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平和を願うあなたへ
2009年3・1ビキニデー集会参加のよびかけ

 「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」と訴えて亡くなった第五福竜丸元無線長・久保山愛吉さんの遺言を胸にきざみつつ、2009年3月1日、私たちは静岡県焼津市で被災55年3・1ビキニデー集会を開催します。

 1954年3月1日、アメリカは中部太平洋ビキニ環礁で広島原爆1,000倍の威力をもつ水爆実験を強行しました。焼津港所属の第五福竜丸をはじめ多数の日本漁船が被災し、マーシャル諸島の人々にも多大な犠牲をもたらしました。撒き散らされた「死の灰」によって広大な海も空も放射能で汚染されました。
ヒロシマ・ナガサキの惨禍とともにビキニ水爆被災事件は、世界の人々に核兵器の恐ろしさを改めて呼び起こさせ、原水爆禁止・廃絶を求める声となって燃え広がりました。この声は、翌1955年第一回原水爆禁止世界大会の開催へと実を結び、国際的な核兵器廃絶運動へと発展し、いま、世界の大きな流れとなっています。 

 被爆地・広島で開かれた原水爆禁止2008年世界大会は、「核兵器廃絶を求める署名運動を軸に、多彩で創意あふれるとりくみによって国際共同行動をくりひろげよう」とよびかけました。さらに、2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議が、核兵器廃絶への展望を切り拓く重要な機会であることを確認しました。
 
2007年1月、キッシンジャー元アメリカ大統領補佐官など4氏の元高官が、核兵器のない世界を核保有国の共通目標にして行動を起こすことをよびかけました。この「よびかけ」は、アメリカ国内の歴代閣僚をはじめ、イギリスなど他の核保有国やアメリカの同盟国にも共感の声を広げています。被爆国日本にも、アメリカの「核の傘」から抜け出し、核兵器のない世界の実現に力を尽くすことが強く求められています。

 2008年秋の第63回国連総会では、2000年NPT再検討会議で合意された「核兵器廃絶の明確な約束」の実行を求める新アジェンダ連合や交渉の即時開始を求める非同盟諸国の諸決議が圧倒的多数で採択されています。

 1月20日就任のオバマ大統領も「アメリカは、核兵器のない世界を追求する」ことを宣言しました。

 2010年春のNPT再検討会議にむかっていま、署名運動「核兵器のない世界を」をはじめ、世界2536の都市が参加する平和市長会議の「2020ビジョン」、核戦争防止国際医師会議がよびかけた「核兵器廃絶キャンペーン」、ノーベル平和賞受賞者たちを中心とする「グローバルゼロ」など、核兵器のない世界をめざす行動が、世界に広がりつづけています。

 2009年3・1ビキニデー集会は、核兵器のない世界への流れをさらに確かな力とするための出発点です。みなさんの参加を心から呼びかけます。

2009年1月
原水爆禁止世界大会実行委員会
被災55年3・1ビキニデー静岡県実行委員会

 

2009年3・1ビキニデー

 1954年3月のビキニ水爆被災にはじまる原水爆禁止の国民的な運動を受け継ぎ、核兵器廃絶への決意を新たにし、2010年春の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて、核兵器の廃絶を求める声や行動を全国に、世界に広げよう。

 09年3・1ビキニデーでは、核兵器のない世界めざして、全国からの意見や経験を交流し、草の根と世界を結ぶ行動について討論します。金、土、日の週末という好条件を活かし、たくさんのみなさんが参加されるよう呼びかけます。全国すべての地域から代表をおくる取り組みをすすめましょう。

 
日程

2月27日(金)

14:00 国際交流フォーラム(グランシップ会議ホール)

18:00 海外代表歓迎交流レセプション(マイホテル竜宮)

2月28日(土)

13:00 3・1ビキニデー日本原水協全国集会全体集会(グランシップ中ホール)

15:30 分科会・うごく分科会(グランシップ内7会場)

19:00 核兵器をなくそう−世界青年のつどい2009in静岡(グランシップ会議ホール)

19:00 ビキニ水爆被災事件調査研究交流集会(グランシップ会議室1001‐1)

3月 1日(日)

9:30  墓参行進(焼津駅南口集合・出発)

10:00 故久保山愛吉氏墓前祭(弘徳院境内)

13:00 ビキニ被災55年2009年3・1ビキニデー集会(焼津市文化センター大ホール)
日程詳細(プログラム)

2月27日(金)

3・1ビキニデー日本原水協全国集会・国際交流フォーラム

◇時

14:00〜17:00

◇内容

グランシップ会議ホール(JR東静岡駅前)

◇費用

参加費(資料代・通訳機材使用料)
:一般2,000円 学生以下1,000円

◇テーマ 全国に世界に核兵器廃絶のうねりを—ビキニデーから広島・長崎、ニューヨークへ
◇パネリスト

ジョゼフ・ガインザ(アメリカフレンズ奉仕委員会)
コラソン・ファブロス(非核フィリピン連合)
ティルマン・ラフ(核戦争防止国際医師会議オーストラリア代表)
他に、日本からも要請中

2月28日(土)

3・1ビキニデー日本原水協全国集会・全体会

◇時

13:00〜15:00

◇テーマ

全国に世界に核兵器廃絶のうねりを—ビキニデーから広島・長崎、ニューヨークへ

◇会場 グランシップ中ホール(静岡市駿河区池田79-4、電話054-203-5710)
◇主な内容 来賓あいさつ(被爆者、政党)
基調報告
海外からの報告
全国の草の根からの行動
署名「核兵器のない世界を」の取り組み/被爆者とともに/地域原水協の活動/ 青年の取り組み、ほか

3・1ビキニデー日本原水協全国集会・分科会・うごく分科会(グランシップ内7会場)

◇時

15:30〜18:30

◇会場

グランシップ静岡

◇内容

1、核兵器のない世界を−草の根活動の交流・連帯【グランシップ会議ホール】
 核兵器のない世界のための行動を交流します。原水爆禁止2009年世界大会にむけて「核兵器のない世界を」の署名や原爆展、その他草の根での多様な取り組みを報告し、話し合います。アメリカ、オーストラリアなどの海外代表も参加の予定です。

2、非核平和の日本をつくろう−憲法9条・基地強化・米艦船寄港・ミサイル防衛など【グランシップ910】
 憲法9条と非核三原則をまもり、非核平和の日本を実現するための分科会です。横須賀の原子力空母母港化や各地の核積載可能艦船の寄港、「ミサイル防衛」などの危険な動きとそれに対するたたかいを交流、討論します。非核宣言運動などもここで交流します。

3、核兵器と国民のくらし、経済、環境【グランシップ1001−1】
 増え続ける世界と日本の軍事費。その一方で社会保障が切り捨てられ、格差、貧困、環境などの問題が深刻化しています。討論では、これらの問題をめぐる内外の運動について学びながら、核兵器のない世界を共通の目標とする連帯した行動について話し合います。

4、被爆者支援、集団訴訟の早期解決、被爆体験の継承・発信を【グランシップ904】
 原爆展や被爆証言を聞くつどいなど原爆被害の全容を伝える取り組み、原爆症認定をはじめ、血の通った援護行政を求める被爆者支援のたたかいなどについて学び、話し合います。被爆者や認定訴訟を支援する法律家などの専門家、各地の支援運動代表なども参加します。

5、国民平和大行進、6・9行動と地域原水協づくり【グランシップ908】
 半世紀を越えて毎年続けられている国民平和大行進。その活動をさらに広く、国民的な運動に発展させるための交流、6・9行動の定着や地域原水協づくりなどについて学びあい、原水協の運動と組織の発展を創り出します。北海道から九州・沖縄まで、全国の原水協の仲間と交流し、運動を知ることができます。

 

6、ビキニ事件と原水爆禁止運動を学ぼう【グランシップ1001−2】
 広島・長崎への原爆投下から、1954年のビキニ事件と国民的な運動の発展、原水爆禁止運動の誕生と発展など、原水爆禁止運動についてみんなで学び、継承・発展させていきます。初めての参加者にも分かりやすく、運動について学ぶことのできる分科会です。
7、うごく分科会「焼津行動」・参加費(集会参加費のほかに)2500円かかります【バス3台=150名】
 第五福竜丸の母港・焼津を訪ね、ビキニ被災と原水爆禁止運動の歴史を学びます。弘徳院や焼津漁港、漁業資料館などをめぐり、当時の様子などビキニ事件の原点を学びます。出発前に、大石又七さんから映像を交えて報告を受けます(中ホール)。

核兵器をなくそう−世界青年のつどい2009in静岡(グランシップ会議ホール)

◇時

19:00〜21:00

◇場所

グランシップ会議ホール

◇主催 「核兵器なくそう・世界青年のつどい」準備委員会
ビキニ水爆被災事件調査研究交流集会

◇時

19:00〜21:00
◇場所 グランシップ会議室1001‐1
◇主催 ビキニ水爆被災事件調査研究会、3・1ビキニデー静岡県実行委員会

3月 1日(日)

ビキニ被災55年3・1ビキニデー墓参行進・墓前祭

◇時

9:30〜

◇場所

JR焼津駅南口集合(9:30)、行進出発、久保山愛吉氏墓前祭(10:00)

◇主催

墓参行進(3・1ビキニデー静岡県実行委員会、日本宗教者平和協議会)、 墓前祭(日本宗教者平和協議会)

被災55年2009年3・1ビキニデー集会

◇日時

13:00〜15:30

◇会場

焼津市文化センター大ホール

◇内容

来賓挨拶(焼津市長ほか)、主催者報告、第五福竜丸乗組員、海外代表、青年ほか

◇主催

原水爆禁止世界大会実行委員会、被災55年2009年3・1ビキニデー静岡県実行委員会

参加費用

参加費については、日本原水協か各都道府県原水協までお問い合わせください

 

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