは、核兵器の廃絶を実現することのできる時代に今まさに生きています。「核兵器はいらない」、「憲法9条を守れ」など、非核平和の日本を求める国民の願いに応える運動として国民平和大行進を最後まで歩き抜き、大きく成功させようではありませんか。


以上をもちまして、主催者あいさつとします。ありがとうございました。

2010年2月

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このブログ記事について

このページは、Maekawaが2009年5月 6日 14:50に書いたブログ記事です。

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