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反核平和運動・原水爆禁止世界大会

 

広島からのよびかけ

アメリカによる原爆投下から66年目をむかえました。
 あの日、ヒロシマはこの世の地獄と化しました。すさまじい熱線と爆風、放射線は、一瞬で都市を壊滅させ、その年のうちに14万もの市民の命を奪い、いまなお被爆者の「いのち」「からだ」「こころ」「くらし」を脅かしています。私たちは、この惨禍を原点に、「ふたたび被爆者をつくるな」の声をひろげ、被爆者とともに歩んできました。
 東日本大震災と東電福島第一原発事故をうけ、被災地支援の活動など、励まし、助け合う新しい連帯の輪がひろがっています。いまこそ広範な人びとと手をたずさえ、核兵器廃絶を求める国民的な運動を発展させましょう。

私たちは核兵器禁止条約の交渉と締結を求めてきました。その声は国連や諸国政府の努力とも共鳴し、世界の大勢となっています。多くの国が核兵器禁止条約の必要性を主張し、昨年の国連総会では、条約の交渉開始を求める決議が圧倒的多数で採択されました。
 「核兵器全面禁止のアピール」国際署名には、国連事務総長と世界各国の首脳、反核平和運動団体の代表、そして、広島・長崎両市長はじめ1100を超える自治体の首長・議長、各界著名人など国内外から幅広い賛同が寄せられています。この世界大会をステップに、署名運動をいっそう大きく発展させましょう。
 核兵器禁止条約に背を向けている核保有国の態度の背後には、「核抑止」政策があります。核兵器の脅しで自国の安全を保障しようとする「核抑止」政策の誤りは明白です。このような考えはただちに捨て去るべきです。
 日本政府は、アメリカの「核の傘」に依存し、核兵器禁止条約の交渉開始を求める国連決議にも棄権しつづけています。「核抑止力」との決別をせまるとともに、核兵器廃絶の実現にむけ、被爆国にふさわしい役割を果たすことを求めましょう。

私たちは、広島・長崎の原爆被害を過小評価する政府とたたかい、被爆者援護と国家補償を求めてきました。そして、核実験や核兵器開発の被害者、チェルノブイリ原発事故の被害者への支援と連帯にとりくんできました。
 広い範囲に放射能汚染をもたらしている福島第一原発事故に、私たちは強い怒りと不安を感じています。原発は核兵器開発とむすびついて生み出されたものだけに、核兵器廃絶で一致して運動する私たちも、国民的な運動と連帯し、原発からの撤退と自然エネルギーへの転換を求めます。

いまこそ広範な人々に被爆の実相をひろげ、核兵器と人類が共存できないことを訴えるときです。被爆者とともに、未来を担う青年たちとともに、「核兵器のない世界」への扉を開きましょう。

2011年8月6日

原水爆禁止世界大会2011年世界大会—広島

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