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原水協通信

毎月発行している日本原水協の機関誌です。国内外の反核平和運動についての情報が満載です。 日本原水協のウェブサイト→ http://www.antiatom.org/

「核兵器の全面禁止を!」

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2/27(月)2023年3・1ビキニデー日本原水協全国集会・国際交流会議チラシ

2023年3・1ビキニデー日本原水協全国集会・国際交流会議チラシダウンロード

リトアニア元大統領に原水協オリジナルTシャツをプレゼント

ヴァルダス・アダムクス元大統領(左)にリトアニア元大統領に原水協オリジナルTシャツをプレゼントするゲディミナス・リムデイカさん

ウクライナ市民と子どもたちのための緊急人道支援募金「ひまわり募金」キャンペーンで日本原水協と協力して活動してきたリトアニア側のコーディネーター、ゲディミナス・リムデイカさん(トラカイ・ロータリークラブ元会長)から届いた連絡と写真を紹介します。

(1月4日付け)原水協の友人のみなさん、

本日、アンゲレと私は大統領府に招かれ、リトアニアのヴァルダス・アダムクス元大統領(1998~2003年と2004~2009年に大統領を務めた)に会い、新年を祝いました。

ヴァルダス・アダムクス氏は、リトアニアの公的な活動に積極的に参加しており、ウクライナやウクライナ人を支援する企業にも積極的に参加するなど、現在リトアニアで最も注目されている人物です。この機会に私たちは、ご夫妻に原水協のTシャツを贈呈しました。

彼は驚きながらも喜び、「このTシャツを受け取り着用することは自分にとって名誉なことだ」と言っていました。リトアニアに住むウクライナ難民への経済的支援にたいし、みなさんに感謝を伝えてほしいとのことでした。

外交交渉官としてヴァルダス・アダムクス氏は、2004年11月26日、キエフで、ポーランドのクワスニエフスキ大統領とともに、極めて困難な交渉に当たりました。大統領選挙後のウクライナで対立していた両者を和解させ、ヨーロッパでの戦争勃発を回避することに成功したのです。

2007年5月、ヴァルダス・アダムクス大統領のイニシアティブにより、日本の昭仁天皇と美智子皇后がリトアニアを訪問されました。日本の天皇がバルト三国を訪問されたのは、このときが初めてでした。ヴァルダス・アダムクスは、リトアニアをNATO(北大西洋条約機構)とEU(欧州連合)に加盟させました。私は、彼がいかに偉大な人物であるかを知っていただくために、このようなことを説明しています。

改めて、核兵器の世界的な禁止と廃絶という共通の目標に向けて、すべての皆さんの健康と成功を祈りたいと思います。

ゲディミナスより

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「国際情報資料52」発刊しました

「国際情報資料52」

2022年、ロシアのウクライナ侵攻と引き続く戦争は世界に暗い影を投げかけ、とりわけ、ロシアのプーチン大統領による核兵器使用の威嚇は、人類を核戦争の瀬戸際に立たせています。アメリカのバイデン大統領も、核抑止力強化と先制不使用宣言の拒否で対抗する構えです。さらに、この戦争に乗じて、世界各国と日本で、軍事同盟強化、大軍拡、軍事費の増大が進められ、世界は核破局/戦争に行くのか、核廃絶/平和の方向へ行くのか岐路に立っています。今号に掲載されているグテーレス国連事務総長の発言は、この事態にきびしい警告を発しています。

しかし、国連憲章のじゅうりんや核兵器の使用・威嚇を許してはならないと、世界の圧倒的多数の国と市民社会は立ち上がっています。今号は、2022年の重要な核軍縮をめぐる会議である、6月の核兵器禁止条約第1回締約国会議、8月の第10回NPT再検討会議での議論、採択文書を掲載しました。

これらの会議で大きなたたかいがおこなわれました。第1回締約国会議は核廃絶への道筋を示したウィーン宣言、ウィーン行動計画を採択し、核廃絶への世界の結束をつくりました。ドイツやオランダなどオブザーバー参加したNATO加盟国の発言は必読です。8月に開かれた第10回NPT再検討会議では、核兵器国が核兵器をなくすとの義務や合意の履行に動かなかったことに、厳しい批判が集まりました。この危機の打開に向け、圧倒的多数の国と市民社会のたたかいは、核廃絶への大きなうねりをつくっています。

日本の岸田首相の発言、日本でも話題になりNATO加盟国で実践されている核共有についての論文も掲載しています。学習を力に、2023年の活動に大きく足を踏み出しましょう。

B5版74ページ、頒価800円(送料実費)。

ご注文・お問い合わせは、あなたの街の原水協まで。

【「国際情報資料52」内容紹介】

*第10回NPT再検討会議【各国政府・国際機関代表の発言】国連、オーストリア、非同盟、新アジェンダ連合、マーシャル諸島、人道の声明、アメリカ、日本/成果文書(最終案)/最終案に対する各国政府の意見表明: 新アジェンダ連合、核兵器禁止条約締約国、マレーシア、オーストリア、カザフスタン・キリバス/日本原水協の声明

*第1回締約国会議【各国政府・国際機関代表の発言】議長(オーストリア)、国連、アイルランド、マレーシア、インドネシア、ドイツ、スイス、ノルウェー、オランダ/日本原水協の声明・第6条の履行についての声明/ウィーン宣言/ウィーン行動計画

*論文「核共有」ーベルント・ハーンフェルド/国際反核法律家協会

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「ひまわり募金」は原水協のキャンペーンに協力してくれた皆さんとリトアニア国内のウクライナ難民の心を通わせるとりくみでした

日本原水協と協力して活動してきたリトアニア側のコーディネーター、ゲディミナス・リムデイカさん(トラカイ・ロータリークラブ元会長)から届いた連絡と写真を紹介します。

原水協の皆さん、安井正和さん、高草木博さん、朝戸理恵子さん、

リトアニア国内のウクライナ難民支援の共同プログラムおよび資金提供について、改めて皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。

先日、レントバリス市内のベルスメ中等学校で、プログラム終了のイベントがおこなわれました。この日はケルソン市の解放とリトアニア・日本の国交樹立100周年の記念すべき時にあたりました。

式典の冒頭にウクライナの子どもたちがウクライナの歌を数曲歌いました。

トラカイ・ロータリー・クラブの会員は、29人の難民の子どもたちに食料券を、2人には電話機を贈りました。

トラカイ市当局はこの援助プログラムの経過に大きな関心を寄せており、市の広報誌で何度もこのプログラムが模範として取り上げられたため、アンドリウス・シャテヴィチウス市長がこのイベントに出席しました。市長の演説は原水協への感謝から始まり、広島と長崎が経験した恐怖、ウクライナ占領戦争でのロシアの核兵器の脅威に触れたものでした。

また、数年前にみなさんから寄贈された広島・長崎の写真も会場で展示されました。

イベントの中で、ウクライナの子どもたちに愛媛県から送られた鶴が贈られました。折り鶴はまたトラカイ市内にある5つの中等学校に贈られることになり、それぞれの代表者に折り鶴が入った箱が進呈されました。日本からの日本語と英語の手紙は、リトアニア語とロシア語に翻訳して渡されました。

私が写真展について話をすると、子どもたちは佐々木禎子さんの話にとても感動し、ウクライナに残っている友達にこの話をすることを約束してくれました。

これは単なるウクライナ難民への支援活動ではなく、互いの心を通わせるとりくみとなりました。みなさんのおかげで、数多くのパソコン、タブレット、食料券、靴、衛生用品、子ども用のおむつ、台所用品、食器、衣類、設備の整った子ども用プレイルームなど、たくさんのものを入手することができました。難民の多くはリュックサックと数ユーロしか持って来ていなかったので、彼らの生活に欠かせない様々な機器や道具を贈ることができました。

原水協の皆さん、トラカイ・ロータリー・クラブとウクライナ市民をを代表して、DOMO ARIGATO GOZAIMASITAと、改めて皆さんにお伝えしたいと思います。

ゲディミナス・リムデイカより

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第35回東京国際映画祭 上映動員数・上映作品数ともに昨年を大きく上回る

2022年10月24日から11月2日まで、第35回東京国際映画祭が開催されました。

上映動員数/上映作品数は「5万9541人/169本(10日間)」(第34回:2万9414人/126本:10日間)、上映作品における女性監督の比率(男女共同監督作品を含む)は「14.8%(169本中25本)」、そのほかリアルイベント動員数は「5万0842人」、共催/提携企画動員数は「約2万人」となりました。

107の国と地域から1695本の応募があり、15作品が正式出品された今年のコンペティション部門の最高賞にあたる東京グランプリ/東京都知事賞は、ロドリゴ・ソロゴイェン監督によるスペイン・フランス合作映画『ザ・ビースト』が受賞。同作は最優秀監督賞、最優秀男優賞(ドゥニ・メノーシェ)も獲得し、見事3冠に輝きました。

全受賞結果は下記の通りです。

コンペティション部門▼東京グランプリ/東京都知事賞:『ザ・ビースト』(ロドリゴ・ソロゴイェン監督)▼審査員特別賞:『第三次世界大戦』(ホウマン・セイエディ監督)▼最優秀監督賞:ロドリゴ・ソロゴイェン監督『ザ・ビースト』▼最優秀女優賞:アリン・クーペンヘイム『1976』▼最優秀男優賞:ドゥニ・メノーシェ『ザ・ビースト』▼最優秀芸術貢献賞:『孔雀の嘆き』(サンジーワ・プシュパクマーラ監督)▼観客賞:『窓辺にて』(今泉力哉監督)

アジアの未来部門作品賞『蝶の命は一日限り』(モハッマドレザ・ワタンデュースト監督)

Amazon Prime Video テイクワン賞該当作品なし

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2022年国連軍縮週間 特別企画/パネル討論「核兵器禁止条約に参加する日本を 非核平和の世界とアジアのために ― 日本が取るべき選択は?」

半田滋資料ダウンロード 大久保賢一資料ダウンロード 土田弥生資料ダウンロード […]

基地のない平和な沖縄のための連帯のメッセージ(2022年9月6日現在)&沖縄県知事選勝利後の反応(9月13日現在)

国際平和ビューロー(IPB)ライナー・ブラウンIPB執行理事ショーン・コナーIPB執行理事代行

親愛な玉城デニー知事、親愛な沖縄のみなさん、 沖縄の知事と県民のみなさんの示す力と勇気は世界の模範となっています。国内外の強力な政治的軍事的圧力を前に、平和な、核兵器も基地もない島をめざすみなさんの疲れを知らぬ活動は容易なものではありませんが、しかし絶対に必要なものです。 国際平和ビューロー(IPB)は、環境の破壊や無意味な暴力、地域社会の障害など外国軍事基地に付き物の、望みもしない結果から解放された平和な暮らしの島を求める県政と県民のみなさんの活動を喜んで支持します。 沖縄は、私たちを破滅へと投げ込む高まる地政学的な緊張に与しないと声を上げ、はっきりと宣言してきました。にもかかわらず政府とアメリカの圧力が続いています。玉城知事と沖縄のみなさんはその圧力に屈することなく、戦争でなく平和を、荒廃でなく環境保護を、押し付けでなく民主主義を求めてたたかい続けるでしょう。 IPBは、その努力で玉城知事と沖縄とともに進みます。みなさんの活動に感謝します。

アメリカ合衆国ジョゼフ・ガーソン「平和・軍縮・共通の安全保障キャンペーン」議長

これはたいへん私的な一文ですが、沖縄と日本全国の友人や知り合いのみなさんが玉城知事の再選を果たす努力を強める上で励みになることを願っています。 命の恵みを超えてなお貴重なものは、自由と私たち一人ひとりの尊厳の他にはありません。その3つのすべてが、沖縄では軍事的植民地化によって踏みにじられ、いまも脅かされています。最初は戦時下の日本の軍国主義政府によって、そしてその後は何十年ものアメリカの軍事占領によってです。 玉城知事の再選を勝ち取ることは、沖縄県民と環境に対する軍の虐待をやめさせるための重要な一歩であり、世界平和への貢献でもあります。 アメリカ合衆国の独立・建国も部分的には軍事的植民地化への反発でもありました。独立宣言がいうように、私たちの社会で「虐待と略奪」を働いた外国(イギリス)軍の駐留は、許し得ないものでありました。今日の沖縄の場合と同様、犯罪を働き暴力をふるった外国の戦闘員たちの、概してその不可解な存在は、取り除く以外になかったのです。 2世紀を経たいまでも、地域や子ども、愛する人たちに犯罪や性的暴行を繰り返され、帯水層が汚染され、学校周辺に発がん物質が埋められ、軍関係の事故や教育や睡眠を妨げる騒音に悩まされ、多くの対外軍事干渉や「避けることのできる戦争」の共犯者にさせられるなどということは正常ではなく、受け入れられることでもありません。 軍事占領の腐敗は深く、辺野古の環境に破滅的な影響をもたらす現在の巨大基地の建設キャンペーンにもありありとみることができます。アメリカと日本のリーダーにとっては何よりも、幾千億円もが費やされた(無駄に!)にもかかわらず基地は決して完成しないという現実を直視することが重要です。N値ゼロのマヨネーズ並みの軟度を持った大浦湾の海底で、東京とワシントンが工事続行の見え透いた芝居を続けても、この基地計画の運命はますます明確になっているのです。(訳注「N値」=スラグ用語:標準貫入試験において質量63.5kgのハンマーを75cm自由落下させ標準貫入試験用サンプラーを30cm打込むのに要する打撃回数) 玉城知事は、これらの政治勢力に対し、沖縄県民の安全と環境を優先目標とし、命と自由と尊厳の基本的価値を守るために抵抗する勇気を持ち続けています。 外国のだれかが人びとにあれこれと激をとばすことは意に適ったことではありません。ですが平和や自由や尊厳への義務は私たちも分かち合っており、沖縄でのあなた方の勝利は、真理を尊重し、腐敗と植民地支配を拒否するアメリカの私たちの勝利でもあるのです。あなたのたたかいでの幸運を祈ります。私たちすべてにとって玉城知事が沖縄の勇気ある知事であり続けることが必要なのです。友情をもって。

アン・ライト元米国陸軍大佐・外交官(米国のイラク戦争に反対し、2003年に辞職)

私は過去15年間に何度も沖縄を訪れました。核兵器のない、米軍基地のない、平和な沖縄を求める沖縄県民のたたかいを全面的に支持します! 私も玉城知事と同様、普天間米軍基地の閉鎖を強く求め、美しい大浦湾とその非常に柔らかいサンゴ礁を持つ辺野古の新海兵隊基地と滑走路建設に断固反対しています。私は玉城デニー知事を支持し、引き続き沖縄の知事であり続けてほしいと願っています。

ジョン・スタインバック首都圏ヒロシマ・ナガサキ平和委員会

首都圏ヒロシマ・ナガサキ平和委員会は、再選をめざす玉城デニー知事に連帯します。彼は、沖縄の新米軍基地建設や、既存の基地の拡張に断固として反対してきました。沖縄をはじめ世界中に米軍が存在することは、世界平和を不安定にするものであり、反対せねばなりません。例えば過去70年間、嘉手納基地は、朝鮮半島、ベトナム、イラクでの戦争の重要な出撃拠点として機能しており、西太平洋地域全体への脅威となっています。 平和を愛するすべての人びとが玉城デニー氏の再選を支持することが重要です!

グアムリサ・リンダ・ナティヴィダドグアハン先住チャモロ女性協会創立メンバー、グアム大学教授

ブエナス・ヤンハファアダイ-!玉城デニー知事と沖縄の基地反対キャンペーンのみなさんにあいさつを送ります。 2022年の知事選挙にあたって、玉城デニーさん、世界を軍事基地のないより安全な場所に、私たちの地域社会を安全で繫栄した場所にするあなたの仕事に敬意を表します。私たちは、辺野古への新海兵隊基地の建設に断固として反対し、米海兵隊普天間基地の撤去を求め続けるあなたの努力を支持します。グアハン先住チャモロ女性協会は地球規模の連帯を称え、人びとが生きるために必要なものを手にするだけでなくこの地上で繁栄できるよう、安全で平和な世界をめざし創るためにあなたをしっかりと支持します。 私たちは環境を守り、世界の緊張には外交を生かし、人の生命の価値のために努力します。私たちは核兵器の被害を受けた被爆者と連帯し、安全で平和な世界をとの呼びかけを支持します。米兵による性犯罪の被害を受けた沖縄の女性や少女と連帯します。 グアハンや全太平洋のみなさんの姉妹たちは、あなたの運動と選挙での成功を願っています。あなたが今後ともパートナーであることを、そして全世界の平和が実現することを心待ちにしています。 平和のビジョンをもって。われわれは勝利する!

プルテヒ・リテクザン(リテクザンを守れ)

プルテヒ・リテクザン(リテクザンを守れ)は、核も基地もない平和な沖縄を求める沖縄県民のたたかいに連帯します。私たちは、沖縄県民の普天間米軍基地閉鎖要求、辺野古への新海兵隊基地建設に対する反対運動、そしてこれらの問題のためにたたかい続ける玉城デニー氏のリーダーシップ継続を求める運動を支援します。私たちは、これらの島々で、そしてより広い地域で続けられる米軍の破壊的な存在に終止符を打つためのたたかいで結ばれています。米軍の活動は、日本国憲法第9条に明確に違反し、これらの島々の地域社会の脱植民地化と自己決定権を妨害し、沖縄と周辺の島々の人びと、土地、自然および文化的資産の真の安全保障を阻害するものです。 海兵隊のグアム移転に伴い、ここグアハンのコミュニティも同じ課題に直面する可能性があるため、私たちは沖縄の人びとの経験とたたかいに心から感謝しています。私たちは、沖縄の人びとの権利と意志が無視され続けていることに強く反対します。沖縄の人びとの私たちへの連帯に応えて、私たちは沖縄と連帯し、神聖な土地と海を守る私たち自身の努力を続けていきます。

ホープ・アルバレス・クリストバル

長い間、それぞれの島の民族の故郷で水の環境と調和して平和に暮らしてきた太平洋の諸国民として、私たちは、平和、公正、脱植民地、真の安全保障を求める互いの熱望によって結ばれています。私たちは、あなたがた沖縄の仲間や玉城デニーさんと、沖縄の軍事化、新たな海兵隊基地、土地の毒物や水の汚染、軍事産業による沖縄の島々の劣化などに対するみなさんのたたかいに連帯します。 挫けることがないようしっかりと連帯して私たちはみなさんの、沖縄を守り、平和回復を追求するみなさんの主権と人権を求めるたたかいを支援し続けます。相互の尊重をもって。

韓国チェ・スンヒカンジョン(江汀)平和ネットワーク海の平和のための島々の連帯チェジュ海軍基地反対カンジョン村民協会

私たち、チェジュ(済州)島の島民は軍事基地に反対する沖縄のたたかいをいつも支持しています。以下、私たちの連帯のメッセージです。

核兵器も基地もない平和な沖縄のための県民のたたかいを支持します

辺野古、大浦湾へのキャンプシュワブ米軍基地の拡張を止めさせる沖縄県民の確固としたたたかいは世界の平和運動と、とりわけ私たちカンジョン村のチェジュ(済州)島海軍基地に反対するたたかいを励ましてきました。気候危機と高まり続ける軍事緊張を前に、生命を大切にする「命どぅ宝」の伝統は希望を語り続けています。環境を守り、平和的手段で平和を創るために活動しているのは決して私たちだけではありません。私たちは過去のたたかいと願いをより公正で健康で平和な未来につなぐことができます。私たちは海を越え、核兵器も基地もない平和なチェジュ島のためにたたかっています。たくさんの島々で軍事化、新植民地主義的な搾取や環境悪化に対してたたかっています。 […]

プレスリリース:2022年ショーン・マクブライド平和賞受賞者

ショーン・マクブライド平和賞について

国際平和ビューロー(IPB)は毎年、平和、軍縮、人権のために顕著な活動をおこなった個人または団体に特別賞を授与しています。これらの分野に、1968年から74年までIPB理事長、1974年から1985年までIPB会長を務めたアイルランドの著名な政治家、ショーン・マクブライドは大きな関心を寄せていました。マクブライド氏は、英国の植民地支配に反対する闘士としてキャリアをスタートし、法律を学んだ後、独立を果たしたアイルランド共和国の政府高官にまで上り詰めました。1974年にノーベル平和賞を受賞しています。 この賞には賞金はありません。 本年度は、IPB役員会により、この賞を以下の三者に授与することが決定されました。

アルフレード・ルバング(非暴力インターナショナル・東南アジア)エセット(アーシャ)・マルケット・ガギエヴァおよびユーリイ・シェリアゼンコ高草木 博

アルフレード(フレッド)・ルバング:

フィリピンを拠点とし、平和構築、軍縮、非暴力、地域平和プロセスに向けて活動する非政府組織、非暴力インターナショナル東南アジア(NISEA)の一員。応用紛争解決学の修士号を持ち、世界的な軍縮キャンペーンでさまざまな役員を務めました。NISEAの地域代表、フィリピン地雷禁止キャンペーン(PCBL)の国内コーディネーターとして、約30年にわたり人道的軍縮、平和教育、人道的関与の非植民地化に関する専門家として知られています。ルバング氏の所属するNISEAは、地雷禁止国際キャンペーン、軍備管理キャンペーン、国際良心の拠点連合、爆発性兵器に関する国際ネットワーク、殺人ロボット禁止キャンペーンのメンバーを務め、さらに爆撃ストップキャンペーンの共同議長も務めました。フレッド・ルバング氏のたゆまぬ努力と献身なくしては、とりわけ現在戦争が続く中、フィリピンが今日、ほぼすべての人道的軍縮条約を批准している唯一の国にはなっていなかったでしょう。

エセット・マルケット・ガギエヴァとユーリ・シェリアゼンコ:

ロシアとウクライナの二人の活動家です。平和な世界という二人の共通の目標は、今日、かつてないほど重要なものとなっています。ロシアの経験豊かな心理学者であり活動家であるエセット・マルケットさんは、2011年から人権、民主主義、平和、非暴力の分野で活動し、協力と文化交流を通じてより平和な国の実現を目指しています。心理学と言語学の学士号を持ち、現在はいくつかの女性のエンパワーメントプロジェクトでコーディネーターやプロジェクトマネジャーを務めています。ボランティアとしての立場から、女性やその他の社会的弱者にとってより安全な国を目指し、常に活動を続けています。 ウクライナの男性活動家であるユーリイ・シェリアゼンコさんは、長年にわたり平和、軍縮、人権のために活動し、現在はウクライナ平和主義運動の事務局長を務めています。良心的兵役拒否のためのヨーロッパ事務局と、「戦争を超えた世界」の役員であり、キエフのKROK大学法学部で講師と研究員を務めています。ユーリイ・シェリアゼンコさんはまたジャーナリストであり、ブロガーとして、粘り強く人権擁護に努めています。アーシャ・ガギエヴァさんとユーリイ・シェリアゼンコさんは、IPBウェビナーシリーズ「ウクライナとロシアのための平和の声」などで、現在進行中のウクライナ戦争に反対して声をあげ、不当な戦争に直面した時の決意と勇気がどのようなものかを私たちに示してくれています。

高草木 博:

公正な平和、核兵器廃絶、社会正義のために生涯を捧げた功績により受賞。高草木博さんは、学生および国際青年運動のリーダーとしてキャリアをスタートし、やがて原水爆禁止日本協議会(原水協)の活動に参加するようになりました。原水協のいくつかの役職を経ながら、高草木さんは運動にビジョン、戦略的思考、献身を示し、日本全国の核兵器廃絶運動、核兵器廃絶をめざす国際的なキャンペーン、原水協が毎年開催する原水爆禁止世界大会に活力を与えてきました。原水爆禁止世界大会では、国連高官や各国大使、軍縮分野の有力者の会議参加を実現するなど、主導的な役割を果たしました。このほか、被爆者に対する細やかな気配りとたゆまぬ支援、社会運動の間に団結を作り出す能力は、高草木さんの繊細さと指導者としての質の高さを物語っています。40年にわたる軍縮・社会運動への貢献を経て、現在は日本原水協の代表理事を務めています。

高草木博さんを2022年IPBマクブライド賞に推薦

7月のIPB役員会に提案された、ジョゼフ・ガーソンさんによる高草木さんの推薦理由書です。

私たちは、高草木博さん(現日本原水協代表理事)を本年度のショーン・マクブライド平和賞の候補者として推薦します。高草木さんは、その謙虚な人柄とは対照的に、日本の地域や全国レベルでの運動構築において重要な役割を果たしてきました。核兵器廃絶のための国際的キャンペーンを、団結して目標を明確に進めるために必要なビジョンと英知を発揮し、運動を組織しました。 タカさんは、公正な平和、核兵器廃絶、社会正義のために献身的に活動し、並外れた人生を送ってきました。学生運動・国際青年運動のリーダーとして、原水協の国際部責任者、事務局次長、事務局長、国際平和ビューローの執行委員、副会長、そして原水協の代表理事として、常にリーダーシップと影響力を発揮してきました。 原水協が毎年開催している原水爆禁止世界大会は、数少ない世界で最も影響力のある核軍備撤廃をめざす国民的運動の基盤となっています。世界大会をはじめ原水協の諸活動は、世界の核軍縮運動に対し、一貫したビジョン、インスピレーション、そしてリーダーシップを提供しています。 本人は否定するでしょうが、この40年間、タカさんは、ビジョン、思いやり、戦略的思考、妥協のない誠実さ、献身、そして時には繊細な組織力を提供し、日本の全国的な核廃絶社会運動や、多くの重要な国際的イニシアティブに活力を与えてきました。タカは、日本全国のそして国際的な多くの人々の模範であり、インスピレーションの源となってきました。1984年に原水協事務局の一員となって以来、タカさんは、核兵器廃絶と平和のために原水協が国内外において主導的な役割を果たせるよう、さまざまな面で原水協の再編成と向上に主導的な役割を担ってきました。世界大会に加えて、こうした取り組みには、国内外で被爆者に発言の場をつくる支援、太平洋島嶼国やアジア、北米諸国の核実験・核兵器製造の被害者との交流、国連ミレニアムフォーラム(2000年5月)やハーグ平和アピール(1999年)への「グローバルヒバクシャ」代表団の組織化などが含まれます。これらは、タカさんの被爆者への心遣いと被爆者からの深い信頼があったからこそ実現したものでした。原水協の被爆者への支援は、核兵器禁止条約の交渉開始に至る「核兵器の人道的影響に関する会議」への道筋をつけることにつながったのでした。 タカさんは、毎年広島と長崎で開催される原水爆禁止世界大会に国連高官や大使などの参加を実現するなど、世界大会の進化に主導的な役割を果たしました。参加した女性や男性の高官たちは、日本や海外の運動のリーダーや活動家に貴重な分析や情報を提供するとともに、被爆者や日本の運動から学び、刺激を受け、原水協やパートナー団体の取り組みと協力し強化する方法を見出してきました。タカさんはまた、2010年と2015年の「平和と地球」行動の構築にかけがえのない役割を果たしました。この行動を通じて数万人の平和活動家が数百万筆の核兵器廃絶署名を集めてニューヨークと国連に参集し、五大核保有国にNPT第6条に盛り込まれた核兵器廃絶の約束の履行を迫るキャンペーンを繰り広げました。 日本と世界の運動家、指導者、被爆者、外交官からタカさんへの信頼、尊敬、称賛を勝ち得た資質には、次のようなものがあります。

核兵器廃絶、平和と正義への献身的な取り組み。一緒に仕事をするすべての人に対する誠実な配慮と気配り、そして深い傾聴。対立する進歩的勢力間の協力関係を含め、運動の結束を築くための忍耐力と能力。人々にふさわしい機会を提供すること。被爆者に対する愛情、心遣い、友情、絶え間ない支援。イラクやウクライナの侵略に対応し、運動の団結を作り上げるなど、なすべきことを的確に把握し伝える一貫した姿勢と能力。戦略的な忍耐力、繊細さ、ユーモア、そして表に出さない自己犠牲の精神。 […]

アジアヨーロッパ人民フォーラム・原水協共催ウェビナー「核破局か核廃絶か(核兵器が私たちを抹殺する前に、核兵器を廃絶しよう)」

https://us02web.zoom.us/j/85258839757

220716_ウェビナーチラシダウンロード

国際平和ビューロー(IPB)主催2022年ノーベル平和賞候補者ウェビナー

220326_IPBウェビナー案内&チラシダウンロード

日本原水協が運営団体を務める国際平和ビューロー(IPB)は、2022年ノーベル平和賞に、ヒバクシャのみなさん、そしてホープ・クリストバル元グアム議会議員の二者を推薦しました。

原爆被害の実態と核被害者の救援を訴え、ヒバクシャへの正義と核兵器廃絶を求めてたたかってきたのが、広島・長崎の被爆者をはじめ、太平洋ほか核実験被害者を含めた世界のヒバクシャのみなさんです。核兵器禁止条約の実現に大きく貢献しました。

ホープ・クリストバルさんは、植民地支配とアメリカの軍事化に立ち向かい、平和と先住民の権利擁護を求めてたたかってきたグアムの平和運動のリーダーです。

3月26日夕方に、この候補者たちを称え、活動を紹介するとともに、核使用の可能性が現実となってきた今のウクライナ戦争に断固として平和の声を上げるために、IPBは特別ウェビナーを開催しました。

ヒバクシャを代表して、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の木戸季市事務局長、韓国原爆被害者協会のイ・ギュヨル会長、マーシャル諸島のアバッカ・アンジャイン・マディソン元上院議員が、グアムのホープ・クリストバル元議員とともに発言しました。

シンガーソングライターの大熊啓さんがオープニングで「イマジン」を、クロージングで「Towards a Peaceful New World(TPNW)-後戻りはしない-」を演奏しました。

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2022年3・1ビキニデー集会でのイヴァナ・ニコリック・ヒューズさんの資料

220301_イヴァナ・ニコリック・ヒューズさんパワポダウンロード

ゲディミナス・リムデイカさんからのメッセージ

ウクライナ領へのロシア侵略と侵攻への日本原水協の抗議に対して、ゲディミナス・リムデイカさん(リトアニア・チェルノブイリ医療センター前所長)からメッセージが寄せられました。2月28日の日本原水協全国集会の中で紹介しました。全文を紹介します。

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2/28 日本原水協全国集会&3・1ビキニデー特別企画プログラム・資料

日本原水協全国集会&3・1ビキニデー特別企画プログラム・資料ダウンロード

平和を求めるウクライナ国民の声

ウクライナ図書館に貼り出された広島・長崎原爆被害展示組写真

被爆76年を記念し各国政府に核兵器禁止条約への参加を求める「平和の波2021」は昨年16か国で行動されました。ウクライナでは、首都キエフでウクライナ平和運動が原水協から贈呈した原爆被害展示組写真を使ってイヴァナ・クドリ公立図書館で原爆展にとりくみました。ウクライナ平和主義運動事務局長のユーリイ・シェリアゼンコさんからのメール(2021年8月6日付)を紹介します。

ユーリイ・シェリアゼンコさん(右)

首都の公立図書館で原爆展

日本原水協のみなさんへ

広島・長崎の原爆記録写真一式をお送りいただき、ありがとうございました。

ウクライナ平和主義運動は、キエフのイヴァナ・クドリ公立図書館にて、ご提供いただいたポスター一式をもとに「平和の波:人間の生命は核兵器と相容れない」と題する展示をおこないました。

イヴァナ・クドリ公立図書館入り口

私たちは、参加者向けにウクライナ語で書かれたポスターの説明文と、この写真展示に招待する独自のポスターを用意し、いくつかの公共図書館に設置しました。ポスターには、「この展覧会は、1945年8月6日に広島で14万人、8月9日に長崎で7万人の犠牲者を出した原爆の悲劇に捧げられたものである」とウクライナ語で書かれています。原爆が人々を生きながら焼き尽くし、生き残った被爆者の健康に深刻な被害を与えたことも書かれています。また、この展示には、核爆弾の影響、ロシアやアメリカでの核実験の記録写真、世界の核兵器の保有量、2021年に発効した核兵器禁止条約の批准状況などが地図や表で示されていることも知らせています。

ウクライナ語で書かれたポスターの説明文 ウクライナ語で書かれた原爆展のポスター

私たちはまた、8月9日には「平和の波:なぜ私たちは核兵器を禁止しなければならないのか 」と題したウェビナーも予定しています。このオンラインイベントの内容は次の通りです。

「1945年8月9日、米国は長崎に核爆弾を投下し、約7万人の死者を出した。この悲劇を繰り返さないために、世界中の市民社会からの圧力を受けて、世界の指導者たちは核兵器禁止条約(TPNW)に署名した。残念ながら、最大の核兵器保有国であるロシアと米国は、この条約に署名しようとしない。日本原水協がよびかけた世界的な『平和の波』行動の枠組みのなかでおこなわれる私たちのオンライン会議では、核兵器による恐ろしい結果の写真が紹介される。ウクライナ平和主義運動は、ウクライナが核兵器禁止条約に加盟するよう要求している」

組写真の平和教育への利用を提案

私は、「東欧市民教育ネットワーク」の中の、公的教育における市民教育ワーキンググループに参加しているドイツとジョージアの仲間にこれらの展示写真を見せ、「広島と長崎の核の惨劇の写真を平和教育に利用すれば、なぜ核戦争が人類に対する犯罪であるとともに、自然に対する犯罪であるかを説明できるのではないか」と提案しました。私たちのワーキンググループのコーディネーターであるマーティン・タールハマーは、「このアイデアは興味深いし、ドイツの学校ではこの悲劇について時々授業で取り上げている」と言い、みなさんのホームページへのリンクを教えて欲しいというので、彼に知らせました。

核兵器を取り戻すという妄想に走らないために

みなさんの展示写真は、ウクライナにとって非常にタイムリーなものだと思います。わが国の政治的指導者たちは、核軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)への加盟を熱望しており、TPNWへの加盟を臆面もなく拒否しています(今後、世界世論の道徳的影響力がこの態度を変えてくれることを期待しています)。

多くの人々は、核軍拡競争や米ロ間の新たな冷戦に加担することの危険性について考えていません。なぜなら、人々は核爆弾の恐ろしい結果を知らないからです。大衆迎合的な政治家たちは、ウクライナが1994年に核兵器を撤去した後も、再び核兵器を取り戻そうという妄想をまき散らしています。少数の極右政党はマニフェストで、ウクライナの核保有国の地位を取り戻すと約束しており、主流の政治家の中にも時おり「ウクライナはソ連時代に領土に備蓄されていた核兵器を手放すのを急ぎすぎた」と言う者もいます。

NATOとロシアの核武装した海軍が黒海で危険な作戦を続ければ、予測できないような結末を招きかねません。私たちの社会は、これらの核兵器で破壊された日本の都市の悲惨な写真を見て、核兵器を取り戻すなどという妄想が拡大することを考え直さなければなりません。

みなさんの平和と幸福を願っています。

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