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被爆者との連帯【カザフスタン】

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「東洋の女性」国際環境協会会長
ウルクス・イリエワ(2000年国際会議)

カザフスタン

原水爆禁止2000年世界大会・国際会議

「東洋の女性」国際環境協会会長
ウルクス・イリエワ




核実験の被害を受け、汚染地帯に暮らすカザフスタンの女性たち

  私は、7年間にわたり中国のロプノール核実験場がもたらした問題に取り組んでいる女性のNGOを代表して世界大会に参加しています。

  カザフスタンでは非政府組織の活動が活発になってきており、特に女性団体は変化をもたらす強い勢力となりつつあります。女性団体は発展への新しいアプローチを引き出す力となっているのです。

  私たちの国も、NGOが果たす重要な役割と、進歩のために協同して活動する意味を認めるようになってきています。

  周辺環境の汚染と核実験の影響で被害を被った女性たちの健康回復の問題に取り組むNGOもどんどん新しく結成されています。

  カザフスタンの女性たちの健康に脅威を与えているのは、核実験場の影響、汚染と毒性廃棄物、大規模な砂漠化、土壌の劣化です。最も苦しんでいるのは、農業に従事している女性および昔からその場所に住んでいた女性たちです。この人たちの仕事や毎日の生活は直接自然環境と関わっているからです。

  1994年から1998年までの期間に、10,000人あたりのあらゆる専門分野の医師の人数は38.9人から34.3人まで減少しました。医師をのぞく医療従事者の人数は108.2人から77.7人に減りました。病床数は123.8床から79.6床。共和国内の外来および診療を行う医療機関の総数は上記の期間に3527から3034に減少しました。診察に来た女性の数は835から753。1993年から1998年までの5年間で子供用の病床数は45,985から22,669に減少。妊婦用の病床数は18,582から10,615に減少。

  ロシア、キルギスタン、ウズベキスタン、カザフスタンの科学者たちは、アルマトイ州には中国のロプノール実験場が影響を与えていると意見を述べています。この州では、医療機関によるサービスは、高い質の医療を住民(女性や幼い少女たちを含む)に提供することより、医療コストをなるべく低く押さえる方針をとるようになってきています。

  健康保障システム改悪の結果、地方の村々では中規模の医療施設が急激に減少し、約1200の村で準医師・産科医のいる医療センターがなくなりました。それらのセンターでは、妊婦や乳幼児を抱えた母親が優先的に治療を受けていたのです。村に住む人たちは高額の交通費が支払えず、また交通手段そのものがないために、早めに地域または州の診察・入院治療センターに行くことができずにいます。そして核実験の被害を受けた地域では、バイコヌール宇宙基地でのロケット発射実権や核弾頭の解体の結果により新たに悲劇的な状態が生まれています。

  私たちがカザフスタン共和国小児病研究所、腫瘍学研究所と協同調査を行ったパンフィーロフスキー地方およびウィグル地方のある村では医療センターが閉鎖されました。地域の中心病院にも超音波診断機さえありません。

  カザフスタンの女性の反核運動は発展しつつあります。私たちはセミパラチンスクでの核実験が繰り返されることを望みません。ですがカザフスタン共和国の議会内では、我が国が核兵器をもとうとしているという噂が流れ始めています。私は、国会議員に立候補しようとする一人として、アルマトィ市で1000回以上の集会に参加し、その場で日本の反核運動のこと、私たちが日本の運動からたたかい方を学ぶべきだと言うことを話しました。私たちは核実験場の悲劇を二度と繰り返してはならないのです。

  21世紀が近づいています。人類が核戦争を否定するつもりがあるのかどうか決めるのは私たちの世代なのです。私たちには二つの道があります。

  地球そのものを破壊するか
  それとも未来の世代のために地球を守るか

  私たち女性は二つ目の道を選びます。

  ノーモア・ヒロシマ!ノーモア・ナガサキ!ノーモア・セミパラチンスク!ノーモア・ロプノール!





 
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