原水爆禁止2003年世界大会
広島(8月6日)

来賓あいさつ


ベトナム社会主義共和国元副大統領
グエン・チ・ビン


友人のみなさん、

  8月6日に広島を訪れ、被爆者の方々に哀悼と敬意を表することが、私の長年の願いでした。この機会を与えてくださったことに感謝し、みなさんに、心から平和と連帯のご挨拶を送ります。

  1945年の今日、原爆は、かつてないほど多くの人々の命を奪いました。この日は、「良心の日」として、永久に、平和と正義を愛するすべての人々に核兵器と大量破壊兵器反対のたたかいをすすめるようよびかける日となるでしょう。

友人のみなさん、

  今日の世界は、侵略戦争、暴力、外国の介入、軍拡競争など深刻な挑戦に直面しています。特に、核兵器と大量破壊兵器の備蓄は、深刻です。これらは、平和、安全保障、民族の独立、主権、人類の生存そのものへの脅威です。しかし、同時に、平和・反核運動は、日本と世界の多くの国で発展しています。今日、私たちは、日本の各地、各国から、ここに集っています。私たちの政治的立場や文化、社会的背景は異なります。しかし、私たちはみな、戦争も核兵器もない世界、正義のある世界を実現するためにたたかう意思をもっています。それが、世界の平和を愛する者たちは、必ず勝利するとの確信を、私たちに与えています。

  みなさまが、独立と自由、そのもとでの平和を求めた私たちのたたかいを支援してくださったことに対し、ベトナム国民を代表して、お礼を申し上げます。ベトナム国民は、この伝統を受けつぎ、平和、民族独立、民主主義と社会進歩という共通の大儀において、みなさんとたえず連帯していくつもりです。

  みなさんのご健康と大会の成功を祈念いたします。ありがとうございました。


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