原水爆禁止2002年世界大会

国際会議

カザフスタン

核実験者被害者同盟「アイリス」

グルスム・カキムジャノワ

 核実験者被害者同盟「アイリス」は、1989年の設立以来セミパラチンスク核実験場、および核実験が住民の健康と環境に及ぼした影響について世に伝える役割を担ってきました。

 1999年、第52回国連総会の決議をうけて、セミパラチンスク核実験場をめぐる国際会議が日本政府の働きかけにより東京で開催されました。会議中、日本政府は核実験被害者への支援を表明し、実際住民の健康維持に大きな援助がありました。また、広島市の市民グループはこの数年「ヒロシマ−セミパラチンスク・プロジェクト」を実行しています。広島そして日本のみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。

 今回、この場をお借りして私たちの新しい活動について報告したいと思います。

 2001年、カザフスタン国内の反核NGO25団体が合同で、放射性廃棄物の問題に取り組むワークグループを結成しました。カザフスタン議会の複数の議員が、放射性廃棄物の国内持込を可能にする法案を提出したからです。私はこの反核NGOグループのコーディネーターをつとめています。

 放射性廃棄物の持込をゆるす法案に、私たちは反対しています。きたる9月にはカザフスタンの5都市で公聴会を開き、放射性廃棄物の持込を市民がどう考えているかをまとめて国会に提出する予定です。

 どうか私たちを応援してください。

 もし提案があれば、私たちの団体に情報を送っていただきたいと思います。また、カザフスタン政府、共和国議会でも情報を受け付けています。

 ありがとうございました。