ノルウェー「核兵器ノー」の青年海外代表シリェ・ヨハンネッセンさんが8月4日、原水爆禁止2009年世界大会国際会議でおこなった発言を紹介します。

原水爆禁止2009年世界大会
国際会議
サンドラ・アーズ
シリェ・ヨハンネッセン
核兵器ノー
ノルウェー
私たちは、ノルウェーの組織「核兵器ノー」で活動する青年です。
私たちは、ノルウェー政府が行っている国際的な核軍縮の取り組みに満足していません。政府は、この課題で自ら定めた目標を果たそうとしてもいなければ、この問題についてのノルウェー国民の声を代弁してもいません。
NATO加盟国のわが国の政府は、この恐ろしい兵器に対する明確な立場をとれば、同盟内の核兵器保有国に不快感を与えるのではないかと心配しているようです。この問題を黙って傍観することは、一種の戦略に思えます。ノルウェーはもっと思い切って行動すべきです。今こそ、そのときなのです。アメリカのオバマ政権は、同盟国が核兵器反対の明白な立場をとることを歓迎すると思います。
広島、長崎への恐るべき破壊行為から2世代、そして、冷戦終結から20年がたちます。人々は今なお、原爆の恐るべき危険性を懸念していますが、かつてほどではありません。そして、たいていの人は軍縮が以前にもまして必要になっていることに気づいていません。私たちの任務は、この問題について人々の目を開かせ、自ら行動に参加してもらうようにすることです。私たちはわが国の政治家たちにたいして、国民はみな関心をもっているということ、世界の軍縮のためにもっと活発に行動すべきだということを伝えたいのです。
核兵器は抑止のためにあるのであって、使用するものではないという議論を聞きます。だから核兵器は兵器としては役立たないのだと。しかし、これは真実ではありません。核兵器保有国が核不拡散条約(NPT)の義務、すなわち核軍縮を定めた第6条の義務を果たさないと、核兵器を開発する国が増えるでしょう。遅かれ早かれ、誰かが核兵器を手に入れて、おそらくはテロ行為として、使うでしょう。そしてとんでもない結果が生まれます。だからこそ、完全な国際的核軍縮にむけた緊急の行動が必要なのです。私たちが手をこまねいていたら、この問題はいっそう困難になるでしょう。核兵器が再び使用される危険性はますます高くなるのです。

約22の国で、核不拡散についての教育が実践されています。たいへん前向きな取り組みです。ノルウェーとその他多くの国々はこの実践に学ぶべきです。この問題で学生たちに最新の情報を提供することが重要です。なぜなら、学生たちは世論を作るからです。時がたてば、彼らは社会全体に私たちが直面する核の危険性を気づかせるうえで強力な力を発揮し、そして、恐らくそれに応じた行動をとることができるようになるでしょう。
