ENGLISH 旧サイトへ
原水協(原水爆禁止日本協議会)
被爆者との連帯 ビキニデー 平和行進 世界大会

被爆者との連帯【ロシア】

Share|

核実験被害者同盟―アルタイ支部会長
タチアナ・レシェンコ(1999年国際会議)

ロシア

原水爆禁止1999年世界大会・国際会議

核実験被害者同盟―アルタイ支部会長
タチアナ・レシェンコ


  1947年、ソ連邦の指導者たちはカザフ・ソビエト社会主義共和国領土内での秘密の核実験計画作成を決定しました。

  1949年8月29日、セミパラチンスク核実験場で最初のロシア製核爆弾の地下実験が行われました。1949年8月、放射能の雲がただよい、死の灰が降ったところもありました。アルタイ地方南部の一部の場所では、住民が数百ミリシーベルトという強い放射能にさらされました。これは、チェルノブイリ原発の30キロメートル周囲に住んでいる住民の一部が浴びたよりもかなり強い放射能であると考えられています。

  アルタイ地方の住民は、以後続く核爆発の被害も受けました。実際、1953年8月12日の最初の熱核爆弾と、1955年11月22日のセミパラチンスク実験場での最初の水爆を含むすべての爆発を伴う実験が、アルタイ地方に影響を及ぼしました。アルタイ地方の南部地域は、最も被害の大きい場所とされていますが、北部でも膨大な量の放射性物質の灰が降ったことが認められています。これは予備的データで正確に更新・点検されねがならないものですが、アルタイ地方の27万人が50ミリシーベルト以上、4万人以上が250ミリシーベルト以上、100万人が10ミリシーベルトの放射能を浴びたとされています。実際の理論的評価によると、これらの放射能はすべて3?4千人以上の人に致命的結果をもたらすガンを、780の重大な遺伝的欠陥などの疾病を引き起こし、約9万人の命が犠牲になると考えられています。

  日本の人々は、核兵器の直接的影響を受けたと感じました。1945年、広島と長崎への原爆投下以後、世界中の人々およびソ連国民は日本の人々のこの悲劇に関する情報をたくさん得ました。しかし、当時は誰も同じことがカザフスタンやロシアのアルタイ地方に起こることを知りませんでした。1947年、かつてのソ連政府は核実験の準備に積極的に乗り出します。1980年代後半、社会組織が反対の声を上げ、医療従事者や科学者が警告を発っするようになってはじめて、政府は実験に関する秘密を一般の人々に公表したのです。そして1989年10月の爆発を最後に、セミパラチンスクでの核実験は終わったのです。

   オルジャス・スレイメノフ率いるネバダ・セミパラチンスク国際反核運動は、ソ連での反核闘争のはじまりとなりました。カザフの活動家たちのイニシアチブで、アルタイ地方にもそうした運動の支部ができました。1989年以後10年間、私たちは核兵器に反対してたたかってきました。セミパラチンスク核実験場は閉鎖されましたが、その活動はたくさんの問題を残しています。

  1993年12月20日付「市民・セミパラチンスク核実験場の核実験被害者の社会的保護」に関するロシア連邦の大統領令は、特権とその他の特別保護措置の対象となる住民がいる地域のリストをあげています。法律は1994年4月から施行されています。しかし現在この法律は、核実験被害者を保護するのに有効なものになっていません。政府はロシアの経済上の問題を理由に、被害者のリストを広げようとしません。決定された計画は完全な財政的裏付けがないのです。多くの特権が名ばかりのものになっています。ロシアの経済危機は、まず医療サービスに打撃を与え、核実験被害者の必要な援助を受ける機会は減少しています。私たちの日本の友人たちは、すでに50年も世界の国々の反核運動を結び付けてきました。私たちは、広島と長崎での世界大会の情報を私たちの地域にもちかえり、人々、特に若い世代に核爆発がもたらすものについて知らせる努力をしています。

  アルタイ地方の子どもたちは、学校や大学で世界中の人々のことば、もちろん日本語も学んでいます。このことは彼らのつながりの輪を広げ、反核運動への参加をすすめるでしょう。

  昨年は誰もがインドとパキスタンによる核実験に衝撃を受けました。世界大会後私たちは、核実験を続ける人々に抗議するようすべての代表に連帯を呼びかけました。しかし今日私たちは、こうした実験が終わっていないことに苦い思いでいっぱいです。今日、私たちは子どもたちに核実験地で引き起こされた問題について真実を語ります。私たちは、子どもたちが核の悪にたいし私たちとともにたたかってくれると確信しています。今年私たちは、セミパラチンスク核実験場での最初の実験(1949年8月28日)から50周年、そして実験終了(1989年10月)から10周年を迎えます。みなさんを私たちの会議に招待します。ぜひ参加して下さい。連帯を私たちと分かち合って下さい。私たちはいつもみなさんとともにあります。私たちは常に暴力に反対し、平和のためにたたかいます。核爆発反対!




 
PDFWEB署名