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2006年10月30日

【千葉】北朝鮮核実験に抗議し被爆者座り込み

【千葉】1027座り込み&署名2_t.jpg

北朝鮮の核実験に抗議し核兵器の廃絶を求める被爆者や支援者ら15人が10月27日、千葉駅のクリスタルドームで、座り込みと署名行動を1時間行いました。

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裁判長宛「国が原爆症認定を被爆の実態にそっておこなうよう、裁判所は公正な判断をおこなってください」が73筆、「すみやか」署名が31筆でした。

千葉県内の「平和がいいよね!」「核兵器なくしたい」という高校生、学生、若い人たちが、広島、長崎へのバスツアーをおこなったり、被爆者の方の話を聞く会や月1回の折り鶴宣伝などを企画している「ピース☆バス☆チバ」から3人が参加。

【千葉】1027座り込み&署名1_t.jpg

若い人(特に高校生)が興味を持ってくれて、原爆資料館の蝋人形の写真などを見て、署名をしてくれて募金までしてくれたのが印象的でした。私にとっては初めてのことばかりで緊張したけれど、また機会があれば参加したいと思いました。

千葉では、11月7日10時30分から千葉地裁前で集会を行い、11時30分から第14回・1回口頭弁論が行われます。今日参加した3人の青年も参加予定です。

また、ピース☆バス☆チバはblogを立ち上げて情報発信をしています(http://hello.ap.teacup.com/pbc03/)。

(ピース☆バス☆チバ 小林萌)

2006年10月19日

小平市長、市議会議長が北朝鮮に抗議声明

朝鮮民主主義人民共和国の核実験に抗議する声明

 小平市は、平成17年に、全ての国の核兵器の廃絶を求め、市民とともに、世界の恒久平和を願い、平和なまちづくりを進める決意のもとに、「非核平和都市」であることを宣言しました。

 ところが、朝鮮民主主義人民共和国は、国際連合安全保障理事会議長声明をはじめ、国際的に厳しい非難を浴び、平和を願う多くの国々のたび重なる中止要請にもかかわらず、10月9日、核実験を実施したと発表した。

 これが事実とすれば、いかなる理由に基づこうとも正当化をする余地はなく、その無謀な暴挙を絶対に容認することはできません。

 世界で唯一の被爆国であり、核兵器の廃絶を基本とした世界の恒久平和の実現を願っている我が国の思いをまったく無視した行為であります。

 また、日朝平壌宣言では、国際法を遵守し、互いの安全を脅かす行動をとらないこと、及び北東アジア地域の平和と安定を維持、強化するため、互いに協力していくことを確認しております。

 しかし、今回の行為は、明らかにこれを踏みにじるものであり、北東アジア地域、ひいては世界の平和と安全を脅かすものです。

 被爆国である日本の地方公共団体として、「非核平和都市宣言」を行い、核兵器廃絶と世界平和の実現を訴えている小平市としては、真に残念であり、同時に強い憤りの念を禁じえません。

 私は、小平市民を代表して、今回の核実験に対し、厳重に抗議するとともに、すべての核兵器と核計画を即刻放棄するよう強く求めます。

 平成18年10月11日

                                          小平市長  小 林 正 則

朝鮮民主主義人民共和国の核実験に抗議する声明

 小平市議会は昭和58年にすべての国の核兵器に反対し、人類永遠の平和を願うため、非核都市宣言を行いました。

 ところが、朝鮮民主主義人民共和国は10月9日、国際連合安全保障理事会議長声明や平和を願う多くの国々のたび重なる中止要請にもかかわらず、核実験を実施したと発表しました。これは世界で唯一の被爆国であり、核兵器の廃絶を基本とした世界の恒久平和の実現を願っている我が国の思いをまったく無視した行為であります。

 また、日朝平壌宣言では、国際法を遵守し、互いの安全を脅かす行動をとらないこと、及び北東アジア地域の平和と安定を維持、強化するため、互いに協力していくことを確認しており、今回の行為は、明らかにこれをも踏みにじるものであります。今回の行動は、北東アジア地域、ひいては世界の平和と安全を脅かす許しがたい暴挙です。

 よって小平市議会は、今回の核実験に強く抗議するとともに、今後いかなる国の核実験並びに核兵器についても容認できないことを表明します。

平成18年10月11日

                                     小平市議会議長  石 塚 信 治

2006年10月18日

核兵器の全面禁止を求める中央行動おこなう

国連と核保有国をはじめとするすべての国の政府にたいし、核兵器全面禁止・廃絶の国際協定の実現にむけ、すみやかに協議を開始することを日本政府に求める日本原水協中央行動が17、18日に行われました。

初日の17日は12:30から1時間、有楽町マリオン前で「すみやかな核兵器の廃絶」「北朝鮮核実験抗議」「原爆症認定集団訴訟勝利」を訴える街頭宣伝行動を行いました。

この行動には全国15都道府県と日本原水協に加盟する9中央団体から47人の参加があり、国連と日本政府に提出する「すみやかな核兵器の廃絶を」署名が205筆集まりました。

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「北朝鮮問題は国際社会が一致した平和的・外交的解決をめざすべき」「これ以上核兵器を持ったり持とうとする国を増やさないためには核兵器を持っている国がなくすしかない」といった訴えに多くの人が足を止め、署名にサインしました。元プロボクシング日本ウエルター級チャンピオンの小林秀一さんもガウンを着てスピーチしました。

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展示している原爆被害展示組写真を見た青年が、「どうやったら手に入るんですか」と聞いてきたり、原子力空母の危険性を知らせるリレートークを聴いていた人が「チラシをください」と言ってきたので話を聞くと「茨城のJCOで友達が被害に遭った」と話してくれるなどの反響がありました。

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午後からは、衆議院議員会館で国連要請代表団の報告集会が開かれ、軍縮を議論する国連総会第一委員会で「すみやかな核兵器の廃絶」を求める署名を提出したこと、ニューイングランドやサンフランシスココースにわかれてアメリカの平和運動と交流したこと、北朝鮮核実験に対する国会の動きなどが報告されました。

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2006年10月13日

いまこそ核兵器の全面禁止を

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 日本原水協は13日正午から東京・御茶ノ水駅前で、北朝鮮核実験に抗議し核兵器の全面禁止を求める宣伝・署名行動を行いました。この行動には7団体から22人が参加しました。日本原水協の赤松宏一代表理事、高草木博事務局長、日本平和委員会の佐藤光雄代表理事、千坂純事務局長、東京原水協の石村和弘事務局長、農民連の上山興士さんがマイクを握りリレートーク。10月1日から国連へ行き、100万筆を超える「すみやか」署名を第1委員会に提出してきたことを報告し、国際社会が一致して平和的・外交的解決をと呼びかけました。

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 一度署名して戻ってきた40代の女性は、「母が被爆者手帳を持っており、家族が原爆に殺された」「8月6日生まれの妹は、誕生日に黙とうから始まるので子ども心に複雑だったと思う」と話します。また、「被爆国としてどこの国の核兵器もいけない」「騒ぎに乗じて右傾化しそうで不安」などの声も出ました。チラシをわざわざ取りに来る人もおり、この行動で「すみやか」署名が48筆集まりました。

2006年10月12日

国連要請団報告会

北朝鮮の核実験実施発表は内外に大きな衝撃と批判を呼び起こしています。

北朝鮮の核実験をめぐる動きと日本の役割、現在おこなわれている国連審議と核兵器廃絶を求める世界の動きなどを討論し、今後の運動に生かすために、「日本原水協国連代表団報告集会」を企画しました。

10月17日、18日の両日の「核兵器全面禁止・被爆者支援10月中央行動」の企画ですが、中央行動参加の代表の方だけでなく、報告集会のみの参加も歓迎します。是非、多くのみなさんのご参加をよびかけます。

当日は、衆議院第1議員会館入口ロビーで30分前から原水協事務局より通行証をお渡しします。(原水協の腕章を付けています)

なお、報告集会に先立って12時30分より13時30分まで、中央区銀座マリオン前で、街頭宣伝行動をおこないます。併せてご参加ください。

【10月18日(水)の行動予定】
各省庁、大使館要請
◆アメリカ大使館  9:00~ キャロル・レイノルズ1等書記官
◆中国大使館  10:00~ 
◆外務省     10:30~ 芹澤・軍備管理軍縮課長
◆防衛庁     11:00~

この他に、内閣官房長官に面会を要請中。

中央行動まとめ・報告集会
13:30~14:30  衆議院第2議員会館第3会議室

お願い:以上の行動へのご参加について、事前にご連絡いただければ幸いです。

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maekawa@antiatom.org
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北朝鮮核実験に各地で抗議行動つづく

【大分県原水協】大分市繁華街で抗議と「すみやか」署名行動

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 北朝鮮の核実験強行に抗議し、核兵器廃絶を求める街頭宣伝・署名行動をおこないました。参加者7名でビラを配り、約50筆集まりました。主催は県原水協、大分市原水協。

【千葉県原水協】千葉駅で抗議の座り込み

 千葉県原水協は11日、千葉駅頭で北朝鮮の核実験に抗議する座り込みと宣伝・署名行動を行いました。

 この行動には、千葉土建、原水協、平和委員会、民商、千葉労連、新婦人、県職労、自治労連等から25人が参加しました。

 千葉土建の大草常任中執、原水協の椎葉事務局長、千葉労連の松本議長がそれぞれ、マイクで北朝鮮に対する核実験への抗議、地球上のすべての国から核兵器の廃絶を、と呼びかけました。

 通行人の人々は、座り込みに興味や関心を示し、あちこちで署名する光景が生まれました。本日の署名は、核兵器廃絶の署名が65筆、原爆症認定を求める署名が29筆集まりました。

 外国人のカップルが快く署名する一方、中年の女性は「北朝鮮ばかり非難しないで、アメリカをもっと非難しなさいよ」と言って通り過ぎました。

 自治労連の女性は、「今日は、若い人の署名する姿が目立った。いつもの行動より署名数も多かった。私は座り込みをしていたが、この場所の垂れ幕の字を読んでいる人も多かった。多くの人々が北朝鮮の核実験に関心を持っていることがわかった。しかし、問題はすべての国の核兵器を廃絶することです。この言葉が通じたかどうか、今後とも核兵器を地球上から廃絶するまで活動したい」と抱負を述べました。

【山口県原水協】

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 10月10日、昼休み12時15分から北朝鮮の地下核実験に抗議して座り込み行動を行い34名が参加。思い思いに、この暴挙についてマイクで語りました。

2006年10月11日

北朝鮮の核実験強行に抗議宣伝

【兵庫県原水協】28人参加で「すみやか」署名訴え

 兵庫県原水協は9日と10日の両日、北朝鮮の核実験強行に抗議する街頭宣伝・署名行動を行いました。

 10日正午、緊急のよびかけにもかかわらず28人がかけつけました。県原水協の梶本修史事務局長・祝教允事務局次長、日本共産党の南原富広・森本真両神戸市議、渡辺和代中央区県政委員長、ぬきなゆうな北区県政委員長などがマイクで、「北朝鮮の核実験は、北東アジアと世界の平和を脅かす暴挙であり、断固抗議する」ときびしく糾弾しました。そして、北朝鮮は瀬戸際外交をやめ、6カ国協議に戻って平和的な解決をはかること、アメリカなどの核兵器廃絶が今こそ急がれることなどを訴えました。

 兵庫労連の津川知久議長、新婦人の桜井文子事務局長、県平和委の高橋正明事務局長、AALA連帯委の上田恵事務局長や10人の事務局員が参加した神戸民商など28人が道行く人々にチラシを配布しながら核兵器廃絶要求の署名を訴えました。

 昼休みとあって、青年を中心に次々と署名に応じました。神戸市北区の3人の青年は、「北朝鮮の核開発も怖いけれど、アメリカが戦争をしかけることも心配」と、真剣な表情で署名に応じました。明石市の中年の女性は、テレビ局や新聞社の取材カメラの列に驚きながら、「マスコミはもっと核兵器の危険を知らせる報道をしてほしい」などと言いながら署名していました。この日の行動で135人分の署名が集められました。

 抗議行動には、サンTV、毎日新聞、産経新聞、神戸新聞、朝日新聞、読売新聞が取材に来ました。各社は、参加者の訴えや次々と署名に応じる通行人の様子を懸命にカメラにおさめていました。サンTVの昼のニュース番組を見て、さっそく県原水協に電話をかけてきた方もいました。

以上

【京都原水協】西院で抗議の緊急宣伝行動

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「すみやか」署名に応じる青年(阪急西院駅前)

 京都原水協は10日、9日に北朝鮮が強行した核実験に抗議する緊急宣伝行動を阪急西院駅前でおこないました。行動には右京原水協、京都平和委員会、京商連、京都医労連などから13人が参加し、抗議ビラの配布と核兵器廃絶の「すみやか」署名を市民に訴えました。

 昼休みの短時間の行動でしたが、市民の関心は高く、ビラを300枚配布し、署名は21筆集まりました。京都新聞が取材しました。

以上

2006年10月10日

北朝鮮核実験抗議とあわせて「すみやか」署名集める

【北海道】

 北海道原水協は、北朝鮮の核実験強行に対して、断固抗議する6・9宣伝行動を9日、札幌市内大通り公園で行いました。

 宣伝行動の冒頭、北朝鮮の核実験表明に対して実験の中止とすみやかに6カ国協議に戻ることを要求する日本原水協談話(10月5日付)を紹介しました。すべての国の核兵器の製造・開発・貯蔵を認めるわけにはいかないとの立場を明らかにしました。

 北朝鮮当局の発表で10時36分地下核実験を強行したとの報を受け、「北朝鮮に対して、ただちに全ての核実験の計画の中止を求めるとともに強く抗議します」「被爆国の日本政府に対して、冷静な対応と平和的解決に力を尽くすよう求めます」と中央区原水協の富堂保則さん、北海道原水協の岩渕尚さんが訴えました。

 「本当にやったんですね。とんでもない」と足を止め署名するなど関心を寄せる人が多く、「すみやか」署名が57人から寄せられました。

 北の詩人会議の日下新介さんは、「おかあちゃんの骨は口に入れると寂しい味がする」と詩を紹介し、「広島・長崎はきれいな町になっているが、その傷痕は今なお続いている。核兵器廃絶は世界の人が求めています」と核兵器廃絶への署名の協力を訴えました。

 宣伝行動には、新婦人北海道本部、北海道平和委員会などから参加しました。(北海道原水協 しまだ)

【兵庫】

 兵庫県原水協(筆頭代表理事・多上尚之)は9日正午、神戸市中央区の元町商店街で、同日朝に北朝鮮が核実験を強行したことに抗議する宣伝行動を行いました。

 兵庫県原水協の梶本修史事務局長などはマイクで、「世界の中止を求める声に逆らい核実験を強行した北朝鮮に抗議する。北東アジアと世界の平和を妨げる暴挙は許せない」ときびしく糾弾しました。そして、北朝鮮に瀬戸際外交をやめるように要求するとともに、軍事的に対応することなく、6カ国協議や国連を中心に平和的な解決をはかるように訴えました。

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 参加した県平和委員会の高橋正明事務局長やAALA連帯委員会の上田恵事務局長など7人が、買い物客などに、「これまで集められた署名は100万に達し、私たちの代表が国連に提出した」と紹介しながら、「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名を呼びかけました。北海道から観光に来たという3人の青年は、「北朝鮮の核実験は許せない。どの国も核兵器を捨てるべきだ」と怒りながら署名に応じました。北朝鮮の核実験強行のニュースを聞いて、わざわざ立ち止まって、「なんとか中止させられなかったのですかね」と語りながら署名に応じた女性もいました。

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 兵庫県原水協は、北朝鮮の金正日国防委員長あてに抗議文を送付しました。この日の行動で、「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名が98人分集められました。

北朝鮮核実験抗議声明

【日本原水協】

声明
北朝鮮の核実験強行に厳しく抗議する
2006年10月9日  原水爆禁止日本協議会

 本日、北朝鮮の国営朝鮮中央通信は、地下核実験を実施したと発表した。これは北東アジア全体の平和と安全を脅かし、新たな緊張を生み出す危険きわまりない行為であり、厳しく抗議する。
 北朝鮮がこれまでの国際的な公約をまもり、ただちに核兵器開発をやめ、その計画をすべて廃棄し、6カ国協議にもどるよう強く要求する。
 また、6カ国協議にかかわる他のすべての国が事態の平和的解決と朝鮮半島の非核化のために粘り強く努力すること、さらに核保有国をはじめ世界のすべての国が核兵器拡散の脅威をなくすために、核兵器全面禁止条約の締結にむけてすみやかな交渉開始を求める。

以上

【大阪原水協】

声明

原水爆禁止大阪府協議会 理事長 篠浦 一朗

 北朝鮮の国営中央通信は9日、地下核実験を実施したと発表した。私たちは、この実験に対して怒りを持って強く抗議する。

 この実験が事実とすれば、1992年の朝鮮半島非核化共同宣言、2002年の「日朝平壌宣言」、昨年の第4回6カ国協議共同声明など北朝鮮自身が合意してきた数多くの誓約を踏みにじるものである。

 同通信は、「科学的計画と綿密な計算で進められた」と成果を報じ、「放射能漏れはなかった」と伝えている。いかなる理由であれ、新たな核保有の政策は北東アジアに敵対と緊張を生み出すものとして受け入れることはできない。

 核兵器廃絶のために行動する私たちは、北朝鮮が国際的合意を守り、再び核実験を行わないこと、そうしてただちに6カ国協議に戻ることを強く要求する。

以上

【兵庫県原水協】

 貴国は10月10日朝、核実験を強行したことを発表した。核実験の中止を求める世界の声を踏みにじる暴挙に強く抗議する。今回の核実験強行は、朝鮮半島非核化共同宣言(1992年)、日朝平壌宣言(2002年)、第4回6カ国協議共同声明(2005年)で貴国自身が合意してきた誓約を踏みにじるものであり、あらたな核軍拡競争を誘発し、北東アジアと世界の平和を脅かすものである。

 今、開会中の国連総会でも、核兵器全面禁止条約の締結にむけた協議をすみやかに開始することをめざした努力がおこなわれている。貴国の核実験強行は、核兵器廃絶をめざす世界各国、世界の人びとの努力に重大な障害をつくることになり、断じて認めることはできない。

 核兵器廃絶のために行動するわれわれは、貴国が国際的な合意を守り、すべての核開発計画を放棄し、すみやかに6カ国協議に戻ることを強く要求する。同時に、開会中の国連総会で、核兵器全面禁止条約の締結に向けての交渉をすみやかに開始するよう働きかけを強める決意である。

以上

【神奈川県原水協】

北朝鮮の核実験強行に強く抗議する。
北朝鮮はいっさいの核実験計画と核兵器開発計画を即時中止せよ!
2006年10月9日 原水爆禁止神奈川県協議会

 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は9日午前、地下核実験を実施したと発表した。

 核兵器廃絶を目指す世界の国際世論と運動、国連と各国政府の「核実験をやめよ」との声に耳をかさず強行した暴挙であり、人道と世界平和に対する犯罪行為である。

 そしてそれは、日本と北朝鮮との間の「平壌宣言」(2002年)、6カ国協議の共同声明(2005年)、さらに韓国との間に結んだ「朝鮮半島の非核化に関する共同宣言」などを自ら破棄し、国際社会での信用を失う悪循環の道に足を踏み入れてしまった自殺行為である。北朝鮮の国民がこんな道を望んでいるはずがない。

 我々は核実験強行に強く抗議する。

 核実験と核兵器開発の道は問題解決につながらないだけでなく、地球と人類の破滅に道を開くしかないことは、ヒロシマ、ナガサキの被爆が如実に示していることであり、その後の核兵器開発による惨禍が教えていることである。

 だからいま、国連を中心に世界各国政府とNGOが力を合わせて核兵器廃絶国際条約の締結をめざして全力をあげているのである。

 しかるにこの国際世論と運動に逆行して核実験を行うなど断じて許せるものではない。

 いまからでも遅くはない。北朝鮮は一切の核実験計画と核開発計画を放棄し、6カ国協議による問題解決の道、国連による問題解決の道に立ちもどるよう強く要請する。

 そして我々は6カ国協議の国々をはじめ、世界各国政府が問題の平和的解決と朝鮮半島の非核化、北東アジアの非核化のためにいっそうの努力を強めるよう要請するものである。

 さらに今回の北朝鮮による核実験のように核兵器をめぐる悪循環を断ち切る道は核兵器廃絶条約の締結以外にない。すみやかにそのための交渉を開始するよう国連と各国政府に求めるものである。

以上

【徳島県原水協】

北朝鮮政府の地下核実験強行に強く抗議する

朝鮮民主主義人民共和国
国防委員長 金 正日 殿

 10月9日午前、北朝鮮の国営朝鮮中央通信が地下核実験の実施を発表し、各国が順次確認している。昨8日、原水爆禁止徳島県協議会(略称・徳島県原水協)の事務局団体である徳島県平和委員会が、「北朝鮮政府の核実験実施表明に強く抗議し中止を求める」文書を送付したところであるが、核実験の中止を求める世論と運動に背を向けた理不尽な態度に強い怒りを表明する。

 地下核実験は包括的核実験禁止条約に違反するとともに、北朝鮮政府が核計画を放棄するなどと誓約していた「朝鮮半島非核化共同宣言」・「日朝平壌宣言」・「第四回六カ国協議共同声明」にも違反している。全く道理のない暴挙に対し強く抗議する。北朝鮮政府の地下核実験は、北東アジア全体の平和と安全を脅かし実験被害をもたらす危険な行為であり、ただちに核兵器の開発や計画を廃棄し、六カ国協議にたちもどるよう求める。

 徳島県原水協は、核兵器廃絶国際条約の締結を求める日本原水協の国連要請団(1日~9日)に二名の代表が参加するなど、アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国・イスラエル・インド・パキスタンに核兵器の放棄と、核兵器全面禁止条約の締結のための交渉開始を求め、核兵器のない平和で公正な世界の実現のための運動に参加しているところである。今後、核保有国とともに北朝鮮政府に対する批判の声を高め広げ、国連の日を中心に県下の各自治体に批判決議の採択を要請するなど、運動を強める考えである。

2006年10月9日
原水爆禁止徳島県協議会
代表理事 中内輝彦 服部敏彦 山本正美 吉田純子
日本国徳島県徳島市佐古七番町8-13
(電話088-652-5826事務局長 神野美昭)

以上

【岡山県原水協】

北朝鮮の地下核実験の強行に抗議する声明

 北朝鮮は北朝鮮外務省の「核実験予告」から6日後の10月9日、全世界に広がる深刻な懸念と実験を行わないよう強く求めた国連安保理事会の議長声明を無視し、遂に地下核実験を強行した。本年7月のミサイル発射実験に引きつづく国際的取り決めと国際ルール無視の暴挙に被爆国の国民として断固として抗議する。

 この暴挙は米国による敵視政策に対し、核兵器で対抗するという最も危険な戦争瀬戸際政策であり、北東アジアと世界の平和に重大な危機を呼び起こすものである。核兵器の廃絶を求める圧倒的多数の人びとの願いを踏みにじるものとして許すことができない。

 本来、核兵器の不保持は北朝鮮政府の国際公約であったはずである。それは韓国との「朝鮮半島の非核化に関する共同宣言」(1992年)、アメリカとの「米朝枠組み合意」(1994年)、日本との「日朝平壌宣言」(2002年)、北朝鮮の非核化に関する第4回6ヵ国協議の共同声明(2005年)などに明確に述べられている。

 一方で北朝鮮は、国際原子力機関(IAEA)の査察を拒否するなど、継続して核開発をすすめ、2003年に核不拡散条約(NPT)から脱退した。このような不誠実な態度が国際的な信用と正常な外交関係を失墜し、自らの孤立を招く結果になったことは明らかである。それを核武装と核脅迫によって解決しようとする手段は、人道上も国際法上も断じて容認できない愚行と言う他はない。

 われわれは、北朝鮮が国際的な合意を守り、即時無条件に6カ国協議に戻ること、核実験を中止し、今後、核兵器の開発につながる一切の措置を実施しないことを要求する。

 また、日本政府を含む6カ国協議の関係当事国が、問題の平和的解決のために努力するとともに、核兵器の存在こそがこのような事態を引き起こす最大の原因であることを想起し、核兵器廃絶の実効的協議にただちに入ることを強く求めるものである。

 2006年10月9日
原水爆禁止岡山県協議会

以上

【京都原水協】

 北朝鮮政府は9日、核実験を強行しました。これは、国連安保理決議など核実験の中止を求める世界の声を踏みにじる暴挙であり、断じて許せるものではありません。

 今回の核実験強行は、北朝鮮自身が合意してきた朝鮮半島非核化共同宣言(1992年)、日朝平壌宣言(2002年)、6カ国協議共同声明(2005年)を踏みにじるものであり、あらたな核軍拡競争を引き起こし、アジアと世界の平和を脅かすものです。

 いま開かれている国連総会でも、核兵器全面禁止条約の締結にむけた協議をすみやかに開始することをめざした努力が行われており、今回の核実験強行は核兵器廃絶を求める世界各国、世界の人びとの努力に重大な障害をつくることになります。

 私たちは、北朝鮮政府にたいして、核兵器および核兵器開発計画を放棄することとともに、すぐに無条件で6カ国協議に復帰することを強く求めるものです。

原水爆禁止京都協議会(京都市中京区壬生仙念町30-2 ラボール京都内 Tel:075-811-3203)

以上

【三重県原水協】

抗議文

朝鮮民主主義人民共和国
国防委員会委員長 金 正日 様

2006年10月10日
原水爆禁止三重県協議会
三重県津市乙部14-18

 貴国が、10月9日核実験を強行したことに怒りを込めて抗議するものである。

 今回の核実験強行は、1992年の朝鮮半島非核化共同宣言、2002年の「日朝平壌宣言」、2005年の第4回6カ国協議共同声明で、貴国自身が合意してきた誓約を踏みにじるものであり、北東アジアと世界平和を脅かすものである。

 貴国の核実験強行は、被爆国日本の原水爆禁止運動の一翼を担う組織として、断じて認めることはできない。

 貴国が、国際的な合意を守り、すべての核開発計画を放棄し、すみやかに6カ国協議にもどることを強く要求するものである。

以上

【山口県原水協】

 北朝鮮の核実験強行に厳しく抗議する

 昨日・10月9日、北朝鮮の国営朝鮮中央通信は、地下核実験を実施したと発表した。

 これは、北東アジア全体の平和と安全を脅かし、新たな緊張を生み出す危険極まりない暴挙であり、厳しく抗議する。

 北朝鮮がこれまでの国際的な公約をまもり、直ちに核兵器開発をやめ、その計画をすべて廃棄し、6カ国協議に戻るよう強く要求する。

 また6カ国協議にかかわる他のすべての国が、事態の平和的解決と朝鮮半島の非核化のために、ねばり強く努力することを要請する。

 さらに核保有国をはじめ世界のすべての国が、核兵器拡散の脅威をなくすために、核兵器全面禁止条約の締結にむけて、すみやかに交渉を再開するよう要求する。

 2006年10月10日
 北朝鮮の核実験強行に抗議する緊急座り込み行動
 原水爆禁止山口県協議会