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原水協通信

毎月発行している日本原水協の機関誌です。国内外の反核平和運動についての情報が満載です。 日本原水協のウェブサイト→ http://www.antiatom.org/

「核兵器の全面禁止を!」

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ウクライナ市民と子どもたちのための緊急人道支援募金「ひまわり募金」へのご協力ありがとうございました 募金のとりくみ報告まとめと終了のお知らせ

「ひまわり募金」終了のお知らせダウンロード

リトアニアでのセレモニー

リトアニア元大統領に原水協オリジナルTシャツをプレゼント

ウクライナ避難民を含むリトアニアの子どもたちに原水協オリジナルTシャツをプレゼント

募金にご協力いただいた皆様に心から感謝いたします。お問合せは、 antiatom55@hotmail.com までご連絡ください。

ひまわり募金推進ニュース10月21日ダウンロード […]

ウクライナ避難民を含むリトアニアの子どもたちに原水協オリジナルTシャツをプレゼント

日本原水協は全国の皆さんから寄せられたウクライナ市民と子どもたちのための緊急人道支援募金「ひまわり募金」で、リトアニアの幼稚園や中等学校に通うウクライナ避難民を含む子どもたちに原水協オリジナルTシャツをプレゼントしました。

贈ったTシャツは、NO NUKESデザイン131枚(子ども用71枚、大人用60枚)、YES PEACE NO NUKESデザイン150枚(大人用)の2種類です。

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イギリス政府のウクライナへの劣化ウラン弾の供与に反対する院内集会・記者会見

イギリス政府のウクライナへの劣化ウラン弾の供与に反対する院内集会・記者会見が4月12日、衆議院第1議員会館で開かれました。

長崎の被爆2世でミュージシャンの生田まんじさんが、日本原水協も賛同した声明の紹介と午前中に訪問したイギリス大使館で守衛に手渡した報告に続き、ヒューマンライツ・ナウ副理事長の伊藤和子さん、フォトジャーナリストの豊田直己さん、国際協力アドバイザーの佐藤真紀さんが関連報告をしました。

劣化ウラン弾供与反対声明ダウンロード

集会の動画はこちらから。

「ひまわり募金」は原水協のキャンペーンに協力してくれた皆さんとリトアニア国内のウクライナ難民の心を通わせるとりくみでした

日本原水協と協力して活動してきたリトアニア側のコーディネーター、ゲディミナス・リムデイカさん(トラカイ・ロータリークラブ元会長)から届いた連絡と写真を紹介します。

原水協の皆さん、安井正和さん、高草木博さん、朝戸理恵子さん、

リトアニア国内のウクライナ難民支援の共同プログラムおよび資金提供について、改めて皆さんに心からお礼を申し上げたいと思います。

先日、レントバリス市内のベルスメ中等学校で、プログラム終了のイベントがおこなわれました。この日はケルソン市の解放とリトアニア・日本の国交樹立100周年の記念すべき時にあたりました。

式典の冒頭にウクライナの子どもたちがウクライナの歌を数曲歌いました。

トラカイ・ロータリー・クラブの会員は、29人の難民の子どもたちに食料券を、2人には電話機を贈りました。

トラカイ市当局はこの援助プログラムの経過に大きな関心を寄せており、市の広報誌で何度もこのプログラムが模範として取り上げられたため、アンドリウス・シャテヴィチウス市長がこのイベントに出席しました。市長の演説は原水協への感謝から始まり、広島と長崎が経験した恐怖、ウクライナ占領戦争でのロシアの核兵器の脅威に触れたものでした。

また、数年前にみなさんから寄贈された広島・長崎の写真も会場で展示されました。

イベントの中で、ウクライナの子どもたちに愛媛県から送られた鶴が贈られました。折り鶴はまたトラカイ市内にある5つの中等学校に贈られることになり、それぞれの代表者に折り鶴が入った箱が進呈されました。日本からの日本語と英語の手紙は、リトアニア語とロシア語に翻訳して渡されました。

私が写真展について話をすると、子どもたちは佐々木禎子さんの話にとても感動し、ウクライナに残っている友達にこの話をすることを約束してくれました。

これは単なるウクライナ難民への支援活動ではなく、互いの心を通わせるとりくみとなりました。みなさんのおかげで、数多くのパソコン、タブレット、食料券、靴、衛生用品、子ども用のおむつ、台所用品、食器、衣類、設備の整った子ども用プレイルームなど、たくさんのものを入手することができました。難民の多くはリュックサックと数ユーロしか持って来ていなかったので、彼らの生活に欠かせない様々な機器や道具を贈ることができました。

原水協の皆さん、トラカイ・ロータリー・クラブとウクライナ市民をを代表して、DOMO ARIGATO GOZAIMASITAと、改めて皆さんにお伝えしたいと思います。

ゲディミナス・リムデイカより

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平和を求めるウクライナ国民の声

ウクライナ図書館に貼り出された広島・長崎原爆被害展示組写真

被爆76年を記念し各国政府に核兵器禁止条約への参加を求める「平和の波2021」は昨年16か国で行動されました。ウクライナでは、首都キエフでウクライナ平和運動が原水協から贈呈した原爆被害展示組写真を使ってイヴァナ・クドリ公立図書館で原爆展にとりくみました。ウクライナ平和主義運動事務局長のユーリイ・シェリアゼンコさんからのメール(2021年8月6日付)を紹介します。

ユーリイ・シェリアゼンコさん(右)

首都の公立図書館で原爆展

日本原水協のみなさんへ

広島・長崎の原爆記録写真一式をお送りいただき、ありがとうございました。

ウクライナ平和主義運動は、キエフのイヴァナ・クドリ公立図書館にて、ご提供いただいたポスター一式をもとに「平和の波:人間の生命は核兵器と相容れない」と題する展示をおこないました。

イヴァナ・クドリ公立図書館入り口

私たちは、参加者向けにウクライナ語で書かれたポスターの説明文と、この写真展示に招待する独自のポスターを用意し、いくつかの公共図書館に設置しました。ポスターには、「この展覧会は、1945年8月6日に広島で14万人、8月9日に長崎で7万人の犠牲者を出した原爆の悲劇に捧げられたものである」とウクライナ語で書かれています。原爆が人々を生きながら焼き尽くし、生き残った被爆者の健康に深刻な被害を与えたことも書かれています。また、この展示には、核爆弾の影響、ロシアやアメリカでの核実験の記録写真、世界の核兵器の保有量、2021年に発効した核兵器禁止条約の批准状況などが地図や表で示されていることも知らせています。

ウクライナ語で書かれたポスターの説明文 ウクライナ語で書かれた原爆展のポスター

私たちはまた、8月9日には「平和の波:なぜ私たちは核兵器を禁止しなければならないのか 」と題したウェビナーも予定しています。このオンラインイベントの内容は次の通りです。

「1945年8月9日、米国は長崎に核爆弾を投下し、約7万人の死者を出した。この悲劇を繰り返さないために、世界中の市民社会からの圧力を受けて、世界の指導者たちは核兵器禁止条約(TPNW)に署名した。残念ながら、最大の核兵器保有国であるロシアと米国は、この条約に署名しようとしない。日本原水協がよびかけた世界的な『平和の波』行動の枠組みのなかでおこなわれる私たちのオンライン会議では、核兵器による恐ろしい結果の写真が紹介される。ウクライナ平和主義運動は、ウクライナが核兵器禁止条約に加盟するよう要求している」

組写真の平和教育への利用を提案

私は、「東欧市民教育ネットワーク」の中の、公的教育における市民教育ワーキンググループに参加しているドイツとジョージアの仲間にこれらの展示写真を見せ、「広島と長崎の核の惨劇の写真を平和教育に利用すれば、なぜ核戦争が人類に対する犯罪であるとともに、自然に対する犯罪であるかを説明できるのではないか」と提案しました。私たちのワーキンググループのコーディネーターであるマーティン・タールハマーは、「このアイデアは興味深いし、ドイツの学校ではこの悲劇について時々授業で取り上げている」と言い、みなさんのホームページへのリンクを教えて欲しいというので、彼に知らせました。

核兵器を取り戻すという妄想に走らないために

みなさんの展示写真は、ウクライナにとって非常にタイムリーなものだと思います。わが国の政治的指導者たちは、核軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)への加盟を熱望しており、TPNWへの加盟を臆面もなく拒否しています(今後、世界世論の道徳的影響力がこの態度を変えてくれることを期待しています)。

多くの人々は、核軍拡競争や米ロ間の新たな冷戦に加担することの危険性について考えていません。なぜなら、人々は核爆弾の恐ろしい結果を知らないからです。大衆迎合的な政治家たちは、ウクライナが1994年に核兵器を撤去した後も、再び核兵器を取り戻そうという妄想をまき散らしています。少数の極右政党はマニフェストで、ウクライナの核保有国の地位を取り戻すと約束しており、主流の政治家の中にも時おり「ウクライナはソ連時代に領土に備蓄されていた核兵器を手放すのを急ぎすぎた」と言う者もいます。

NATOとロシアの核武装した海軍が黒海で危険な作戦を続ければ、予測できないような結末を招きかねません。私たちの社会は、これらの核兵器で破壊された日本の都市の悲惨な写真を見て、核兵器を取り戻すなどという妄想が拡大することを考え直さなければなりません。

みなさんの平和と幸福を願っています。

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