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談話 久間防衛相の原爆投下容認発言に抗議する

談話 久間防衛相の原爆投下容認発言に抗議する                    原水爆禁止日本協議会事務局長 高草木博

 報道によれば、久間防衛相は30日、麗澤大学でおこなった講演で、1945年8月の原爆投下について「あれで戦争が終わった・・・、しょうがないと思っている」とのべ、容認する発言をおこなった。

 周知のように広島・長崎への原爆投下は、当時、21万の市民の命を奪っただけでなく、いまなお26万にのぼる生存被爆者を心身にわたって苦しめつづけている残虐行為であった。世界で唯一、その惨状を経験した国の閣僚として、久間氏の発言はあまりに非常識としか言いようがない。

 久間防衛相は、原爆投下が「旧ソ連の日本への参戦を食い止めるため」に行われたと述べているが、核兵器の使用は、どのような意図のもとであれ、また、どのような歴史的背景があれ、絶対に許されていいものではない。広島・長崎の原爆投下以来62年を経て、核兵器の使用は今日、国連総会の諸決議や国際司法裁判所の判断(1996)にも見られるように、「違法」との判断が世界の大勢となっている。本来、日本政府は、こうした人類の生存にかかわる問題で国際政治の先頭にたって、核兵器の全面禁止に努力すべきものである。

 同時にわれわれは、こうした発言の背後にあるものとして、日本の安全をアメリカの核戦略に依存させる危険な「核の傘」政策を指摘せざるを得ない。現に、日本は、戦争放棄の憲法を持ち、非核三原則を「国是」としているにもかかわらず、さきの日米安全保障協議では、日本の安全を、核兵器を含む米国の「拡大抑止」に依存させることを公然と確認した。

 我々は、久間氏に、発言の取り消しを強く求めるとともに、日本政府にたいしてアメリカの「核の傘」への依存をただちにやめ、核兵器廃絶と非核日本の立場を改めて宣言するよう強く要求する。