一昨年、人気コミック誌『漫画アクション』に被爆10年後の広島を舞台に被爆女性を描いた『夕凪の街』が掲載されました。そして昨年10月、『夕凪の街』と被爆二世を描いた『桜の国』(1、2)を合わせた単行本『夕凪の街 桜の国』が発行され、第8回文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞を受賞するなど注目を集めました。作者で、広島出身の漫画家こうの史代さんにインタビューしました。(見出しは編集部)
被爆の問題を身近に感じてくれた
―『夕凪の街 桜の国』が注目を集めていますね。地元の広島をはじめ反響は?
こうの わりといい感じですね。広島の方が若干多いかなという気はするんですけど、そうではない方もけっこう多いんじゃないかと思います。広島以外のところに住んでいる方から「ぜんぜん知らなかった」などと反響がけっこうありました。広島の人間でも、身近に被爆者がいるということをほとんど知らずに過ごしているんですね。それは被爆者が言う機会がないからだし、言いたくないのもあるでしょうしね。
