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核兵器のない世界へ すみやかな核兵器の廃絶を
国際情報資料(24)
目次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
核兵器廃絶と核拡散問題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
イラン問題をめぐる各国の態度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
非同盟閣僚会議の声明・・・3 /EU評議会外相会議の決定・・・4 /IAEA理事会への
アメリカの声明・・・5 /国連安保理事会議長声明・・・8 /IAEAエルバラダイ事務
局長の安保理への報告(抜粋)・・・10 /アフマディネジャド・イラン大統領の
ブッシュ米大統領への書簡 ・・・12
「米印核協定、イラン、そしてインドの将来」ハーシュ・V・パント・・・・・・ 22
「核兵器の管理」ジア・ミアン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30
すみやかな核兵器の廃絶を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34
「核兵器を廃絶せよ」マックス・カンペルマン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34
「核兵器廃絶を平和・正義運動の中心に」ジャクリーン・カバソ ・・・・・・・・・ 37
「すみやかな核兵器の廃絶のために」日本原水協 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40
太平洋の核実験被害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
ポリネシアにおける核実験の影響調査報告書(概要)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
ビキニ環礁自治体による対アメリカ賠償請求訴訟 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56
はじめに
今号の国際情報資料には、現在論議をよんでいるイランの核開発問題について、当事国であるアメリカとイランをはじめ、欧州連合、非同盟運動、IAEA、そして問題が付託された国連安保理の声明、報告および書簡を収録しました。核拡散問題に関連して、昨年アメリカとインドの間で合意された民生用核技術協力協定をめぐって、その内容と今後の分析(ハーシュ・パント)、世界の核兵器管理体制への影響と問題点を指摘する論文(ジア・ミアン)も収録しています。
核拡散問題を根本的に解決する道は核兵器の完全廃絶に他なりません。2006年年頭に日本原水協がよびかけた「すみやかな核兵器の廃絶のために」は、国連が「戦争の惨害から将来の世代を救い」と憲章の中で掲げた任務そのものとして核兵器を廃絶するよう求めた国際署名で、現在世界の平和運動、NGO、反核の立場に立つ政府代表の賛同も得て進められています。1970年代、米レーガン政権の軍縮交渉担当者をつとめた保守派の人物であるマックス・カンペルマンが、アメリカ自身の安全のために「核兵器を廃絶せよ」と提起し、国連総会と安保理事会での決定を求めているのは、「すみやか」署名の提起と軌を一にしたものといえます。ジャクリーン・カバソの論文にあるように、核超大国アメリカという「怪物の腹の中」で活動するアメリカの反核平和運動が、平和と正義・反戦運動の中で核兵器廃絶を中心課題として追求する努力を続けていることに、私たちは励まされる思いです。
アメリカによるビキニ水爆実験から50年、フランスによるポリネシアでの核実験開始から40年が過ぎた今も、実験場とされた島々の人々は今なお、大きな苦しみと被害を背負っており、将来の世代への不安を増大させています。アメリカは、マーシャル諸島共和国との間で自由連合協定を結び、核被害補償裁判所を設置しましたが、協定の期限切れとともに、マーシャルの核被害補償への支出を打ち切る方針です。これに対し、ビキニ、エニウェトクなど核実験の犠牲とされた島々の自治体は、アメリカ政府を相手取って続々と裁判に立ち上がっています。今号では、最初に訴訟を提起したビキニ環礁自治体の訴状を掲載しました。一方、フランスの植民地として核実験場にされたポリネシアでは、昨年、独立派政党のリーダーだったオスカー・テマル氏が仏領ポリネシアの大統領に選出され、核実験の影響を調査する委員会をポリネシア議会に設置、先ごろこの委員会の報告書が発表されました。フランスが、核実験の放射線被害についていかに住民を欺いてきたかを明らかにしたものです。
これら収録資料が、8月の原水爆禁止2006年世界大会に向けて、現在の世界の核兵器をめぐる状況を理解するための一助となることを願っています。
今号の編集・翻訳にあたっては、片岡文子さん、平野恵美子さん、高田愛さん、金森あきよさん、小玉純一さんの協力を得ました。また、TUP (Translators United for Peace 平和をめざす翻訳者たち) の萩谷良さん、東京反核医師の会の渡植貞一郎さんより、翻訳文転載の許可をいただきました。紙上をお借りして感謝を申し上げます。
(第24号 2006年6月)
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